「iCloudの容量がいっぱい…でも写真は消したくない!」
そんなあなたに朗報です。 実は、iCloudから写真を削除しても、iPhone本体には残す方法があるんです。
多くの人が勘違いしているのが、 「iCloud写真を削除 = すべての写真が消える」ということ。
確かに通常の方法だとそうなりますが、 きちんと手順を踏めば、本体だけに写真を残せます。
今回は、iCloudの容量を節約しながら、 大切な写真を手元に残す方法を詳しく解説していきますね。
重要!まず理解すべき基本の仕組み

iCloud写真の同期とは
iCloud写真がオンの状態では、すべてのデバイスが同期されています。
つまり:
- iPhone、iPad、Mac、すべて同じ写真
- どこかで削除 → 全部から削除
- どこかで追加 → 全部に追加
この同期を切ることが、今回のポイントです。
なぜ普通に削除するとダメなの?
iCloud写真がオンのまま削除すると:
- iPhoneから写真を削除
- 自動的にiCloudからも削除
- 他のデバイスからも削除
これでは本体に残せません。 だから、特別な手順が必要なんです。
方法1:iCloud写真をオフにしてから削除(一番確実)
ステップ1:本体に写真をダウンロード
まず、iCloud上の写真を確実に本体に保存します。
- 「設定」を開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「写真」をタップ
- 「オリジナルをダウンロード」を選択
- ダウンロード完了まで待つ(Wi-Fi環境推奨)
ダウンロードには時間がかかるので、 充電しながら、夜寝る前に設定するのがおすすめです。
ステップ2:iCloud写真をオフにする
- 同じ画面で「このiPhoneを同期」をオフ
- 「写真とビデオをダウンロード」を選択
- ダウンロード完了を待つ
これで、iPhoneとiCloudの同期が切れました。
ステップ3:iCloudから写真を削除
ここからが重要な作業です。
パソコンを使う場合:
- iCloud.comにアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「写真」をクリック
- 削除したい写真を選択
- ゴミ箱アイコンで削除
別のiOS端末を使う場合:
- iPadなど別の端末でiCloud写真をオン
- その端末から写真を削除
- iPhoneはオフなので影響なし
この方法のメリット・デメリット
メリット:
- 確実に本体に写真が残る
- iCloudの容量が完全に空く
- 操作がシンプル
デメリット:
- 他のデバイスとの同期ができなくなる
- 新しい写真の自動バックアップもなくなる
- 本体の容量を使う
方法2:写真を別の場所に保存してから削除
ステップ1:写真を別アプリに保存
iCloud写真とは別の場所に保存してから、iCloudから削除する方法です。
使えるアプリ:
- Google フォト(無料で15GBまで)
- Amazon Photos(プライム会員なら写真無制限)
- Dropbox(無料で2GBまで)
- OneDrive(無料で5GBまで)
Google フォトを使った手順
- Google フォトアプリをインストール
- Googleアカウントでログイン
- 「設定」→「バックアップと同期」をオン
- アップロード品質を選択(高画質なら容量節約)
- Wi-Fi環境でアップロード完了を待つ
- アップロード確認後、iCloud写真から削除
この方法のメリット・デメリット
メリット:
- 無料で使える容量が増える
- 複数のバックアップが作れる
- iCloud以外からもアクセス可能
デメリット:
- 別アプリの管理が必要
- アップロードに時間がかかる
- プライバシー設定に注意が必要
方法3:選択的にiCloudから削除(上級者向け)
共有アルバムを活用する裏ワザ
実は「共有アルバム」はiCloudの容量を使いません。 これを利用する方法です。
- 残したい写真を選択
- 共有ボタンをタップ
- 「共有アルバムに追加」
- 新規共有アルバムを作成(自分だけ)
- 追加完了後、元の写真を削除
共有アルバムの制限:
- 1時間に最大1000枚
- 1日に最大10000枚
- 画質がやや圧縮される
この方法のメリット・デメリット
メリット:
- iCloud容量を使わない
- 他のデバイスからも見られる
- 5000枚まで保存可能(1アルバム)
デメリット:
- 画質が若干落ちる
- 動画は最大15分まで
- 管理が複雑になる
トラブル回避!よくある失敗と対処法
失敗1:オフにしたら写真が消えた!
原因:「iPhoneから削除」を選んでしまった
対処法:
- すぐにiCloud写真を再度オン
- 写真が戻ってくるのを待つ
- 改めて正しい手順で実行
失敗2:ダウンロードが終わらない
原因:容量不足または通信環境
対処法:
- iPhoneの空き容量を確認(設定→一般→iPhoneストレージ)
- 不要なアプリを削除して容量確保
- Wi-Fi環境で充電しながら実行
- 一晩置いておく
失敗3:どの写真がiCloudにあるか分からない
見分け方:
- 写真の右下に雲マークと↓ → iCloudにある
- マークなし → 本体にダウンロード済み
設定で「iPhoneのストレージを最適化」を選んでいると、 本体には縮小版しかない場合があります。
実践前のチェックリスト
必ず確認すること
- [ ] iPhone本体の空き容量は十分?(写真の容量以上)
- [ ] Wi-Fi環境は安定している?
- [ ] 充電ケーブルは準備した?
- [ ] 時間に余裕がある?(数時間かかる場合も)
- [ ] 大切な写真の別バックアップは取った?
容量の確認方法
iCloud写真の容量:
- 設定→[自分の名前]→iCloud
- 「ストレージを管理」
- 「写真」で使用量を確認
iPhone本体の空き容量:
- 設定→一般→iPhoneストレージ
- 使用済み/使用可能を確認
目安:iCloud写真の容量 + 5GB以上の空きが理想
それぞれの方法はこんな人におすすめ

方法1(iCloudオフ)がおすすめな人
- とにかく確実に本体に残したい
- 他のデバイスとの同期は不要
- シンプルな方法がいい
- パソコンを持っている
方法2(別サービス)がおすすめな人
- 複数のバックアップが欲しい
- 無料で容量を増やしたい
- Googleなど他のサービスも使っている
- 将来的にiPhone以外も使うかも
方法3(共有アルバム)がおすすめな人
- 一部の写真だけ残したい
- 画質の多少の低下は気にしない
- iCloudの仕組みを理解している
- 手間をかけても容量を節約したい
実は知らない便利な設定
「iPhoneのストレージを最適化」の活用
この設定なら、自動的に:
- 本体には縮小版を保存
- iCloudにオリジナルを保存
- 必要時に自動ダウンロード
設定方法:
- 設定→[自分の名前]→iCloud→写真
- 「iPhoneのストレージを最適化」を選択
これで本体容量もiCloud容量も節約できます。
マイフォトストリームの活用
最近の1000枚だけを30日間同期する機能です。 iCloud容量を使わないので、一時的な共有に便利。
設定方法:
- 設定→[自分の名前]→iCloud→写真
- 「マイフォトストリーム」をオン
ただし、動画は同期されません。
まとめ:あなたに最適な方法を選ぼう
iCloud写真を削除しても本体に残す方法、理解できましたか?
重要なポイントをもう一度:
基本の流れ:
- 本体に写真をダウンロード
- iCloud写真をオフ
- iCloudから削除
選べる3つの方法:
- 完全オフ → 一番確実
- 別サービス → バックアップも確保
- 共有アルバム → 容量を最大限節約
絶対に忘れないで:
- 作業前に必ずバックアップ
- Wi-Fi環境で実行
- 時間に余裕を持って
iCloudの容量不足は、スマートフォンユーザーの永遠の悩み。 でも、正しい知識があれば、写真を失うことなく解決できます。
あなたの使い方に合った方法を選んで、 快適なiPhoneライフを送ってくださいね。
大切な思い出の写真、しっかり守りながら スマートに管理していきましょう!
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