Steamセーブデータのバックアップ方法|大切なゲームデータを守る完全ガイド

ゲーム

Steam(スチーム)でゲームを楽しんでいるとき、何十時間もかけて育てたキャラクターやクリアしたステージのデータが突然消えてしまったら…想像するだけで恐ろしいですよね。

セーブデータを失う原因はさまざまです:

  • パソコンの故障やハードディスクの破損
  • Windowsの再インストールやシステムクラッシュ
  • ゲームのアップデートによるデータ破損
  • うっかりセーブファイルを削除してしまう
  • ウイルス感染によるファイル破損

今回は、大切なセーブデータを安全に守るための具体的なバックアップ方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

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Steamクラウドセーブの設定と確認

Steamクラウドとは?

Steamクラウドは、セーブデータを自動的にSteamのサーバーに保存してくれる機能です。まずはこの機能が正しく動作しているか確認しましょう。

Steamクラウドのメリット:

  • 自動でバックアップされる
  • 複数のパソコンでデータを共有できる
  • Steamアカウントがあれば復元可能
  • 設定すれば手間がかからない

クラウドセーブの有効化手順

Steamクライアント全体の設定:

  1. Steamを起動してログイン
  2. 左上の「Steam」メニューをクリック
  3. 「設定」を選択
  4. 左側メニューから「クラウド」を選択
  5. 「対応アプリケーションでSteamクラウドを有効にする」にチェック

ゲーム個別の設定:

  1. ライブラリでゲームを右クリック
  2. 「プロパティ」を選択
  3. 「一般」タブを開く
  4. 「このゲームでSteamクラウドを有効にする」をオンにする

クラウドセーブの同期確認

同期状況をチェックする方法:

  1. ゲーム終了時に「Steamクラウドと同期中…」の表示を確認
  2. 別のパソコンでログインして同じセーブデータが使えるかテスト
  3. インターネット接続なしでゲームを起動し、同期メッセージが出るか確認

注意点:

  • すべてのゲームがクラウドセーブに対応しているわけではない
  • 容量制限があるため、大きなセーブファイルは同期されない場合がある
  • インターネット接続が必要

手動バックアップの基本手順

セーブデータの場所を特定する

まずは、バックアップしたいゲームのセーブデータがどこに保存されているかを確認しましょう。

よくある保存場所:

Documents\My Games\[ゲーム名]
%appdata%\[ゲーム名]または[開発会社名]
%localappdata%\[ゲーム名]
Steam\userdata\[ユーザーID]\[ゲームID]\remote

確認手順:

  1. Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 「%appdata%」と入力してEnterキー
  3. ゲーム名や開発会社名のフォルダを探す
  4. 見つからない場合は「%localappdata%」も確認

手動バックアップの実行

手順1:セーブファイルをコピー

  1. ゲームを完全に終了する(重要!)
  2. セーブデータのフォルダを開く
  3. フォルダ全体を右クリックして「コピー」
  4. バックアップ先のフォルダで「貼り付け」

手順2:バックアップの命名

  • 「ゲーム名_年月日_時間」の形式で保存
  • 例:「Skyrim_20240315_1530」
  • 複数のキャラクターがある場合は名前も追加

手順3:バックアップの確認

  1. コピーしたファイルのサイズを確認
  2. 作成日時が正しいかチェック
  3. 可能であれば復元テストを実行

自動バックアップツールの活用

GameSaveManagerの使用方法

GameSaveManager(ゲームセーブマネージャー)は、複数のゲームのセーブデータを一括で管理できる無料ツールです。

ダウンロードとインストール:

  1. 公式サイト「gamesavemanager.com」にアクセス
  2. 最新版をダウンロード
  3. インストーラーを実行して標準インストール

初期設定:

  1. GameSaveManagerを起動
  2. 「Scan for Games」をクリックしてゲームを自動検出
  3. バックアップ先フォルダを指定
  4. 圧縮設定やスケジュールを設定

基本的な使い方:

  1. バックアップしたいゲームを選択
  2. 「Backup」ボタンをクリック
  3. 復元時は「Restore」ボタンを使用
  4. 複数ゲームの一括バックアップも可能

Windowsタスクスケジューラーでの自動化

タスクスケジューラーの設定:

  1. Windowsメニューで「タスクスケジューラー」を検索
  2. 「基本タスクの作成」をクリック
  3. タスク名を「ゲームバックアップ」などに設定
  4. 実行タイミングを「毎日」「毎週」から選択

バックアップスクリプトの作成:

@echo off
xcopy "C:\Users\%USERNAME%\Documents\My Games" "D:\GameBackups\%date%" /E /I /Y
echo バックアップが完了しました

このバッチファイルを作成し、タスクスケジューラーで定期実行するよう設定します。

クラウドストレージを活用したバックアップ

Google Driveでのバックアップ

Google Driveの設定:

  1. Google Driveをパソコンにインストール
  2. 「GoogleDrive」フォルダが作成される
  3. この中に「GameSaves」フォルダを作成
  4. セーブデータをここにコピー

同期の確認:

  • ファイルの横に緑のチェックマークが表示されれば同期完了
  • 別のデバイスからもアクセス可能
  • 15GB まで無料で利用可能

OneDriveとDropboxの活用

OneDriveの利用:

  • Windowsに標準搭載
  • 5GB の無料ストレージ
  • Office との連携が便利

Dropboxの特徴:

  • 2GB の無料ストレージ
  • バージョン履歴機能あり
  • 複数デバイスでの同期が優秀

複数サービスの使い分け:

  • 重要度の高いゲーム:複数のクラウドサービスに保存
  • 容量の大きなセーブデータ:外付けHDDにも保存
  • 定期的に各サービスの同期状況を確認

ゲーム別の詳細バックアップ方法

RPGゲームのバックアップ

The Elder Scrolls V: Skyrim:

保存場所:Documents\My Games\Skyrim\Saves
重要ファイル:*.ess, *.skse(MOD使用時)

The Witcher 3:

保存場所:Documents\The Witcher 3\gamesaves
重要ファイル:*.sav

Fallout 4:

保存場所:Documents\My Games\Fallout4\Saves
重要ファイル:*.fos, *.f4se(MOD使用時)

ストラテジーゲームのバックアップ

Civilization VI:

保存場所:Documents\My Games\Sid Meier's Civilization VI\Saves
重要ファイル:WorldBuilder Maps, Single Player, Multi Player フォルダ

Total War シリーズ:

保存場所:%appdata%\Creative Assembly\[ゲーム名]
重要ファイル:save_games フォルダ全体

アクションゲームのバックアップ

Dark Souls III:

保存場所:%appdata%\DarkSoulsIII
重要ファイル:*.sl2

Sekiro:

保存場所:%appdata%\Sekiro
重要ファイル:S0000.sl2

バックアップの復元手順

基本的な復元方法

手順1:ゲームを終了

  1. バックアップを復元するゲームを完全に終了
  2. Steamクライアントも終了することを推奨
  3. プロセスが残っていないかタスクマネージャーで確認

手順2:現在のセーブデータをバックアップ

  1. 念のため現在のセーブデータも別の場所にコピー
  2. 復元に失敗した場合の保険として重要
  3. 日時を明記したフォルダ名で保存

手順3:バックアップファイルを復元

  1. バックアップしたセーブデータをコピー
  2. 元の保存場所に貼り付け
  3. 既存ファイルの上書きを確認

復元時のトラブル対処

権限エラーが出る場合:

  1. エクスプローラーを管理者権限で起動
  2. ファイルのプロパティで読み取り専用を解除
  3. フォルダの所有権を確認・変更

セーブデータが認識されない場合:

  1. ファイル名や拡張子が正しいか確認
  2. ゲームのバージョンとセーブデータの互換性をチェック
  3. Steamクラウドとの競合がないか確認

定期的なバックアップルーチンの構築

バックアップスケジュールの提案

毎日のバックアップ:

  • 長時間プレイした日
  • 重要な進行ポイントをクリアした日
  • 自動バックアップツールで軽量なコピーを実行

週1回のバックアップ:

  • すべてのゲームセーブを手動で確認
  • クラウドストレージへのアップロード
  • バックアップファイルの整理

月1回のバックアップ:

  • 外付けHDDへの完全バックアップ
  • 古いバックアップファイルの削除
  • バックアップシステム全体の見直し

バックアップの整理方法

フォルダ構成の例:

GameBackups/
├── Daily/
│   ├── 2024-03-15/
│   └── 2024-03-16/
├── Weekly/
│   ├── 2024-Week11/
│   └── 2024-Week12/
├── Monthly/
│   ├── 2024-03/
│   └── 2024-04/
└── Important/
    ├── RPG-100Hours/
    └── Achievement-Complete/

古いバックアップの管理:

  • 1ヶ月以上古い日次バックアップは削除
  • 重要なマイルストーンのセーブは永続保存
  • 容量不足にならないよう定期的に整理

まとめ:安心してゲームを楽しむために

Steamセーブデータのバックアップ方法について詳しくお伝えしました。重要なポイントをまとめると:

基本的なバックアップ方法:

  • Steamクラウドセーブの有効化
  • 手動でのローカルバックアップ
  • 自動バックアップツールの活用
  • クラウドストレージでの二重保存

効果的なバックアップ戦略:

  • 複数の場所への分散保存
  • 定期的なバックアップスケジュール
  • ゲームの重要度に応じた頻度調整
  • 復元テストの実施

トラブル対策:

  • 復元前の現状バックアップ
  • 権限やファイル形式の確認
  • ゲームバージョンとの互換性チェック

継続的な管理:

  • 自動化ツールの活用
  • 定期的なファイル整理
  • バックアップシステムの見直し

ゲームのセーブデータは、あなたが費やした時間と努力の結晶です。少しの手間をかけてバックアップを取ることで、安心してゲームを楽しむことができます。

特に何十時間もプレイするRPGやシミュレーションゲームでは、バックアップの重要性は計り知れません。今回ご紹介した方法を参考に、自分に合ったバックアップシステムを構築してくださいね!

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