インターネットを見ていると、突然真っ赤な画面が現れて「あなたは好きですか?」と聞いてきたら、あなたはどうしますか?
何度消してもしつこく現れ、最後には「あなたは赤い部屋が好きですか?」という不気味なメッセージに変わるという恐怖のポップアップ広告。
2000年代初頭のインターネット黎明期に生まれた、伝説的なホラーFLASH。
この記事では、ネット史に残る恐怖の都市伝説「赤い部屋」について詳しくご紹介します。
赤い部屋ってどんな都市伝説?
赤い部屋(あかいへや)は、1990年代末から2000年代初頭に作られたFLASHサイトであり、同時に都市伝説でもあります。
当時のインターネットでは、ポップアップ広告(勝手に開く小さな窓)をブロックする機能がまだなく、この仕組みを利用した恐怖体験が話題になりました。
FLASH黄金時代の代表作の一つとして、多くの人を震え上がらせたんです。
物語の中では、消しても消えても現れる赤い広告を見た人が、動脈を切って部屋を血で真っ赤に染めて死ぬという恐ろしい結末を迎えます。
フィクションとして作られた作品なのに、まるで本当の都市伝説のように語り継がれているんですね。
では、この恐怖のFLASHはどんな内容だったのか、詳しく見ていきましょう。
伝承

赤い部屋の恐怖のストーリー
赤い部屋のFLASHには、段階的に恐怖が増していく巧妙な仕掛けがありました。
物語の展開
始まりは友人の噂話
主人公は友人から「消すと死ぬポップアップ広告がある」という噂を聞きます。
半信半疑でネットサーフィンをしていると、ついにその広告が現れるんです。
恐怖の広告の特徴
- 真っ赤な背景に黒い文字
- 「あなたは好きですか?」という謎のメッセージ
- 機械的な合成音声が流れる
- 何度消しても執拗に現れる
メッセージの変化
消しても消えない広告に苛立ちながら対処していると、突然クリックもしていないのに文字が変化します。
- 文字の中央が割れる
- 隠れていた文字が現れる
- 「あなたは赤い部屋が好きですか?」に変わる
恐怖の結末
直後に自動でページが移動し、そこには:
- 真っ赤な背景に黒い文字
- 大量の人名リスト
- リストの最後に友人の名前を発見
- 背後に気配を感じて振り返ると…
翌日、学校では隣のクラスの男子生徒2人が自殺したニュースが流れます。部屋は血まみれで、首の動脈が切られた状態。
そして、あの名前リストに新たな名前が追加されるところで物語は終わります。
実際のFLASHの仕掛け
視聴者を驚かせる演出
- 物語終了後にポップアップが大量発生
- 当時はブロック機能がなかった
- 視聴者のパソコンでも「赤い部屋」が出現
- まるで呪いが本当に移ったような恐怖
現在の状況
残念ながら、現在この作品を見ることはできません。
- ジオシティーズのサービス終了
- Adobe Flashも2020年12月31日に終了
- 伝説だけが語り継がれる状態に
別バージョンの「赤い部屋」
実は、同じ名前で別の都市伝説も存在します。
覗き穴の赤い部屋
- 一人暮らしの部屋をドアの穴から覗く
- 部屋全体が真っ赤に見える
- 実は目が真っ赤な女性が住んでいた
- 覗いていたのは女性の瞳だった
このように「赤い部屋」という名前は、複数の恐怖体験と結びついているんです。
インターネット黎明期の技術的な不安と恐怖が生んだこの作品は、今でも多くの人の記憶に残っています。
まとめ
赤い部屋は、インターネット初期の技術的特徴を活かした、革新的なホラーコンテンツでした。
重要なポイント
- 1990年代末~2000年代初頭のFLASH作品
- 消えないポップアップ広告を題材にした恐怖
- 「あなたは赤い部屋が好きですか?」という呪いの言葉
- 見た人は動脈を切って死ぬという設定
- 犠牲者の名前リストが表示される
- FLASH黄金時代の代表作
- 現在は技術的に再現不可能
- フィクションなのに都市伝説化した作品
赤い部屋は、新しいメディアへの不安と恐怖を巧みに表現した、ネット文化史に残る傑作といえるでしょう。
もし今でもどこかで赤い広告を見かけたら…すぐに閉じた方がいいかもしれませんね。
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