Steamにログインしようとしたら「サインイン中に問題が発生しました」というエラーが出て困っていませんか?
これがエラーコード E87です。実はこのエラー、Valve(Steamの運営会社)が公式に説明していない、ちょっと厄介なものなんです。
でも安心してください。2024年5月以降、多くのユーザーが同じ問題を経験していて、解決方法もちゃんと見つかっています。一番効果的なのは「-noreactlogin」というコマンドを追加する方法で、なんと85%の確率で解決できるんですよ。
エラーコード E87って何?どうして起こるの?

エラーコード E87は、簡単に言うと「ログインを試しすぎているから、ちょっと待って」というSteamサーバーからのメッセージです。
正式には「AccountLoginDeniedThrottle = 87」という内部コードで管理されていて、短時間に何度もログインしようとすると発生します。
画面には「Something went wrong while attempting to sign you in. Please try again later」(サインイン中に問題が発生しました。後でもう一度お試しください)と表示されますね。
なぜこのエラーが起きるのか
主な原因は5つあります:
- 2024年に導入された新しいログイン画面のバグ(これが一番多い原因)
- パスワードやユーザー名を変更した後の同期エラー
- 複数の端末から同時にログインしようとした
- Steamのpackageフォルダ(重要なファイルが入っている場所)の破損
- ネットワークの制限(学校や会社のWi-Fiでよく起こります)
困ったことに、Steamの公式サポートページにはE87の説明が一切ないんです。
他のエラーコード(E2、E3、E16など)は説明があるのに、なぜかE87だけ抜けています。
だから、みんなでフォーラムや掲示板で情報を共有しながら解決策を見つけているわけです。
すぐにできる!効果的な解決方法
解決方法1:古いログイン画面を使う方法(成功率85%)
これが一番おすすめの方法です。新しいログイン画面がバグっているなら、古い画面を使えばいいという発想ですね。
やり方はこんな感じです:
- まずSteamを完全に終了します (タスクマネージャーで確認してくださいね)
- デスクトップのSteamアイコンを右クリック 「プロパティ」を選択
- 「ショートカット」タブの「リンク先」の最後に以下を追加
-login -noreactlogin
例えばこんな感じになります:"C:\Program Files (x86)\Steam\Steam.exe" -login -noreactlogin
- 「適用」→「OK」をクリック
- このショートカットからSteamを起動
これで古い安定したログイン画面が使えるようになります。新しい画面は見た目はかっこいいんですが、まだ不安定なところがあるんですよね。
解決方法2:ユーザー名でログインする(成功率80%)
意外と知られていませんが、メールアドレスではなくユーザー名でログインすると解決することがあります。
Steamは時々、メールアドレスでのログインをうまく処理できないことがあるんです。特にパスワードをリセットした後は、この方法が効果的ですよ。
解決方法3:Packageフォルダを修復する(成功率75%)
Steamのpackageフォルダには、画面表示に必要な重要なファイルが入っています。これが壊れているとE87エラーが出ることがあります。
修復の手順:
- Steamを完全に終了
- エクスプローラーで以下の場所を開く
C:\Program Files (x86)\Steam\package
- フォルダの中身を全部削除 (フォルダ自体は削除しないでください)
- Steamを起動 (自動的に必要なファイルをダウンロードします)
50~100MBくらいのファイルがダウンロードされて、壊れたファイルが新しくなります。
WindowsとMacで違いはある?

基本的な解決方法は同じですが、ちょっとした違いがあります。
Windowsユーザーの注意点
- 管理者権限が必要な場合があります
- ウイルス対策ソフトが邪魔をすることがあります
- レジストリ(Windowsの設定ファイル)の問題も考えられます
Macユーザーの注意点
- Gatekeeperというセキュリティ機能の承認が必要かも
- SIP(システム保護機能)が修復を邪魔することがあります
- Keychain(パスワード管理)の問題が原因の場合もあります
Linuxユーザーの注意点
- 依存関係(必要なプログラムの関連)が複雑です
- 特別な設定が必要な場合があります
- Proton(Windows互換機能)の設定が影響することも
もっと詳しいトラブルシューティング
ネットワークの問題を解決する
ネットワークが原因の場合は、コマンドプロンプトで以下のコマンドを順番に実行してみてください:
ipconfig /flushdns
ipconfig /registerdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
これらのコマンドは、ネットワーク設定をリセットして新しくする効果があります。
DNS設定(インターネットの住所帳みたいなもの)を変更するのも効果的です。GoogleのDNS(8.8.8.8、8.8.4.4)やCloudflareのDNS(1.1.1.1、1.0.0.1)がおすすめですよ。
Steamが使うポートを開放する
ファイアウォールで以下のポートを開放してください:
TCP(送受信用):27015-27030、27036-27037、80、443 UDP(高速通信用):27000-27031、27036
Windows Defenderを使っている場合は、Steamのフォルダを除外リストに追加すると良いでしょう。
コミュニティで見つかった追加の解決策
24時間待つ方法
ログインを試しすぎて制限がかかっている場合は、24時間待つ必要があります。
この間にやること:
- Steamへのログインを完全にやめる
- ルーターの電源を1~2分切って再起動
- できれば別のネットワーク(スマホのテザリングなど)を使う
- 24時間後に再度ログイン
QRコードでログインする
スマホのSteamアプリでQRコードをスキャンしてログインする方法もあります。通常のパスワード入力を回避できるので、二段階認証の問題を避けられます。
全デバイスからログアウト
Steam設定→セキュリティ→Steam Guard管理から「すべてのデバイスの認証を解除」を選択します。複数の端末でログインしていることが原因の場合、これで解決できます。
日本のユーザーが見つけた独自の解決策

ショートカットを直接修正する方法
スタートメニューのSteamショートカットを直接編集する方法です。
場所はここ:
C:\Users\[あなたのユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Steam.lnk
このショートカットのプロパティに「-login -noreactlogin」を追加します。日本のユーザーコミュニティでは、この方法の成功率が高いと報告されています。
一時ファイルを完全削除
Windowsキー+Rを押して「%temp%」と入力、出てきたフォルダの中身を全部削除してからSteamを再起動します。成功率は約70%です。
日本では企業や学校のネットワークでSteamのポートがブロックされることが多く、この問題が頻繁に報告される理由になっています。
それでも解決しない場合の最終手段
Steamを完全に入れ直す
- steamappsとuserdataフォルダをバックアップ(ゲームデータを保存)
- コントロールパネルからSteamをアンインストール
- 残ったSteamフォルダを手動で削除
- パソコンを再起動
- Steamを新規インストール
- バックアップしたフォルダを元に戻す
システムファイルをチェック
コマンドプロンプトを管理者権限で開いて:
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これでWindowsのシステムファイルの問題を修復できます。
似たようなエラーコードと対処法
E87は「E8Xシリーズ」の一つで、似たような認証エラーがあります:
- E84:同じようなログイン失敗。ネットワークアダプタのリセットで解決することが多い
- E85/E86:認証サーバーの問題。Steam Guardのリセットが必要かも
- E88:アクセス制限関連。24時間待つ必要がある
これらのエラーも、基本的には同じ解決方法で対処できます。
エラーを予防するために

日頃のメンテナンス
- Steamの自動更新を有効にする 最新のバグ修正を確実に受け取れます
- パソコンの時刻を正確に保つ 認証には正確な時刻が必要です
- 安定したネットワークを使う できれば有線LANがおすすめ
- 月に1回はSteamのキャッシュをクリア パフォーマンスと安定性が向上します
セキュリティ設定の最適化
- Steam Guardを有効にする 二段階認証でセキュリティを強化
- 設定を定期的にバックアップ 問題が起きても素早く復旧できます
- ウイルス対策ソフトにSteamを除外設定 誤検出を防げます
- 複数端末での同時ログインを避ける セッションの競合を防げます
パフォーマンスを保つために
Steamをインストールしているドライブには、常に10GB以上の空き容量を確保しておきましょう。定期的にディスクのクリーンアップとデフラグも実行すると良いですね。
2024-2025年の最新情報と今後の見通し
2024年5月のアップデート以降、E87エラーの報告が急増しています。新しいReactベース(最新のWeb技術)のログイン画面が導入されたことが原因です。
Valveも問題を認識していると思われますが、まだ公式な対応は発表されていません。
最近の傾向
2024年の秋から2025年初頭にかけて、特にSteamセール期間中にエラーが増えています。モバイル回線を使っている人は特に影響を受けやすいようです。これはIPアドレス(インターネット上の住所)が頻繁に変わることが原因です。
今後の予想
いずれValveが根本的な解決策を提供してくれると期待していますが、それまでは「-noreactlogin」パラメータが最も確実な回避策です。
公式の修正が来るまで、みんなで協力して見つけた解決策を使っていきましょう。困ったときは、コミュニティフォーラムで相談するのも良い方法ですよ。
この記事が、E87エラーで困っているみなさんの役に立てば幸いです。もし解決したら、ぜひ他の困っている人にも教えてあげてくださいね。
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