春になると美しく咲き誇る桜の花。でも、あまりにも鮮やかな薄紅色の桜を見たとき、ふと思ったことはありませんか?
「どうして桜の花は、こんなにも美しい色をしているんだろう?」
実は、全国の学校や公園で語られる恐ろしい都市伝説があるんです。それが「血を吸う桜」の話。
この記事では、日本全国で語り継がれる不気味な都市伝説「血を吸う桜」について詳しくご紹介します。
血を吸う桜ってどんな都市伝説?

血を吸う桜(ちをすうさくら)は、桜の木の下に人間の死体が埋まっているという都市伝説です。
桜の花があんなにも美しい薄紅色(うすべにいろ)に咲くのは、根っこが死体から血を吸い上げているから。
つまり、桜の花びらの色は血の色だというんです。
この話は日本全国に広まっていて、特に学校の校庭にある桜にまつわる話が多いのが特徴的。1988年に発表された作家・椎名誠の小説がきっかけで、この都市伝説が全国的に有名になったといわれています。
美しい花には裏がある…では、この不気味な桜にはどんな特徴があるのでしょうか?
特徴
血を吸う桜の恐ろしい特徴
血を吸う桜には、普通の桜とは違う不気味な特徴があります。
血を吸う桜の見分け方
- 異常に鮮やかな薄紅色の花を咲かせる
- 他の桜より花の色が濃い
- 根元の土がなぜか黒っぽい
- 近づくと不気味な雰囲気を感じる
恐怖の「4・4・4・4」の呪い
この桜には、ある恐ろしい現象が起きるといわれています。
呪いの時刻と方法
- 日時:4月4日午後4時44分
- 行動:桜の木の周りを左回りに回る
- 結果:満開の桜が一瞬で散り、花びらが真っ赤に染まる
4という数字は「死」を連想させる不吉な数字。
この時刻に行うと、桜が血の色を取り戻すというんです。
こんな恐ろしい特徴を持つ桜…全国各地でどんな話が語られているのでしょうか?
伝承

全国に伝わる血を吸う桜の怖い話
血を吸う桜の都市伝説は、地域によってさまざまなバリエーションがあります。
各地の恐怖体験談
① 花が咲かない桜の呪い
- ある学校にはめったに花を咲かせない桜がある
- もしその桜が花をつけたら、その年に生徒が一人死ぬ
- 青森県の女子高生から報告された実話として有名
② 真っ赤な花を咲かせる桜
- 学校の校庭に一本だけ真っ赤な花を咲かせる桜がある
- 年々花の色が濃くなっていく
- 根元を掘ると人骨が出てくるという噂
③ 桜以外の植物でも…
- アジサイの植木鉢の下に死体
- きれいすぎる花壇には必ず何かが埋まっている
- 美しい花ほど不吉な秘密を隠している
これらの話に共通するのは、美しいものには恐ろしい秘密があるというメッセージ。昔
から「きれいな花にはトゲがある」といいますが、この都市伝説はそれを極端に表現したものかもしれません。
全国で語られるこれらの恐怖…なぜ桜と死が結びつくのでしょうか?
まとめ
血を吸う桜は、日本人の桜に対する特別な感情が生み出した都市伝説です。
重要なポイント
- 桜の木の下に人間の死体が埋まっているという都市伝説
- 薄紅色の花は血を吸っているから美しい
- 4月4日午後4時44分に左回りすると花が血の色に変わる
- 学校の校庭によく存在するといわれる
- 花が咲かない桜が咲くと死者が出るという話も
- 全国各地に似たような伝承が存在
桜は春の象徴であり、美しさの象徴でもあります。
でも、その美しさがあまりにも完璧すぎると、人は不安を感じるのかもしれません。
今度、満開の桜を見上げたとき、もしかしたらこの話を思い出してしまうかも…?
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