風に舞う白いふわふわの毛玉のようなものが空中を漂っているのを見つけたら、あなたはどう思いますか?
江戸時代以降の人々にとって、それは単なる植物の綿毛ではありませんでした。
それは見つけると幸運になるという謎の生物「ケサランパサラン」だったのです。
この記事では、江戸時代から語り継がれる不思議な生き物「ケサランパサラン」について詳しくご紹介します。
ケサランパサランってどんな生物なの?

ケサランパサラン(ケセランパサラン、ケセランパセランとも呼ばれる)は、江戸時代以降の民間伝承に登場する謎の生物です。
タンポポの綿毛やウサギの尻尾のような白いふわふわした毛玉の姿で、空中をフラフラと飛んでいるとされています。
見つけると幸運になるという言い伝えがあり、桐の箱で飼育することもできるという、とても不思議な存在なんです。
植物なのか動物なのか、はたまた妖怪なのか、その正体は今でも謎に包まれています。
名前の由来
名前の由来には複数の説があります。
- スペイン語「Que Será, Será(ケ・セラ・セラ)」説
- 梵語「袈裟羅・婆裟羅(けさら・ばさら)」説
- 東北地方の方言説
姿・見た目
ケサランパサランの姿は、とても愛らしく神秘的です。
基本的な特徴
- 白い毛玉: タンポポの綿毛やウサギの尻尾のようにふわふわ
- 大きさ: 小豆から鶏卵ぐらいまで様々
- 色: 基本的に白色
- 形: 丸い毛玉状
特徴

ケサランパサランには独特な性質と飼育方法があります。
出現条件
- 天候: 嵐の前や雷と共に現れる(東北地方)
- 時期: 特に決まった時期はない
- 場所: 空中や木の近く(特にビワの木)
動きの特徴
- 空中をフラフラと漂って飛ぶ
- 風に乗って移動する
- 軽やかでゆらゆらとした動き
幸運の象徴
- 幸運効果: 見つけると幸せになれる
- 秘密性: 持っていることを人に知らせない方が良い
- 代々継承: 密かに家族で受け継ぐ家もある
重要な注意事項
見る回数の制限
- 1年に1回までしか見てはいけない
- 2回以上見ると効果が消える
- 破ると不幸になるという説もある
飼育方法
必要なもの
- 穴の開いた桐の箱
- 白粉(おしろい)
飼育の条件
- 桐箱に穴がないと窒息してしまう
- 白粉は香料や着色料の入っていないものが良い
- 白粉を与えると増殖することがある
- 持ち主に幸せを運んでくれる
まとめ
ケサランパサランは、謎に満ちた愛らしい幸運の象徴です。
重要なポイント
基本的な特徴
- 白いふわふわの毛玉状の謎の生物
- 小豆から鶏卵ぐらいの大きさ
- 空中をフラフラと漂って飛ぶ
幸運の性質
- 見つけると幸せになれる
- 1年に1回までしか見てはいけない
- 秘密にしておく方が良い
飼育の可能性
- 穴の開いた桐箱で飼える
- 白粉を餌として与える
- 増殖して持ち主に幸運をもたらす
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