「間違って重要なファイルを共有してしまった」「もう共有する必要がなくなった」「知らないうちにファイルが共有されていて不安」そんな経験はありませんか?
OneDriveの共有機能は便利ですが、適切に管理しないとプライバシーやセキュリティのリスクになることがあります。共有を解除したいけど、やり方がわからなくて困っている方も多いでしょう。
この記事では、OneDriveの共有を安全に解除する方法を、初心者でもわかりやすく解説します。個別ファイルから一括解除まで、状況に応じた解決策をご紹介しますね。
OneDrive共有の基本知識

共有の種類を理解しよう
OneDriveには主に3つの共有方法があります。
リンク共有
- URLを知っている人なら誰でもアクセス可能
- 最も簡単だが、リスクも高い
- リンクを削除すれば即座に共有停止
特定の人との共有
- メールアドレスを指定して共有
- アクセス権限を細かく設定可能
- より安全な共有方法
組織内共有
- 同じ会社や学校内でのみ共有
- 管理者による制御が可能
- ビジネス用途でよく使用
まず、どの方法で共有しているかを確認することが大切です。
共有状態の確認方法
現在どのファイルが共有されているか確認しましょう。
ファイルエクスプローラーでの確認
- OneDriveフォルダを開く
- 共有されているファイルには人型のアイコンが表示される
- アイコンをクリックすると共有詳細が表示される
Web版OneDriveでの確認
- ブラウザでOneDrive.com にアクセス
- 左メニューの「共有」をクリック
- 「自分が共有したもの」で一覧を確認
Web版の方がより詳細な情報を確認できるので、おすすめです。
個別ファイルの共有解除方法
Web版OneDriveでの解除(推奨)
最も確実で分かりやすい方法です。
手順
- OneDrive.com にサインイン
- 共有を解除したいファイルを右クリック
- 「共有」を選択
- 共有設定画面で「共有の停止」をクリック
- 確認画面で「共有の停止」をクリック
これで即座に共有が解除され、他の人はアクセスできなくなります。
デスクトップアプリでの解除
パソコンのOneDriveフォルダからも解除できます。
手順
- OneDriveフォルダ内のファイルを右クリック
- 「その他のOneDriveオプション」→「共有」を選択
- ブラウザでOneDriveが開く
- 「共有の停止」をクリック
デスクトップからの操作でも、最終的にはブラウザが開きます。
モバイルアプリでの解除
スマートフォンやタブレットからも解除可能です。
手順
- OneDriveアプリを開く
- 共有を解除したいファイルをタップ
- 「…」メニューをタップ
- 「共有」を選択
- 「共有の停止」をタップ
外出先でも素早く共有を解除できるので便利ですね。
特定の人からの共有解除
一部の人だけアクセスを停止
全ての共有を停止せず、特定の人だけアクセスを取り消したい場合の方法です。
手順
- OneDrive.com で対象ファイルの共有設定を開く
- 「アクセス許可の管理」をクリック
- アクセスを停止したい人の右側にある「×」をクリック
- 「削除」を確認
この方法なら、他の人は引き続きファイルにアクセスできます。
アクセス権限の変更
共有を完全に停止せず、権限だけを変更することも可能です。
権限の種類
- 編集可能:ファイルの変更・削除が可能
- 表示のみ:ファイルの閲覧・ダウンロードのみ
- コメント可能:閲覧とコメント追加が可能
変更手順
- 共有設定で対象の人を選択
- 現在の権限(編集可能など)をクリック
- 新しい権限を選択
- 「適用」をクリック
セキュリティを高めたい場合は「表示のみ」に変更するのがおすすめです。
フォルダ全体の共有解除
共有フォルダの一括解除
フォルダを共有している場合、中身のファイル全てが共有対象になります。
手順
- OneDrive.com で共有フォルダを右クリック
- 「共有」を選択
- 「共有の停止」をクリック
- 確認画面で「共有の停止」をクリック
フォルダの共有を停止すると、中身のファイル全ての共有も自動的に停止されます。
サブフォルダの個別管理
大きなフォルダの中で、一部だけ共有を維持したい場合もあるでしょう。
対処法
- 共有を維持したいファイルを別フォルダに移動
- 元のフォルダの共有を停止
- 移動したファイルを個別に再共有
少し手間はかかりますが、より細かい制御が可能になります。
一括で全ての共有を解除する方法
共有一覧からの一括解除
多数のファイルを共有している場合、一つずつ解除するのは大変です。
手順
- OneDrive.com の「共有」セクションにアクセス
- 「自分が共有したもの」を選択
- 解除したいファイルにチェックを入れる(複数選択可能)
- 上部の「共有の停止」をクリック
- 確認画面で一括解除を実行
この方法で効率的に複数ファイルの共有を解除できます。
アカウント全体の共有設定見直し
根本的に共有を制限したい場合は、アカウント設定を変更しましょう。
手順
- OneDrive.com の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「オプション」を選択
- 「共有」タブで制限を設定
- 「組織外との共有を禁止」などの項目を有効化
これで新たな外部共有を防ぐことができます。
共有リンクの管理と削除
生成済みリンクの確認
過去に作成した共有リンクを全て確認しましょう。
手順
- 対象ファイルの共有設定を開く
- 「リンクの管理」または「リンク設定」をクリック
- 作成済みのリンク一覧を確認
古いリンクが残っていることがあるので、定期的にチェックすることが大切です。
リンクの個別削除
不要になった共有リンクを削除します。
手順
- リンク一覧で削除したいリンクを選択
- 「削除」または「リンクの削除」をクリック
- 確認画面で削除を実行
削除されたリンクは即座に無効になります。
パスワード付きリンクの管理
パスワード保護されたリンクも適切に管理しましょう。
セキュリティ強化方法
- 定期的なパスワード変更
- 有効期限の設定
- 不要になったら即座に削除
パスワードを知っている人が悪用する可能性もあるため、慎重な管理が必要です。
共有解除後の確認事項
解除の確認方法
共有が正しく解除されているか確認しましょう。
ファイル表示での確認
- 共有アイコン(人型マーク)が消えている
- ファイル右クリックで「共有」が表示されない
別アカウントでの確認
- 家族や同僚に確認してもらう
- シークレットモードで共有リンクにアクセス
- エラーまたはアクセス拒否画面が表示されればOK
共有一覧での確認
- OneDriveの「共有」セクションから該当ファイルが消えている
これらを確認することで、確実に共有が解除されていることがわかります。
解除後の注意点
共有解除後に注意すべき点があります。
アクセスしていた人への影響
- 突然アクセスできなくなる
- 編集中のファイルが保存できなくなる可能性
- 事前に通知することを推奨
バックアップの確認
- 共有していた人がローカルコピーを持っているか不明
- 重要なファイルは別途セキュリティ対策を検討
代替手段の準備
- 必要に応じて新しい共有方法を検討
- より安全な共有設定での再共有
事前に関係者に連絡しておくと、トラブルを避けられます。
トラブルシューティング
よくある問題と解決法
Q: 共有解除したのにアクセスできる人がいる
A: 以下を確認してください:
- ブラウザのキャッシュが残っている可能性
- 複数の共有リンクが存在している
- ローカルにファイルをダウンロード済み
Q: 共有解除ボタンが見つからない
A: 権限不足の可能性があります:
- ファイルの所有者であることを確認
- 組織アカウントの場合は管理者に相談
- 編集権限のみの場合は所有者に依頼
Q: 解除後にファイルが消えた
A: OneDrive上のファイルが削除された可能性:
- ごみ箱を確認
- バージョン履歴から復元を試行
- バックアップから復元
エラーメッセージの対処法
共有解除時によく出るエラーと対処法です。
「権限がありません」エラー
- ファイル所有者に解除を依頼
- 管理者権限でのアクセスを確認
「ネットワークエラー」
- インターネット接続を確認
- ブラウザを再起動
- 時間をおいて再試行
「同期エラー」
- OneDriveアプリを再起動
- 同期設定をリセット
- 手動同期を実行
予防策とセキュリティ強化
安全な共有のベストプラクティス
今後のトラブルを防ぐための対策をご紹介します。
共有前のチェック項目
- 本当に共有が必要か検討
- 最小限の権限で共有(表示のみ推奨)
- 有効期限を設定
- 定期的な共有状況の見直し
組織での管理方法
- 共有ポリシーの策定
- 定期的な監査の実施
- 従業員への教育・研修
アカウントセキュリティの強化
OneDriveアカウント自体のセキュリティも重要です。
推奨設定
- 二段階認証の有効化
- 強固なパスワードの設定
- 定期的なパスワード変更
- 不審なアクセスの監視
定期的なメンテナンス
- 共有状況の月次確認
- 不要なファイルの削除
- アクセスログの確認
これらの対策により、より安全にOneDriveを使用できます。
まとめ
OneDriveの共有解除は、正しい手順で行えば簡単かつ確実に実行できます。重要なのは、現在の共有状況を正確に把握し、適切な方法で解除することです。
共有解除の基本ステップ
- 共有状況の確認(Web版OneDriveで一覧表示)
- 解除方法の選択(個別・一括・権限変更)
- 解除の実行(「共有の停止」をクリック)
- 解除後の確認(アクセステストの実施)
- 関係者への通知(必要に応じて)
共有機能は便利ですが、適切に管理しないとセキュリティリスクになります。定期的な見直しと、最小限の権限での共有を心がけることで、安全にOneDriveを活用できるでしょう。
何か不明な点があれば、無理をせずOneDriveのサポートや詳しい人に相談することをおすすめします。大切なデータを守るためにも、慎重に作業を進めてくださいね。
コメント