「OneDriveが勝手に起動して邪魔だな…」「容量がいっぱいになって困っている」そんな悩みを抱えていませんか?
OneDriveはマイクロソフトが提供するクラウドストレージサービスですが、使わない人にとっては不要な機能です。でも、間違った方法で削除すると大切なファイルを失ってしまう可能性があります。
この記事では、データを安全に守りながらOneDriveを完全に削除する方法を、初心者でもわかりやすく解説します。削除前の準備から、完全アンインストールまで、ステップバイステップでご紹介しますね。
OneDriveを削除する前に知っておくべき重要なこと

OneDriveとは何か
OneDriveは、インターネット上にファイルを保存できるクラウドストレージサービスです。パソコンのデータを自動でバックアップしたり、複数の端末でファイルを共有したりできます。
Windows 10や11には最初からインストールされているため、知らないうちに使っている人も多いでしょう。
削除前に確認すべきポイント
OneDriveを削除する前に、以下の点を必ず確認してください:
大切なファイルの保存場所
- OneDriveフォルダに重要なファイルが入っていないか
- デスクトップやドキュメントフォルダがOneDriveと同期されていないか
- 写真や動画がOneDriveにのみ保存されていないか
他のアプリとの連携
- Microsoft OfficeがOneDriveと連携していないか
- 他のアプリがOneDriveを参照していないか
これらを確認せずに削除すると、大切なデータを失ってしまう恐れがあります。
削除前の準備|データバックアップの方法
ステップ1:OneDriveフォルダの確認
まず、OneDriveにどんなファイルが保存されているかチェックしましょう。
- エクスプローラーを開く
- 左側のメニューから「OneDrive」をクリック
- フォルダ内のファイルを確認
ステップ2:重要ファイルのバックアップ
必要なファイルがある場合は、以下の方法でバックアップを取ります:
方法1:外付けドライブにコピー
- USBメモリや外付けハードディスクに手動でコピー
- 確実で安全な方法です
方法2:別のクラウドサービスに移行
- Google DriveやDropboxなどに移行
- 継続的にクラウドを使いたい場合におすすめ
方法3:パソコン内の別フォルダに移動
- ローカルのドキュメントフォルダなどに移動
- クラウドを使わない場合に適しています
ステップ3:同期設定の確認
デスクトップやドキュメントフォルダがOneDriveと同期されている場合は、事前に同期を停止する必要があります。
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「バックアップ」タブで各フォルダの同期を停止
この作業により、削除後もファイルがパソコン内に残ります。
OneDriveの完全削除手順
方法1:設定からのアンインストール(推奨)
最も安全で確実な方法です。
Windows 11の場合
- 「スタート」→「設定」→「アプリ」
- 「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft OneDrive」を探す
- 右側の「…」をクリック→「アンインストール」
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
Windows 10の場合
- 「スタート」→「設定」→「アプリ」
- 「アプリと機能」を選択
- 「Microsoft OneDrive」を選択
- 「アンインストール」をクリック
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
方法2:コントロールパネルからの削除
従来の方法でも削除できます。
- 「コントロールパネル」を開く
- 「プログラムのアンインストール」を選択
- 「Microsoft OneDrive」を右クリック
- 「アンインストール」を選択
方法3:コマンドラインでの強制削除
上記の方法で削除できない場合の最終手段です。
- 「Windows + R」キーを押す
- 「cmd」と入力してEnterキー
- 以下のコマンドを入力
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /uninstall
この方法は上級者向けなので、不安な場合は避けた方が良いでしょう。
削除後の設定とクリーンアップ
残存ファイルの削除
OneDriveをアンインストールした後も、一部のファイルが残る場合があります。
削除すべきフォルダ
%localappdata%\Microsoft\OneDrive
%appdata%\Microsoft\OneDrive
これらのフォルダを手動で削除することで、完全にクリーンアップできます。
レジストリの確認
パソコンに詳しい方は、レジストリエディタでOneDrive関連の項目を削除することもできます。ただし、レジストリの編集は危険を伴うため、バックアップを取ってから行ってください。
自動起動の無効化
OneDriveが完全に削除されていれば自動起動することはありませんが、念のため確認しましょう。
- 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブを選択
- OneDrive関連の項目があれば無効化
よくある質問と対処法
Q: 削除後にOneDriveフォルダが残っているのですが…
A: これは正常な状態です。OneDriveフォルダ自体は削除されませんが、同期機能は停止しています。フォルダ内のファイルは安全に保たれているので、必要に応じてバックアップを取ってから削除してください。
Q: Microsoft Officeでファイルが開けなくなりました
A: OfficeがOneDriveと連携していた場合に起こる現象です。ファイルの保存場所をローカルに変更するか、OneDriveを再インストールすることで解決できます。
Q: 削除したのに勝手にインストールされます
A: Windows Updateで再インストールされる場合があります。グループポリシーやレジストリで自動インストールを無効化する必要があります。
Q: 家族と共有していたファイルはどうなりますか?
A: あなたのパソコンからOneDriveを削除しても、クラウド上のファイルや他の家族のアクセスには影響しません。ただし、あなたからの共有は停止されます。
OneDrive以外のデータ管理方法
ローカルバックアップの活用
OneDriveを削除した後は、定期的なローカルバックアップが重要になります。
外付けハードディスク
- 大容量で安価
- インターネット接続不要
- 物理的な故障リスクあり
USBメモリ
- 持ち運びに便利
- 容量が限定的
- 紛失リスクに注意
他のクラウドサービス
OneDriveが不要でも、クラウドストレージ自体は便利な機能です。
Google Drive
- 15GBまで無料
- Googleアカウントで利用可能
- 豊富な連携アプリ
Dropbox
- 2GBまで無料
- シンプルで使いやすい
- ビジネス利用にも対応
それぞれメリット・デメリットがあるので、用途に応じて選択しましょう。
まとめ
OneDriveの削除は正しい手順で行えば安全かつ簡単です。重要なのは削除前の準備で、大切なデータを失わないよう十分な確認とバックアップが必要になります。
削除手順をおさらいすると:
- OneDriveフォルダの内容確認
- 重要ファイルのバックアップ
- 同期設定の停止
- アンインストール実行
- 残存ファイルのクリーンアップ
この流れに沿って作業すれば、トラブルなくOneDriveを削除できるでしょう。削除後は代替のバックアップ手段を用意して、大切なデータを守り続けてくださいね。
何か不明な点があれば、無理をせずパソコンに詳しい人に相談することをおすすめします。データは一度失うと取り戻せないので、慎重に作業を進めましょう。
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