OneDriveで他の人から共有されたフォルダを受け取ったとき、「ブラウザで見るのは面倒」「普通のフォルダのように使いたい」「エクスプローラーから直接アクセスできないの?」と思ったことはありませんか。
実は、OneDriveの共有フォルダは、いくつかの方法でエクスプローラーから直接アクセスできるようになります。ただし、共有の種類や設定によって手順が異なるため、適切な方法を知らないとうまくいかないことも多いんです。
この記事では、OneDriveの共有フォルダをエクスプローラーで快適に使う方法を、初心者の方でも分かるように詳しく解説します。共有を受ける側、共有する側の両方の立場から、実践的な手順をお伝えしていきますね。
OneDrive共有の基本的な仕組み

共有フォルダの種類
リンク共有 共有用のURLを生成して、そのリンクを知っている人がアクセスできる方法です。最も一般的な共有方式になります。
特徴
- URLを知っている人なら誰でもアクセス可能
- Microsoft アカウントなしでもアクセスできる場合がある
- 有効期限や権限の設定が可能
- エクスプローラーでの表示には制限がある場合がある
招待による共有 特定の人のメールアドレスを指定して、直接共有する方法です。
特徴
- 指定した人のみアクセス可能
- Microsoft アカウントが必要
- より細かい権限設定が可能
- エクスプローラーでの統合がしやすい
アクセス権限の種類
表示のみ ファイルの閲覧とダウンロードのみ可能です。
編集可能 ファイルの閲覧、ダウンロード、編集、新規作成が可能です。
フルコントロール 上記に加えて、共有設定の変更や削除も可能です(所有者と同等の権限)。
共有フォルダの表示場所
OneDriveアプリでの表示
- 「共有」セクションに表示される
- 自分のファイルと区別される
- 同期設定により動作が変わる
エクスプローラーでの表示
- OneDriveフォルダ内に表示される場合
- 別の場所にショートカットとして表示される場合
- 全く表示されない場合
この章では共有の基本をお伝えしました。次の章では、共有フォルダを受け取る側の操作について詳しく説明します。
共有フォルダを受け取る側の操作手順
メール招待からの共有フォルダアクセス
招待メールの確認 共有者から送られてきたメールには、通常「フォルダを表示」や「アクセス」といったボタンが含まれています。
アクセス手順
- 招待メールを開く
- 「フォルダを表示」ボタンをクリック
- ブラウザでOneDriveが開く
- Microsoft アカウントでサインイン(必要な場合)
- 共有フォルダの内容が表示される
共有フォルダを自分のOneDriveに追加
「マイファイルに追加」機能の活用 これが最も重要な機能で、共有フォルダをエクスプローラーで使えるようにする鍵となります。
詳細手順
- ブラウザでOneDriveにアクセス
- 「共有」セクションから対象フォルダを探す
- フォルダを右クリック
- 「マイファイルに追加」を選択
- 追加先を選択(ルートまたは既存フォルダ内)
- 「追加」をクリック
追加後の状態
- 自分のOneDriveフォルダ内に表示される
- エクスプローラーからアクセス可能になる
- 同期設定により、ローカルにもダウンロードされる
エクスプローラーでの確認
OneDriveフォルダでの確認
- エクスプローラーを開く
- 左側のナビゲーションペインで「OneDrive」をクリック
- 追加した共有フォルダが表示されることを確認
- フォルダをクリックして中身にアクセス
共有フォルダの識別方法
- フォルダアイコンに共有マーク(人のアイコン)が表示される
- プロパティで「共有」タブが確認できる
- ツールチップで共有情報が表示される
同期設定の調整
ローカル同期の設定 共有フォルダをローカルに同期するかどうかを選択できます。
設定手順
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開く
- 共有フォルダを右クリック
- 「常にこのデバイスに保存する」を選択
- または「領域を節約してオンラインでのみ使用する」を選択
各設定の違い
- 常にこのデバイスに保存:フォルダの全内容がローカルにダウンロードされ、オフラインでもアクセス可能
- オンラインでのみ使用:ファイル名だけ表示され、実際のファイルは必要時にダウンロード
共有リンクからのアクセス
リンク共有の場合の特別な手順 メールではなく、チャットやメッセージで共有リンクを受け取った場合の操作です。
手順
- 共有リンクをクリック
- ブラウザでOneDriveが開く
- 画面右上の「マイファイルに追加」をクリック
- Microsoft アカウントでサインイン(必要な場合)
- 追加先を選択して「追加」
トラブルシューティング
「マイファイルに追加」が表示されない場合
- 共有権限が制限されている可能性
- Microsoft アカウントでサインインが必要
- 共有者に権限の確認を依頼
エクスプローラーに表示されない場合
- OneDrive アプリの再起動
- 同期設定の確認
- OneDrive アプリの更新確認
アクセス権限エラーの場合
- 共有者に権限の確認を依頼
- Microsoft アカウントの確認
- 共有期限の確認
この章では受け取る側の操作をお伝えしました。次の章では、フォルダを共有する側の設定について詳しく説明します。
フォルダを共有する側の設定方法
エクスプローラーからの共有設定
最も簡単な共有方法 エクスプローラーから直接、OneDriveフォルダを共有できます。
手順
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開く
- 共有したいフォルダを右クリック
- 「OneDriveリンクの共有」を選択
- 共有設定画面が表示される
- 権限と有効期限を設定
- 「リンクをコピー」または「送信」
権限設定の選択
- 編集を許可する:ファイルの編集、追加、削除が可能
- 表示のみ:閲覧とダウンロードのみ可能
OneDrive ウェブ版での詳細共有設定
より詳細な設定が必要な場合 ブラウザでOneDriveにアクセスして、詳細な共有設定を行います。
手順
- ブラウザでOneDrive.comにアクセス
- 共有したいフォルダを選択
- 上部メニューの「共有」をクリック
- 共有方法を選択
共有方法の種類
特定のユーザーと共有
- 「特定のユーザー」を選択
- メールアドレスを入力
- 権限レベルを設定
- メッセージを追加(任意)
- 「送信」をクリック
リンクで共有
- 「リンクをコピー」を選択
- 「リンク設定」で詳細を設定
- アクセス権限を選択
- 有効期限を設定(必要に応じて)
- パスワード保護を設定(必要に応じて)
高度な共有設定
アクセス権限の詳細設定
- 表示:ファイルの閲覧のみ
- 編集:ファイルの編集と追加
- レビュー:コメントの追加のみ
- フルコントロール:すべての操作が可能
セキュリティ設定
- パスワード保護:アクセス時にパスワードが必要
- 有効期限:指定した日時で共有を自動終了
- ダウンロード禁止:ファイルのダウンロードを制限
- 印刷禁止:ファイルの印刷を制限
組織内での共有設定
企業環境での特別な設定 OneDrive for Businessを使用している場合の設定です。
組織内ユーザーとの共有
- フォルダを選択して「共有」
- 「組織内のユーザー」を選択
- 部署やグループを指定
- 適切な権限を設定
外部ユーザーとの共有
- 管理者によって外部共有が許可されている場合のみ可能
- セキュリティポリシーに従った設定が必要
- ゲストアクセスの設定確認
共有状態の管理
現在の共有状況確認
- OneDrive ウェブ版で対象フォルダを選択
- 「情報パネル」または「詳細」をクリック
- 「アクセス権を持つユーザー」セクションを確認
共有権限の変更
- 共有中のフォルダの情報パネルを開く
- 権限を変更したいユーザーの横にある「…」をクリック
- 「アクセス権の変更」を選択
- 新しい権限レベルを設定
共有の停止
- 情報パネルで対象ユーザーを確認
- 「アクセス権を削除」を選択
- または「共有の停止」ですべての共有を終了
共有通知の設定
共有開始の通知
- 共有時に相手にメール通知が送信される
- 通知メッセージのカスタマイズが可能
- 通知の有無を選択できる
更新通知の設定
- ファイル更新時の通知設定
- コメント追加時の通知
- アクセス状況の通知
この章では共有する側の設定をお伝えしました。次の章では、共有フォルダの効果的な活用方法について説明します。
共有フォルダの効果的な活用方法
チームでのファイル管理
プロジェクトフォルダの構成 チームで作業する際の効果的なフォルダ構成例をご紹介します。
推奨フォルダ構造
プロジェクト名/
├── 01_企画資料/
├── 02_設計書/
├── 03_作業ファイル/
├── 04_レビュー待ち/
├── 05_完成版/
└── 99_アーカイブ/
フォルダ名の工夫
- 番号を付けて並び順を制御
- 状態が分かる名前を付ける
- 日付を含める(2025-01-15_会議資料など)
- 全角と半角の使い分けを統一
バージョン管理の活用
OneDriveの自動バージョン管理 OneDriveでは、ファイルの変更履歴が自動的に保存されます。
バージョン履歴の確認方法
- エクスプローラーでファイルを右クリック
- 「バージョン履歴」を選択
- ブラウザで履歴画面が開く
- 過去のバージョンを確認・復元可能
効果的なバージョン管理
- 重要な変更前にコメントを追加
- 定期的な手動バックアップ
- 最終版の明確な区別
- 古いバージョンの定期的な整理
同時編集機能の活用
リアルタイム共同編集 Microsoft Office ファイルでは、複数人での同時編集が可能です。
対応ファイル形式
- Word(.docx)
- Excel(.xlsx)
- PowerPoint(.pptx)
- OneNote
同時編集時の注意点
- 編集箇所が色分けされて表示される
- 競合する変更は自動的に調整される
- 重要な変更は事前に相談する
- 定期的な保存を心がける
アクセス権限の効果的な設定
段階的な権限管理 プロジェクトの進行に応じて、権限を段階的に設定します。
権限設定の例
- 企画段階:関係者全員に編集権限
- 作業段階:担当者のみ編集、他は閲覧
- レビュー段階:レビュアーに編集、他は閲覧
- 完成段階:管理者のみ編集、他は閲覧
外部との安全な共有
セキュリティを重視した共有設定 外部の人とファイルを共有する際の安全な方法です。
推奨設定
- パスワード保護を必ず設定
- 有効期限を短めに設定
- 必要最小限の権限のみ付与
- ダウンロード禁止を検討
- アクセス状況の定期確認
機密性の高いファイルの場合
- 閲覧のみの権限に制限
- 印刷禁止の設定
- 透かし機能の活用
- アクセスログの確認
モバイルデバイスでの活用
スマートフォン・タブレットでのアクセス OneDriveアプリを使って、外出先からも共有フォルダにアクセスできます。
効果的な使い方
- 重要なファイルのオフライン保存
- 写真の直接アップロード
- 緊急時のファイル確認
- 簡単な編集作業
通知とコミュニケーション
効果的な通知設定 適切な通知設定で、チームのコミュニケーションを円滑にします。
推奨通知設定
- 重要なファイルの更新通知:オン
- 新規ファイル追加通知:オン
- コメント追加通知:オン
- 頻繁でない更新の通知:オフ
コメント機能の活用
- ファイルを右クリック
- 「OneDriveで開く」を選択
- ブラウザでコメント機能を使用
- @メンション機能で特定の人に通知
パフォーマンスの最適化
同期の最適化 大容量のファイルや頻繁に更新されないファイルの同期設定を調整します。
設定の使い分け
- 頻繁に使用:「常にこのデバイスに保存」
- たまに使用:「オンラインでのみ使用」
- アーカイブ:同期対象から除外
この章では効果的な活用方法をお伝えしました。次の章では、よくあるトラブルとその解決方法について説明します。
トラブルシューティング
共有フォルダがエクスプローラーに表示されない
症状 OneDriveで共有フォルダを「マイファイルに追加」したにも関わらず、エクスプローラーに表示されない状態です。
原因と対処法
OneDriveアプリの同期問題
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- 同期状況を確認
- 「同期の一時停止」→「同期の再開」を試行
- それでも解決しない場合はOneDriveアプリを再起動
同期設定の問題
- OneDrive設定を開く
- 「アカウント」タブで「フォルダーの選択」
- 共有フォルダが選択されているか確認
- 選択されていない場合はチェックを入れる
キャッシュクリアによる解決
- OneDriveを完全終了
%localappdata%\Microsoft\OneDrive
を開く- キャッシュファイルを削除(setup.logなど以外)
- OneDriveを再起動
「マイファイルに追加」が表示されない
症状 共有フォルダを右クリックしても「マイファイルに追加」の選択肢が表示されない状態です。
考えられる原因
- アクセス権限が不足している
- 既に追加済みである
- OneDrive for Businessの制限
- ブラウザの問題
対処法
- 権限の確認:共有者に編集権限があるか確認
- ブラウザの更新:ページを再読み込み
- 別ブラウザで試行:Edge、Chrome、Firefoxなどで確認
- キャッシュクリア:ブラウザのキャッシュを削除
同期エラーが発生する
症状 共有フォルダの同期中にエラーが表示され、ファイルが正しく同期されない状態です。
よくあるエラーメッセージ
- 「ファイルがロックされています」
- 「権限が不足しています」
- 「同期できないファイルがあります」
対処手順
- OneDrive同期状況の確認
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- エラーの詳細を確認
- ファイルの使用状況確認
- 他のアプリでファイルが開かれていないか確認
- 編集中のOfficeファイルがないか確認
- 権限の再確認
- 共有者に権限設定を確認してもらう
- アクセス権限の更新を依頼
ファイル名の文字化けや表示不具合
症状 共有フォルダ内のファイル名が文字化けしたり、正しく表示されない状態です。
原因
- 文字エンコードの違い
- 使用禁止文字の使用
- ファイル名の長さ制限
対処法
- ファイル名の確認
- 全角・半角の混在確認
- 特殊文字の使用確認
- ファイル名の長さ確認(260文字以内)
- ブラウザでの確認
- OneDrive ウェブ版で正しく表示されるか確認
- 表示される場合は同期の問題
- ファイル名の修正
- 問題のあるファイル名を修正
- 英数字のみのファイル名で試行
アクセス権限のエラー
症状 「このフォルダにアクセスする権限がありません」というエラーが表示される状態です。
段階的な対処法
- Microsoft アカウントの確認
- 正しいアカウントでサインインしているか確認
- 複数アカウントを持っている場合は適切なアカウントに切り替え
- 共有者への確認
- 共有設定が有効か確認してもらう
- アクセス権限のレベルを確認
- 有効期限が切れていないか確認
- 再招待の依頼
- 共有を一度解除してもらい、再度招待してもらう
- 新しい共有リンクを作成してもらう
同期速度が遅い
症状 共有フォルダの同期に異常に時間がかかる状態です。
改善方法
- ネットワーク環境の確認
- インターネット接続速度の確認
- 他のダウンロードが実行されていないか確認
- OneDriveの帯域制限設定
- OneDrive設定→「ネットワーク」タブ
- 「アップロード速度」「ダウンロード速度」の制限を解除
- 同期対象の最適化
- 大容量ファイルは「オンラインでのみ使用」に設定
- 不要なファイルの同期を停止
共有が突然できなくなった
症状 以前は問題なく共有できていたフォルダが、突然共有できなくなった状態です。
確認事項
- 組織ポリシーの変更
- 会社のセキュリティポリシーが変更された可能性
- IT部門に確認
- OneDriveの容量制限
- ストレージ容量が上限に達していないか確認
- 不要なファイルを削除または移動
- アカウントの状態
- Microsoft アカウントが正常か確認
- サブスクリプションの状態確認
この章ではトラブルシューティングをお伝えしました。次の章では、セキュリティとプライバシーについて説明します。
セキュリティとプライバシーの注意点
共有時のセキュリティリスク
よくあるセキュリティリスク OneDriveの共有機能は便利ですが、適切に設定しないとセキュリティリスクが生じる可能性があります。
主なリスク
- 意図しない人がファイルにアクセス
- 共有リンクの拡散による情報漏洩
- 元ファイルの意図しない変更
- 機密情報の外部流出
安全な共有設定の実践
基本的なセキュリティ設定
パスワード保護の活用
- 共有リンク作成時に「その他の設定」をクリック
- 「パスワードを設定」にチェック
- 強力なパスワードを設定
- パスワードは別の連絡手段で通知
有効期限の設定
- 短期プロジェクト:1週間〜1ヶ月
- 中期プロジェクト:3ヶ月〜6ヶ月
- 長期プロジェクト:1年(定期見直し)
- 一時的な確認:24時間〜3日
適切な権限レベルの選択
- 機密資料:表示のみ
- 作業ファイル:編集可能(信頼できる相手のみ)
- 参考資料:表示のみ(ダウンロード禁止)
企業環境でのセキュリティ対策
OneDrive for Business の高度なセキュリティ機能
情報漏洩防止(DLP)
- 機密情報を含むファイルの自動検出
- 外部共有の自動制限
- クレジットカード番号、社会保障番号などの検出
条件付きアクセス
- 特定のIPアドレスからのみアクセス許可
- 管理されたデバイスからのみアクセス許可
- 多要素認証の強制
監査ログ
- ファイルアクセスの詳細ログ
- 共有設定変更の記録
- 不審なアクセスの検出
プライバシー保護の設定
個人情報の保護
共有範囲の制限
- OneDrive設定で「プライバシー」タブを確認
- 「連絡先の提案」機能の無効化検討
- 「最近使用したファイル」の表示設定確認
検索エンジンでの非表示設定
- 共有リンクが検索エンジンでインデックスされないよう設定
- 「検索エンジンでの検索を許可しない」オプションを有効化
機密ファイルの取り扱い
高セキュリティが必要なファイル
暗号化の追加検討
- OneDriveの標準暗号化に加えて、個別ファイルの暗号化
- Microsoft Information Protection の活用
- サードパーティ暗号化ツールの使用
アクセス制御の強化
- 最小権限の原則を適用
- 定期的なアクセス権限の見直し
- 不要になった共有の速やかな停止
アクセス状況の監視
定期的な共有状況確認
共有一覧の確認方法
- OneDrive ウェブ版にアクセス
- 「共有」セクションを確認
- 「自分が共有しているもの」タブで確認
- 不要な共有がないかチェック
アクセスログの確認
- 対象ファイルの「詳細」パネルを開く
- 「アクティビティ」タブで確認
- 異常なアクセスがないかチェック
インシデント発生時の対応
情報漏洩が疑われる場合
即座に行うべき対応
- 該当する共有リンクの無効化
- ファイルアクセス権限の削除
- パスワードの変更
- 関係者への連絡
事後対応
- アクセスログの詳細確認
- 影響範囲の特定
- 再発防止策の検討
- 必要に応じて上司・IT部門への報告
法的コンプライアンス
業界規制への対応
医療・金融業界
- HIPAA、PCI DSS などの規制対応確認
- 業界固有のセキュリティ要件の確認
- 監査対応のためのログ保存
GDPR 対応
- 個人データの処理に関する同意確認
- データ主体の権利(削除権など)への対応
- 適切なプライバシー通知の実施
セキュリティ意識の向上
チーム全体でのセキュリティ教育
定期的な教育内容
- 安全な共有方法の周知
- フィッシング攻撃の認識
- 強力なパスワードの作成方法
- 疑わしいアクセスの報告方法
セキュリティチェックリスト
- 共有前の内容確認
- 適切な権限設定の確認
- 有効期限の設定確認
- 共有停止時の確認作業
この章ではセキュリティについて説明しました。最後の章では、よくある質問にお答えします。
よくある質問と回答
Q: 共有フォルダをエクスプローラーで使うには、必ず「マイファイルに追加」する必要がありますか?
A: はい、OneDriveの共有フォルダをエクスプローラーで普通のフォルダのように使うためには、「マイファイルに追加」する必要があります。この操作により、共有フォルダが自分のOneDriveの一部として扱われ、エクスプローラーから直接アクセスできるようになります。ただし、ブラウザでのアクセスのみで十分な場合は、追加しなくても使用できます。
Q: 共有フォルダを「マイファイルに追加」すると、自分のOneDrive容量を消費しますか?
A: いいえ、基本的には消費されません。共有フォルダは元の所有者の容量としてカウントされます。ただし、同期設定で「常にこのデバイスに保存」を選択した場合は、ローカルストレージの容量は使用されます。また、共有フォルダ内でファイルを新規作成した場合は、そのファイル分の容量が自分のアカウントでカウントされる場合があります。
Q: エクスプローラーの共有フォルダでファイルを削除すると、他の人にも影響しますか?
A: はい、影響します。共有フォルダ内でファイルを削除すると、他の共有者からもそのファイルが見えなくなります。これはOneDriveの同期機能によるものです。重要なファイルを誤って削除しないよう注意が必要です。削除されたファイルは、OneDriveのごみ箱から復元できる場合があります。
Q: 会社のOneDrive for Businessと個人のOneDriveで共有する場合、何か制限はありますか?
A: はい、いくつかの制限があります。組織の管理ポリシーによって、外部との共有が制限されている場合があります。また、OneDrive for Businessと個人用OneDriveでは、一部の機能や設定が異なることがあります。会社のIT部門に確認することをおすすめします。また、機密情報の取り扱いについては、会社の規定に従ってください。
Q: 共有フォルダの同期が遅い場合、どうすれば改善できますか?
A: いくつかの方法があります。まず、OneDriveの設定で帯域制限を解除してください。次に、大容量ファイルや頻繁に使わないファイルは「オンラインでのみ使用」に設定しましょう。また、ネットワーク環境の確認、他のクラウドサービスとの同時実行の停止、OneDriveアプリの再起動なども効果的です。それでも改善しない場合は、OneDriveアプリの再インストールを検討してください。
Q: 共有フォルダの権限設定を後から変更できますか?
A: はい、フォルダの所有者または適切な権限を持つユーザーであれば変更できます。OneDrive ウェブ版で対象フォルダの詳細パネルを開き、「アクセス権を持つユーザー」セクションから権限を変更できます。ただし、権限を下げる場合(編集可能→表示のみなど)は、作業中のファイルがある場合に注意が必要です。事前にチームメンバーに連絡することをおすすめします。
Q: 共有フォルダが突然エクスプローラーから消えた場合、どうすればいいですか?
A: まず、OneDriveの同期状況を確認してください。タスクバーのOneDriveアイコンから同期エラーがないかチェックし、必要に応じて同期を再開してください。それでも解決しない場合は、OneDrive ウェブ版で共有フォルダがまだ存在するか確認し、存在する場合は再度「マイファイルに追加」を実行してください。共有者によって共有が停止された可能性もあるため、確認することをおすすめします。
まとめ
OneDriveの共有フォルダをエクスプローラーで活用する方法について、基本的な仕組みから実践的な活用法まで詳しくお伝えしてきました。最後に、特に重要なポイントを確認しておきましょう。
「マイファイルに追加」がすべての鍵
共有フォルダをエクスプローラーで使うためには、「マイファイルに追加」という操作が必須です。この機能を使うことで、他の人が作成したフォルダを、まるで自分のフォルダのように扱えるようになります。
適切な権限設定でセキュリティを確保
共有は便利な機能ですが、セキュリティリスクも伴います。パスワード保護、有効期限の設定、適切な権限レベルの選択など、状況に応じた安全な設定を心がけましょう。特に機密性の高いファイルを扱う場合は、より慎重な設定が必要です。
チーム作業での効果的な活用
OneDriveの共有機能は、チームでの協働作業を大幅に効率化できます。適切なフォルダ構成、バージョン管理の活用、同時編集機能の利用など、チーム全体で使い方を統一することが成功の鍵となります。
トラブル時は段階的に対処
共有フォルダが表示されない、同期エラーが発生するなどのトラブルが起きた場合は、慌てずに段階的に対処しましょう。多くの問題は、OneDriveアプリの再起動や同期設定の確認で解決できます。
定期的なメンテナンスを忘れずに
共有設定の見直し、不要な共有の停止、アクセス権限の確認などを定期的に行うことで、セキュリティを保ちながら快適に利用できます。
OneDriveの共有機能を適切に活用することで、どこにいても、どのデバイスからでも、チームメンバーと seamless にファイルを共有できるようになります。今回学んだ内容を参考に、あなたの作業環境をより効率的で安全なものにしてくださいね。
困ったことがあれば、まずは基本的な対処法を試し、それでも解決しない場合は詳しい人や専門家に相談することをおすすめします。
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