もし峠道で親切な老婆が美味しそうなご馳走を分けてくれると言ったら、あなたはどうしますか?
「ありがたい」と思って受け取ってしまうかもしれませんが、もしその老婆が重箱を持っていたとしたら…ちょっと注意が必要かもしれません。
九州地方には「重箱婆(じゅうばこばばあ)」という妖怪の話が伝わっています。
この記事では、九州地方の妖怪「重箱婆」についてご紹介します。
重箱婆ってどんな妖怪?

「重箱婆(じゅうばこばばあ)」という名前を聞いて、どんな妖怪を想像しますか?
重箱婆の基本情報
重箱婆とは、主に熊本県や宮崎県に伝わる、狸が老婆に化けて現れる妖怪です。
重箱という道具が特徴的です。
- 主な出現地域:熊本県玉名郡、宮崎県日向市
- 正体:狸(たぬき)
- 読み方:じゅうばこばばあ
姿・見た目
重箱婆は重箱を持ったお婆さんの姿をしています。
他にも顔が重箱だったり、のっぺらぼうだったりすることもあります。
行動・伝承
峠道に現れ、重箱を持った老女が現れます。
老女は「重箱婆じゃ、ご馳走はいらんかえ」と重箱を渡してきます。
受け取った重箱は実は石なのだそうです。
まとめ
重箱婆は、九州地方の化け狸文化を代表する興味深い妖怪です。
重要なポイント
- 狸が老婆に化けた妖怪
- 熊本県・宮崎県を中心とした九州地方の妖怪
- 重箱を持って峠道に現れる
- 重箱に見せかけて実際には石を渡すという
コメント