「OneNoteで作ったノートを他の場所にコピーしたいけど、思うようにいかない…」
OneNoteを使っていると、ページ全体をコピーしたり、特定の部分だけを別の場所に移したりしたいことがよくありますよね。でも、普通のWordやExcelとは少し勝手が違って、戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
この記事では、OneNoteでのコピー機能を完全にマスターできるよう、基本的な操作から応用テクニックまで詳しく解説します。これを読めば、効率的に情報を整理・共有できるようになりますよ!
OneNoteのコピー機能の基本

OneNoteのコピーが特殊な理由
OneNoteのコピー機能は、他のOfficeアプリケーションとは異なる特徴があります。
OneNoteの特殊性
- ページ全体が一つの大きなキャンバス
- テキスト、画像、手書きメモが混在
- 階層構造(ノートブック→セクション→ページ)
- リアルタイム同期機能
他のアプリとの違い
- Word:文書全体が線形構造
- Excel:セル単位での明確な区切り
- OneNote:自由配置で複雑な構造
この違いを理解することで、OneNoteでのコピー操作がスムーズになります。
コピーできる要素の種類
OneNoteでは、様々な要素をコピーできます。
テキスト要素
- 単語や文章の一部
- 段落全体
- リスト形式のテキスト
- 表の内容
視覚的要素
- 画像やスクリーンショット
- 手書きメモや描画
- 図形やグラフ
- 挿入された他のファイル
構造的要素
- ページ全体
- セクション全体
- ノートブック全体
それぞれに適した方法があるので、順番に見ていきましょう。
基本的なコピー操作
テキストのコピー・貼り付け
最も基本的なコピー操作から始めましょう。
標準的な手順
- コピーしたいテキストを選択(ドラッグまたはトリプルクリック)
- Ctrl + C でコピー
- 貼り付け先にカーソルを移動
- Ctrl + V で貼り付け
選択のコツ
- 単語単位:ダブルクリック
- 段落全体:トリプルクリック
- 任意の範囲:ドラッグして選択
- すべて選択:Ctrl + A
右クリックメニューの活用 マウス操作が好みの方は、右クリックメニューからも「コピー」「貼り付け」が可能です。
書式を含むコピー
OneNoteでは、書式情報も一緒にコピーできます。
書式付きコピーの例
- 太字や斜体の設定
- 文字色や背景色
- フォントサイズ
- インデント(字下げ)情報
貼り付けオプション 貼り付け後に表示される小さなアイコンをクリックすると、以下のオプションが選択できます:
- 元の書式を保持
- 貼り付け先の書式に合わせる
- テキストのみ貼り付け
用途に応じて使い分けることで、より美しい文書が作成できます。
ページ全体のコピー・移動
ページのコピー方法
「このページの内容を別の場所でも使いたい」という場合の操作です。
手順1:ページのコピー
- 左側のページ一覧で、コピーしたいページを右クリック
- 「コピー」を選択
- または、ページを選択してCtrl + C
手順2:貼り付け
- 貼り付け先のセクションを選択
- 右クリックして「貼り付け」
- または、Ctrl + V
新しいページとして貼り付け コピーしたページは、新しいページとして作成されます。元のページはそのまま残るため、安心してコピーできますね。
ページの移動(カット&ペースト)
コピーではなく移動したい場合の方法です。
移動の手順
- 移動したいページを右クリック
- 「切り取り」を選択(またはCtrl + X)
- 移動先のセクションで右クリック
- 「貼り付け」を選択(またはCtrl + V)
ドラッグ&ドロップでの移動 マウスでページをドラッグして、別のセクションにドロップすることでも移動できます。直感的で分かりやすい方法です。
セクション・ノートブック単位のコピー
セクション全体のコピー
複数のページをまとめてコピーしたい場合の方法です。
セクションコピーの手順
- 左側でコピーしたいセクションを右クリック
- 「このセクションをコピー」を選択
- 貼り付け先のノートブックを選択
- 右クリックして「貼り付け」
注意点
- セクション内のすべてのページがコピーされる
- 大量のデータがある場合は時間がかかる
- 貼り付け先に十分な容量があることを確認
ノートブック間でのコピー
異なるノートブック間でページやセクションをコピーする方法です。
ノートブック間コピーの手順
- 「ファイル」→「エクスポート」を選択
- エクスポート形式を選択(OneNoteパッケージ推奨)
- エクスポートしたファイルを保存
- 別のノートブックで「ファイル」→「インポート」
- 保存したファイルを選択してインポート
より簡単な方法 複数のノートブックを同時に開いている場合は、直接ドラッグ&ドロップでもコピーできます。
特殊なコピー操作
画像のコピー・貼り付け
OneNoteでは、画像の扱いも柔軟に行えます。
画像コピーの基本
- コピーしたい画像をクリックして選択
- Ctrl + C でコピー
- 貼り付け先でCtrl + V
他のアプリからの画像取り込み
- Webブラウザーから直接コピー&ペースト
- Excelのグラフをコピー&ペースト
- PowerPointのスライドをコピー&ペースト
画像の編集機能 貼り付けた画像は、OneNote内で基本的な編集が可能です:
- サイズ変更
- 回転
- トリミング
- 代替テキストの追加
表のコピー
Excelなどで作成した表をOneNoteにコピーする方法です。
Excelからの表コピー
- Excelで必要な範囲を選択
- Ctrl + C でコピー
- OneNoteでCtrl + V で貼り付け
貼り付けオプション
- スプレッドシート:Excelの機能を保持
- OneNoteの表:OneNote形式に変換
- 画像として貼り付け:編集不可だが軽量
用途に応じて最適な形式を選択しましょう。
手書きメモのコピー
タブレットやスタイラスペンで作成した手書きメモもコピーできます。
手書きメモの選択方法
- 「描画」タブの「なげなわ選択」を使用
- コピーしたい手書き部分を囲む
- Ctrl + C でコピー
- 別の場所でCtrl + V で貼り付け
手書きメモの活用
- 図表やスケッチの再利用
- 数式や化学式のコピー
- 署名やマークの複製
外部アプリケーションとの連携

Wordとの連携
OneNoteの内容をWordで使用する方法です。
OneNote→Wordへのコピー
- OneNoteで必要な部分をコピー
- Wordで貼り付け
- 「貼り付けのオプション」で形式を選択
注意点
- レイアウトが変わる場合がある
- OneNote固有の機能(タグなど)は失われる
- 画像は別途調整が必要な場合がある
PowerPointとの連携
プレゼンテーション作成での活用方法です。
活用例
- OneNoteの図表をスライドに挿入
- 会議メモをプレゼンテーション資料に転用
- アイデアスケッチをスライドデザインに活用
コピー時のコツ
- 背景を透明にして見やすくする
- 適切なサイズに調整する
- フォントサイズを統一する
効率化のためのテクニック
ショートカットキーの活用
コピー作業を効率化するショートカットキーです。
基本ショートカット
- Ctrl + C:コピー
- Ctrl + X:切り取り
- Ctrl + V:貼り付け
- Ctrl + A:すべて選択
OneNote固有のショートカット
- Ctrl + Alt + M:ページを新しいウィンドウで開く
- Ctrl + Shift + A:ページのタイトルを選択
- F2:ページ名の変更
複数選択のテクニック
- Ctrl + クリック:複数項目の選択
- Shift + クリック:範囲選択
- Ctrl + Shift + クリック:範囲を追加選択
テンプレート活用でのコピー効率化
よく使う形式はテンプレート化しておくと便利です。
テンプレートページの作成
- 理想的なレイアウトのページを作成
- 「挿入」→「ページテンプレート」
- 「現在のページをテンプレートとして保存」
テンプレートの活用
- 会議議事録のテンプレート
- 日報や報告書のテンプレート
- 学習ノートのテンプレート
一度作成すれば、毎回同じ形式でノートを作成できます。
トラブルシューティング
コピーできない場合の対処法
「コピーしようとしても何も起こらない」という問題の解決方法です。
よくある原因と対策
- 選択範囲が不適切 → 確実に選択されているか確認
- メモリ不足 → OneNoteを再起動、他のアプリを終了
- ファイルサイズが大きすぎる → 部分的にコピーして分割
- 権限の問題 → 共有ノートブックの編集権限を確認
貼り付け時のレイアウト崩れ
コピー&ペーストでレイアウトが崩れる場合の対処法です。
予防策
- 貼り付け前にレイアウトを確認
- 「形式を選択して貼り付け」を活用
- 必要に応じて手動で調整
修正方法
- テキストのみ貼り付けて再フォーマット
- 画像は別途挿入し直す
- 表は再作成する
同期の問題
コピーした内容が他のデバイスで表示されない場合の対処法です。
同期の確認と修復
- インターネット接続を確認
- 「ファイル」→「情報」→「同期状態の表示」
- 手動同期を実行(Ctrl + S)
- 必要に応じてサインインし直し
高度な活用術
自動化の活用
Power Automateとの連携
- 特定の条件でページを自動コピー
- 定期的なバックアップ作成
- 他のサービスとの連携自動化
マクロ機能の活用 よく行うコピー操作は、マクロ化して自動化できます。
バージョン管理
履歴機能の活用
- ページの「履歴」タブを確認
- 過去のバージョンからコピー
- 最適なバージョンを選択して復元
バックアップの習慣
- 重要なページは定期的にエクスポート
- 外部ストレージにバックアップ保存
- バージョン管理システムとの連携
まとめ
OneNoteのコピー機能について、重要なポイントをまとめました。
効率的なコピー術のコツは以下の通りです:
- 基本的なショートカット(Ctrl + C、V、X)をマスター
- ページやセクション単位でのコピーを活用
- 貼り付けオプションを使い分けて最適な形式を選択
- 外部アプリケーションとの連携を効果的に利用
- テンプレート化で繰り返し作業を効率化
- トラブル時は基本操作から順番に確認
OneNoteのコピー機能をマスターすれば、情報の整理・共有・再利用が格段に効率的になります。テンプレートの作成、他のOfficeアプリとの連携、チームでの情報共有など、様々な場面で威力を発揮するでしょう。
最初は操作に慣れないかもしれませんが、練習を重ねることで必ず上達します。ぜひこの記事を参考にして、あなたのOneNoteスキルをさらに向上させてくださいね!
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