「OneNoteで文字を入力していると、赤い波線がたくさん表示されて気になる」「正しい日本語なのに赤線が出てしまう」そんな経験はありませんか?
この赤い波線は、OneNoteのスペルチェック機能が働いているサインです。英語やその他の言語で間違いと判断された単語に自動的に表示されます。ただし、日本語入力や固有名詞、専門用語などでも誤って表示されることがあり、見た目が煩わしく感じることがあります。
この記事では、OneNoteの赤い波線を消す様々な方法を詳しくお教えします。完全に無効にする方法から、個別に対応する方法まで、用途に応じて選択できますよ。
赤い波線の正体と原因

スペルチェック機能の仕組み
OneNoteに表示される赤い波線について詳しく説明します。
赤い波線が表示される原因:
- スペルミス: 英語などで綴りが間違っている単語
- 辞書未登録: OneNoteの辞書に登録されていない単語
- 言語設定: 入力言語と校正言語が一致していない
- 固有名詞: 人名や地名、会社名など
- 専門用語: 業界特有の用語や略語
表示される場面:
- 英語で文書を作成している時
- 日本語の中に英語を混在させている時
- 固有名詞や専門用語を使用している時
- カタカナ表記の外来語を使用している時
日本語環境での問題
日本語ユーザーが遭遇しやすい赤線の問題です。
よくあるケース:
- 英語混じりの文章: 「データベース」「アプリケーション」など
- カタカナ語: 「コンピューター」「インターネット」など
- 略語: 「API」「URL」「PDF」など
- 固有名詞: 会社名、製品名、人名など
- 新しい用語: 最新のIT用語やトレンド語
これらは正しい表記なのに、OneNoteのスペルチェック機能が「間違い」と判断してしまうことがあります。
完全にスペルチェックを無効化する方法
デスクトップ版OneNoteでの設定
最も確実な方法として、スペルチェック機能を完全に停止します。
設定手順:
- OneNoteを開く
- 「ファイル」メニューをクリック
- 「オプション」を選択
- 左側のメニューから「文章校正」を選択
- 「OneNoteでスペルチェックを行う」のチェックを外す
- 「OK」をクリックして設定を保存
この方法のメリット:
- 完全解決: すべての赤線が表示されなくなる
- シンプル: 最も簡単で確実な方法
- 永続的: 一度設定すれば継続される
- 全体適用: すべてのノートブックに適用
注意点:
- 実際のスペルミスも検出されなくなる
- 英語文書作成時は不便になる場合がある
言語別の校正設定
特定の言語のみスペルチェックを無効化する方法です。
詳細設定手順:
- 「ファイル」→「オプション」→「文章校正」
- 「例外」セクションを確認
- 「この文書のみスペルチェックとは文法チェックを行わない」にチェック
- または、「校正言語の設定」から特定言語を調整
柔軟な対応:
- 日本語はスペルチェックなし
- 英語はスペルチェックあり
- といった使い分けが可能
Web版OneNoteでの対応
ブラウザ設定での対処
Web版OneNoteでは、ブラウザの設定を調整します。
Google Chromeの場合:
- Chrome設定を開く(右上の3つの点→設定)
- 「詳細設定」→「言語」
- 「スペルチェック」を無効にする
- または「カスタムスペルチェック」で言語を調整
Microsoft Edgeの場合:
- Edge設定を開く(右上の3つの点→設定)
- 「言語」セクションを選択
- 「スペルチェック」設定を調整
- 必要に応じて言語を追加・削除
Firefoxの場合:
- 設定メニューを開く
- 「一般」タブの「言語」セクション
- スペルチェック設定を調整
ブラウザ別の詳細設定
各ブラウザでより細かく調整する方法です。
Chrome詳細設定:
- 拡張スペルチェック: より高度な校正機能
- 言語の追加: 日本語を主言語に設定
- 辞書のカスタマイズ: 個人辞書への単語追加
Edge詳細設定:
- Microsoft Editorとの連携: Office系ツールとの統合
- 複数言語対応: 混在文書への対応
- 学習機能: よく使用する語彙の学習
個別対応の方法
単語を辞書に追加
頻繁に使用する単語を辞書に登録する方法です。
登録手順:
- 赤線が表示された単語を右クリック
- 「辞書に追加」または「Add to dictionary」を選択
- その単語は今後赤線が表示されなくなる
効果的な活用:
- 固有名詞: 会社名、製品名、人名など
- 専門用語: 業界特有の用語や略語
- 新語: 新しいIT用語やトレンド語
- カタカナ語: よく使用する外来語
無視する単語の設定
一時的に赤線を非表示にする方法です。
一時的な非表示:
- 赤線の単語を右クリック
- 「すべて無視」を選択
- そのセッション中は赤線が表示されない
セッション終了後: 次回起動時には再び赤線が表示される可能性があります。
言語設定の最適化
校正言語の変更
文書の主要言語を適切に設定する方法です。
言語設定手順:
- OneNoteで文章を選択
- 「校閲」タブをクリック
- 「言語」→「校正言語の設定」
- 適切な言語(日本語など)を選択
- 「規定として設定」をクリック
複数言語の文書:
- 部分ごとに言語を設定
- 日本語部分と英語部分を区別
- 適切な校正言語を個別に適用
入力言語の統一
入力方法と校正言語を一致させる方法です。
統一のポイント:
- IME設定: 日本語IMEを主に使用
- キーボード言語: システムの言語設定を確認
- 地域設定: Windows/Macの地域設定を日本に
- Office言語: Office全体の表示言語を統一
モバイル版での対応
スマートフォンアプリでの設定
モバイル版OneNoteでの赤線対策です。
Android版の場合:
- OneNoteアプリの設定を開く
- 「全般」または「編集」セクション
- スペルチェック関連の設定を調整
- 必要に応じてキーボードアプリの設定も確認
iOS版の場合:
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「一般」→「キーボード」
- 「スペルチェック」や「自動修正」を調整
- OneNoteアプリ内での設定も確認
タブレット版の活用
タブレットでのより詳細な設定方法です。
iPad版の特徴:
- デスクトップ版に近い設定が可能
- 外付けキーボード使用時の動作
- Apple Pencil使用時の手書き認識
Android タブレット版:
- Google日本語入力との連携
- サードパーティキーボードとの互換性
- 画面サイズに応じた最適化
用途別の最適設定
日本語中心のノート作成
主に日本語でノートを取る場合の推奨設定です。
推奨設定:
- スペルチェック: 完全に無効化
- 校正言語: 日本語に設定
- IME: 日本語IMEを主要入力方法に
- 辞書: 必要に応じてカスタム辞書を作成
メリット:
- 集中力向上: 赤線に気を取られない
- 入力効率: スムーズなタイピング
- 見た目: スッキリとした見た目
多言語混在文書
日本語と英語が混在する文書での設定です。
バランス型設定:
- 部分的無効: 日本語部分のみスペルチェック無効
- 言語検出: 自動言語検出機能を活用
- 辞書追加: よく使用する英単語を日本語辞書に追加
- 段落別設定: 段落ごとに言語を設定
学術・専門文書
専門用語が多い文書での対応方法です。
専門文書対応:
- 専門辞書: 分野別の専門辞書を作成
- 略語登録: よく使用する略語を一括登録
- 校正レベル: 校正の厳密さを調整
- 共有辞書: チーム内で辞書を共有
トラブルシューティング
設定が反映されない場合
設定変更後も赤線が消えない場合の対処法です。
確認事項:
- OneNote再起動: アプリケーションを完全に再起動
- Windows再起動: システム全体の再起動
- 設定確認: 設定が正しく保存されているか確認
- 権限確認: 管理者権限で実行しているか確認
追加の対処法:
- レジストリ確認: Windows のレジストリ設定をチェック
- プロファイル再作成: ユーザープロファイルの再作成
- Officeの修復: Microsoft Office の修復実行
部分的に赤線が残る場合
一部の単語だけ赤線が消えない場合の対策です。
個別対応方法:
- 手動削除: 該当箇所を選択して再入力
- 書式クリア: 書式をクリアしてから再設定
- 言語リセット: 該当部分の言語設定をリセット
- 辞書再登録: 問題の単語を辞書から削除して再登録
効率的な運用方法
プロアクティブな辞書管理
事前に辞書を充実させる方法です。
辞書整備戦略:
- 業界用語: 自分の業界でよく使用する用語をリスト化
- 固有名詞: 関係する会社名、製品名を事前登録
- 個人用語: よく使用する独特の表現を登録
- 定期更新: 新しい用語を定期的に追加
チームでの統一運用
組織内でのOneNote運用統一化です。
チーム運用のポイント:
- 標準設定: チーム内でのスペルチェック設定を統一
- 共有辞書: チーム共通の専門用語辞書を作成
- マニュアル化: 設定手順をマニュアル化
- サポート体制: 困った時のサポート体制を整備
定期的なメンテナンス
長期的な快適使用のためのメンテナンス方法です。
メンテナンス項目:
- 辞書クリーニング: 不要な登録語を定期的に削除
- 設定確認: システム更新後の設定確認
- パフォーマンス: 辞書サイズとパフォーマンスのバランス
- バックアップ: 辞書設定のバックアップ作成
まとめ:スッキリとしたOneNote環境で効率的にノート作成を
OneNoteの赤い波線を消す方法について、完全無効化から個別対応まで様々なアプローチをご紹介しました。「ファイル」→「オプション」→「文章校正」でスペルチェック機能を無効化するのが最も確実な方法です。
赤線対策の主なメリット:
- 集中力向上: 校正表示に気を取られない
- 見た目改善: スッキリとした見た目
- 入力効率: スムーズなタイピング作業
- カスタマイズ: 用途に応じた柔軟な設定
現代の文書作成では、日本語と英語が混在することが多く、標準のスペルチェック機能が適切に働かないことがあります。自分の使用環境に合わせて適切に設定することで、より快適なOneNote環境を実現できるでしょう。
まずは完全無効化から始めて、必要に応じて個別の単語登録や言語設定の調整に進んでみてください。きっと、ストレスのないスムーズなノート作成ができるようになるはずです。
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