「Gmailでメールを送るのは簡単だけど、もっと効率的に送りたい」「添付ファイルの送り方がわからない」「相手に失礼のないメールマナーを知りたい」
そんな方、とても多いですよね。メール送信は基本操作ですが、実は知っておくと便利な機能やマナーがたくさんあるんです。
今回は、Gmail でのメール送信について、基本操作から応用テクニック、ビジネスマナーまで詳しく解説します。相手に喜ばれるメールを効率的に送れるようになりますよ。
Gmail 基本の送信方法

PC ブラウザでの送信手順
基本的な送信の流れ
- Gmail を開いて「作成」ボタンをクリック
- 宛先(TO)欄にメールアドレスを入力
- 件名を入力
- 本文を作成
- 「送信」ボタンをクリック
新規メール作成画面の開き方
- 左上の「作成」ボタンをクリック
- キーボードショートカット「C」キー
- 新しいタブで開きたい場合は「Shift + C」
作成画面の基本構成
- 宛先欄:TO(必須)、CC、BCC
- 件名欄:メールの要約を明記
- 本文欄:メッセージの内容
- ツールバー:書式設定、添付ファイルなど
スマホアプリでの送信
Android版 Gmail アプリ
- 右下の「✏️」(作成)ボタンをタップ
- 宛先、件名、本文を入力
- 右上の「送信」ボタンをタップ
iPhone版 Gmail アプリ
- 右下の「作成」アイコンをタップ
- 必要事項を入力
- 「送信」をタップ
スマホでの入力のコツ
- 音声入力の活用
- 定型文の事前準備
- 外部キーボードアプリの利用
- 予測変換の活用
宛先の設定方法
TO、CC、BCCの使い分け
TO(宛先)
- 直接のメール相手
- 返信や対応を求める相手
- 最も重要な受信者
CC(カーボンコピー)
- 情報共有したい相手
- 参考として知っておいてほしい人
- 返信は基本的に不要
BCC(ブラインドカーボンコピー)
- 他の受信者に知られたくない相手
- プライバシー保護が必要
- 一斉送信での個人情報保護
連絡先の活用
Google連絡先からの入力
- 宛先欄をクリック
- 表示される連絡先から選択
- または名前の一部を入力して候補表示
グループ送信
- 事前にGoogle連絡先でグループ作成
- グループ名を宛先欄に入力
- 自動的にメンバー全員に送信
連絡先の効率的管理
- 頻繁に連絡する相手は「よく使う連絡先」に登録
- 会社、部署、プロジェクトでグループ分け
- 定期的な連絡先の整理・更新
効果的な件名の付け方
件名の重要性
相手への配慮
- 内容が一目でわかる
- 優先度が判断できる
- 後から検索しやすい
ビジネスでの基本ルール
- 具体的で簡潔に
- 緊急度がわかるように
- 日付や期限を含める
良い件名の例
会議関連
- ❌「会議について」
- ⭕「【要返信】12/15(金)定例会議の議題について」
資料送付
- ❌「資料です」
- ⭕「【資料送付】2024年度予算案(12/10締切)」
お疲れ様・ご挨拶
- ❌「お疲れ様です」
- ⭕「【御礼】昨日のプレゼンテーション準備のお手伝いありがとうございました」
依頼・確認
- ❌「確認お願いします」
- ⭕「【確認依頼】来週火曜日の打ち合わせ時間について」
件名のテンプレート
カテゴリ別テンプレート
【報告】○○の進捗について(○月○日時点)
【相談】○○の件でご意見をお聞かせください
【依頼】○○の作業をお願いします(期限:○月○日)
【確認】○○について確認させてください
【共有】○○の情報をお知らせします
【緊急】○○の件で至急ご連絡ください
本文作成のコツ
基本的な構成
ビジネスメールの構造
- 宛名:「○○様」「○○さん」
- 挨拶:「いつもお世話になっております」
- 名乗り:「△△の□□です」
- 要件:メインの内容
- 結び:「よろしくお願いいたします」
- 署名:名前、連絡先
要件の書き方
- 結論を最初に書く
- 箇条書きで整理
- 段落を分けて読みやすく
- 重要な部分は強調
読みやすい文章のコツ
視覚的な工夫
- 適度な改行(2〜3行で区切り)
- 箇条書きの活用
- 重要部分の太字・色付け
- 空行での区切り
文章表現
- 簡潔で明確な表現
- 専門用語には説明を付ける
- 相手の立場に配慮した言葉遣い
- 感謝の気持ちを込める
書式設定の活用
文字装飾
- 太字:重要なポイント
- 斜体:補足説明
- 下線:注意事項
- 取り消し線:修正箇所
リスト機能
- 番号付きリスト:手順や順序
- 箇条書きリスト:項目の列挙
- インデント:階層構造の表現
添付ファイルの送り方

基本的な添付方法
PC での添付手順
- 作成画面下部のクリップアイコンをクリック
- 「ファイルを添付」を選択
- アップロードしたいファイルを選択
- アップロード完了を待つ
スマホでの添付
- 作成画面でクリップアイコンをタップ
- 「ファイルを添付」を選択
- 写真、ドキュメント、その他から選択
- 必要なファイルを選んで添付
添付ファイルの制限
サイズ制限
- 通常の添付:最大25MBまで
- Google ドライブ経由:制限なし(相手のストレージ容量まで)
- 複数ファイル:合計で25MBまで
対応ファイル形式
- 一般的なファイル:PDF、Word、Excel、PowerPoint
- 画像:JPEG、PNG、GIF、BMP
- 動画:MP4、AVI、MOV(サイズ注意)
- 圧縮ファイル:ZIP、RAR
大容量ファイルの送信
Google ドライブ連携
- 25MBを超える場合は自動的にドライブに保存
- 相手には共有リンクが送信される
- 相手のGoogleアカウントなしでもアクセス可能
ドライブ共有の手順
- ファイルをGoogle ドライブにアップロード
- 共有設定で「リンクを知っている全員」に設定
- 共有リンクをメール本文に貼り付け
その他の大容量ファイル送信方法
- WeTransfer(無料で2GBまで)
- Dropbox の共有リンク
- OneDrive の共有機能
- 専用ファイル転送サービス
送信オプションの活用
送信日時の指定
送信予約の設定方法
- メール作成完了後、「送信」ボタンの右側の▼をクリック
- 「送信日時を設定」を選択
- 日付と時間を指定
- 「送信日時を設定」で確定
活用シーン
- 深夜作成のメールを朝に送信
- 相手の業務時間に合わせた送信
- 重要な通知の適切なタイミング
- 定期的な報告メールの自動化
重要度の設定
重要度マークの付け方
- 作成画面の「その他オプション」(⋮)をクリック
- 「重要度」を選択
- 「高」「標準」「低」から選択
使い分けの基準
- 高:緊急対応が必要、重要な決定事項
- 標準:通常の業務連絡(デフォルト)
- 低:参考情報、お疲れ様メール
機密モード
機密モードの設定
- 作成画面下部の時計アイコンをクリック
- 有効期限を設定(1日〜5年)
- SMSパスコードの要否を選択
- 「保存」をクリック
機密モードの制限
- 転送、コピー、印刷、ダウンロードが制限
- 指定期限後は自動的に無効化
- 受信者側での保存が困難
返信・転送の使い分け
返信の基本
返信と全員返信
- 返信:送信者のみに返信
- 全員返信:TO、CCの全員に返信
- 転送:別の人に内容を転送
返信時のマナー
- 必要な部分のみ引用
- 不要な部分は削除
- 自分のコメントは明確に区別
- 件名に「Re:」が自動追加
効果的な引用
引用の編集
> 元のメール内容
> この部分について質問があります
お疲れ様です。○○です。
ご質問の件についてお答えします。
引用のコツ
- 必要最小限の引用
- 引用部分を明確に区別
- 長い引用は要約
- 文脈がわかる程度に残す
送信前の最終チェック
チェックリスト
宛先の確認
- [ ] TO、CC、BCCが適切か
- [ ] 社内外の区別は正しいか
- [ ] 個人情報保護は適切か
内容の確認
- [ ] 件名は内容を適切に表現しているか
- [ ] 本文に誤字脱字はないか
- [ ] 敬語や表現は適切か
- [ ] 添付ファイルは正しいか
送信設定の確認
- [ ] 送信日時は適切か
- [ ] 重要度設定は必要か
- [ ] 機密モードが必要か
下書き機能の活用
自動保存
- 30秒ごとに自動的に下書き保存
- ブラウザが閉じても内容が保持
- 「下書き」フォルダから再編集可能
下書きの管理
- 定期的な整理で必要なもののみ保持
- 重要な下書きはラベル付け
- 完成したら削除して整理
効率化テクニック
テンプレート機能
テンプレートの作成
- Labs機能で「テンプレート」を有効化
- よく使う文面を作成
- 「その他オプション」→「テンプレート」→「保存」
活用例
- 会議案内のテンプレート
- 御礼メールのテンプレート
- 依頼メールのテンプレート
- 報告書送付のテンプレート
キーボードショートカット
作成・送信関連
C 新規メール作成
R 返信
A 全員返信
F 転送
Ctrl+K リンク挿入
Tab+Enter 送信
署名の設定
署名の作成
- 設定画面の「全般」タブ
- 「署名」セクションで作成
- 名前、部署、連絡先を記載
効果的な署名例
○○ ○○(名前)
株式会社△△△(会社名)
□□部 ××課(部署)
TEL: 03-1234-5678
Email: example@company.com
よくある問題と解決法
送信できない場合
一般的な原因
- インターネット接続の問題
- 添付ファイルサイズ超過
- 宛先アドレスの間違い
- Gmailサーバーの一時的な問題
対処方法
- ネットワーク接続の確認
- ファイルサイズの確認・削減
- 宛先アドレスの再確認
- 時間をおいて再送信
誤送信の対策
送信取り消し機能
- 送信後5〜30秒間は取り消し可能
- 設定で取り消し時間を延長
- 「元に戻す」ボタンをクリック
予防策
- 宛先は最後に入力
- 重要なメールは下書き保存後に再確認
- 送信前の最終チェック習慣化
まとめ
Gmail でのメール送信について、基本から応用まで詳しく解説しました。
重要なポイントをまとめると:
- 基本操作をマスターして効率的な作成
- TO、CC、BCCの適切な使い分け
- 相手に配慮した件名と本文作成
- 添付ファイルの適切な送信方法
- 送信オプションの効果的活用
- チェックリストでの誤送信防止
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