OneNoteでメモを取っていて「箇条書きをもっと素早く作成したい」「リストの編集に時間がかかりすぎる」と感じたことはありませんか?会議の議事録や学習ノート、プロジェクトの進捗管理など、箇条書きは情報整理の基本ツールですが、マウス操作ばかりだと効率が悪いですよね。
実は、OneNoteには箇条書き作成を劇的に効率化するショートカットキーが豊富に用意されているんです。これらを使いこなすことで、思考のスピードに合わせてスムーズにリストを作成できるようになります。
この記事では、OneNoteの箇条書き関連ショートカットを基本から応用まで、実際の使用場面を交えながら分かりやすく解説していきます。読み終わる頃には、あなたもキーボードだけで自在にリストを操れるようになっているはずですよ。
OneNote箇条書きの基本概念

箇条書き機能の種類
OneNoteには複数の箇条書きスタイルが用意されており、用途に応じて使い分けることができます。
ブレット(黒丸)リスト
- 最も基本的な箇条書き形式
- 順序に関係ない項目の列挙に適している
- 会議のアジェンダや買い物リストなどに便利
番号付きリスト
- 順序や優先度がある項目に使用
- 手順書やランキング表示に適している
- 自動で番号が振られて管理が簡単
チェックボックス付きリスト
- タスク管理や完了確認が必要な項目
- クリックで完了マークが付けられる
- プロジェクト管理やTo-Doリストに最適
アウトライン形式
- 階層構造を持った箇条書き
- 大項目の下に詳細な小項目を配置
- 企画書や論文の構成に有効
箇条書きの階層構造
OneNoteの箇条書きは最大6階層まで設定でき、複雑な情報も整理して表現できます。
階層の特徴
- レベル1:メインの項目
- レベル2:サブ項目
- レベル3以降:詳細項目
視覚的な区別 各階層は異なるインデント幅と記号で表示され、情報の重要度や関係性が一目で分かるようになっています。
基本的なショートカットキー
箇条書き作成の基本操作
まずは最も頻繁に使用する基本的なショートカットから覚えていきましょう。
箇条書きの開始
- Ctrl + .(ピリオド):ブレットリストの開始/切り替え
- Ctrl + /:番号付きリストの開始/切り替え
- Ctrl + 1:チェックボックス付きリストの開始/切り替え
新しい項目の追加
- Enter:同レベルの新しい項目を作成
- Shift + Enter:改行(新しい項目は作らない)
箇条書きの終了
- Enterを2回連続:箇条書きモードを終了
- Backspace(空の項目で):箇条書きを削除して通常テキストに戻る
インデント操作
階層構造を作るためのインデント操作は、箇条書きの重要な機能です。
インデント(階層を下げる)
- Tab:選択した項目を1レベル下げる
- Ctrl + M:同じ効果(Tabが使えない場合)
アウトデント(階層を上げる)
- Shift + Tab:選択した項目を1レベル上げる
- Ctrl + Shift + M:同じ効果
複数項目の一括操作 複数の項目を選択してからインデント操作を行うと、選択したすべての項目に同じ操作が適用されます。効率的にリスト構造を調整できるんですね。
項目の移動と編集
項目の順序変更
- Alt + Shift + ↑:選択項目を上に移動
- Alt + Shift + ↓:選択項目を下に移動
- Alt + Shift + ←:項目を左に移動(階層を上げる)
- Alt + Shift + →:項目を右に移動(階層を下げる)
項目の選択
- Shift + ↑/↓:複数項目の範囲選択
- Ctrl + A:ページ全体または現在のテキストブロック全体を選択
削除操作
- Delete:選択項目を削除
- Backspace:カーソル位置から前を削除
- Ctrl + X:選択項目を切り取り(他の場所に移動可能)
階層構造の効率的な操作
階層の作成と調整
複雑な情報を整理するには、適切な階層構造の作成が重要です。
効率的な階層作成手順
- まず大まかな項目を同レベルで作成
- 関連する詳細項目をTabで階層化
- 全体のバランスを見ながら調整
実践例:会議議事録の構造化
議題1:予算について
現状の課題
コスト増加の要因
削減可能な項目
対策案
短期的な対応
長期的な戦略
議題2:スケジュールについて
マイルストーンの確認
リスク要因の検討
折りたたみ機能の活用
OneNoteの箇条書きには、階層を折りたたんで表示をスッキリさせる機能があります。
折りたたみの操作
- 項目の左にある三角マークをクリック
- キーボードでは該当項目にカーソルを置いてAlt + Shift + +(プラス)
展開の操作
- 折りたたまれた項目をクリック
- Alt + Shift + -(マイナス):すべて展開
大きな文書での活用 長い箇条書きリストでは、現在作業していない部分を折りたたむことで、集中したい部分だけを表示できます。
階層間の素早い移動
階層を意識した移動
- Ctrl + ↑:前の同レベル項目に移動
- Ctrl + ↓:次の同レベル項目に移動
- Home:行の先頭に移動
- End:行の末尾に移動
効率的な編集フロー 大きなリストを編集する際は、これらの移動キーを組み合わせることで、マウスを使わずに素早く目的の場所にアクセスできます。
リスト形式の切り替え
異なるリスト形式への変換
作成済みの箇条書きを別の形式に変換することで、用途に応じて最適な表示に調整できます。
形式変換の基本操作
- 変換したい項目を選択
- 該当するショートカットキーを押す
- 既存の形式から新しい形式に自動変換
変換例
- 通常の箇条書き → チェックリスト(Ctrl + 1)
- ブレットリスト → 番号付きリスト(Ctrl + /)
- 番号付きリスト → ブレットリスト(Ctrl + .)
部分的な形式変更
選択範囲での形式変更 リスト全体ではなく、特定の項目だけを異なる形式にすることも可能です。
実用例
会議の準備事項(ブレットリスト)
• 資料の準備
• 参加者への連絡
当日のタスク(チェックリスト)
☐ プロジェクターの設定
☐ 配布資料の準備
☐ 議事録の作成
番号の振り直し
番号付きリストで項目の順序を変更した場合、自動的に番号が振り直されます。
手動での番号リセット
- リスト途中から番号を1に戻したい場合
- 右クリック → 「番号の振り直し」を選択
- または新しい番号付きリストとして開始
タグとの組み合わせ
タグ機能の基本
OneNoteのタグ機能と箇条書きを組み合わせることで、より高度な情報管理ができます。
主要なタグの種類
- 重要:Ctrl + 1
- 質問:Ctrl + 2
- 忘れてはいけない:Ctrl + 3
- 定義:Ctrl + 4
- 強調表示:Ctrl + 5
タグ付き箇条書きの例
☐ プロジェクト企画書の作成 [重要]
☐ 予算見積もりの確認 [質問]
☐ クライアントとの打ち合わせ [忘れてはいけない]
タグを使った検索と整理
タグ検索の活用
- Ctrl + Shift + T:タグの要約表示
- 特定のタグが付いた項目を一覧表示
- プロジェクト横断での重要項目の把握
GTD(Getting Things Done)との連携 タグと箇条書きを組み合わせることで、効果的なタスク管理システムを構築できます。
効率的な入力テクニック

自動補完機能の活用
OneNoteには便利な自動補完機能があり、箇条書き作成を効率化できます。
自動認識されるパターン
- 「1.」と入力すると自動的に番号付きリストに
- 「-」「*」「•」で始めるとブレットリストに
- 「[ ]」と入力するとチェックボックスに
カスタマイズ可能な設定 「ファイル」→「オプション」→「校正」で自動補完の動作をカスタマイズできます。
キーボード中心の作業フロー
効率的な入力の流れ
- 自動認識文字で箇条書きを開始
- Enterで項目を追加
- Tabで階層化
- 必要に応じてタグを追加
- Alt + Shift + ↑↓で順序調整
マウスを使わない編集 キーボードショートカットを組み合わせることで、手をキーボードから離すことなく効率的に箇条書きを作成・編集できます。
テンプレートの活用
よく使用する構造のテンプレート化 定期的に使用する箇条書き構造は、別のページにテンプレートとして保存し、必要時にコピーして使用すると効率的です。
テンプレート例:会議議事録
議題:
参加者:
決定事項:
•
次回までのアクション:
☐
☐
課題・懸念事項:
•
実践的な使用例
会議議事録での活用
リアルタイム記録のコツ 会議中にリアルタイムで箇条書きを作成する際の効率的な方法です。
構造化された議事録の例
プロジェクト定例会議 2025/7/22
参加者
• 田中(PM)
• 佐藤(開発)
• 鈴木(デザイン)
議題1:進捗報告
開発チーム
☑ 基本機能の実装完了
☐ テスト環境の構築(今週中)
デザインチーム
☑ UIデザイン案の作成
☐ ユーザビリティテスト(来週)
決定事項
• 次回リリース日:8月15日に決定
• 追加機能の検討は次フェーズで実施
アクションアイテム
☐ テスト環境構築(佐藤、7/25まで)
☐ ユーザビリティテスト実施(鈴木、7/30まで)
☐ リリース計画書の更新(田中、7/23まで)
学習ノートでの活用
知識の体系化 学習内容を箇条書きで整理することで、効率的な復習とが可能になります。
効果的な学習ノートの構造
第3章:データベース設計
重要概念
• 正規化
第1正規形:繰り返し項目の排除
第2正規形:部分関数従属の排除
第3正規形:推移的関数従属の排除
• インデックス
クラスタードインデックス
ノンクラスタードインデックス
実践のポイント
☐ ER図の作成方法を復習
☐ 正規化の練習問題を解く
☐ パフォーマンス最適化の事例研究
質問・疑問
• 非正規化が有効な場面は?
• 複合インデックスの設計指針
プロジェクト管理での活用
タスクの階層管理 大きなプロジェクトを管理する際の箇条書き活用法です。
プロジェクト管理の例
Webサイトリニューアルプロジェクト
フェーズ1:要件定義(7月)
☑ 現状分析
☑ 要件ヒアリング
☐ 要件定義書作成
☐ 機能要件の整理
☐ 非機能要件の定義
☐ ステークホルダーレビュー
フェーズ2:設計(8月)
☐ システム設計
☐ UIデザイン
☐ データベース設計
リスク管理
• スケジュール遅延の可能性
対策:バッファ期間の設定
• リソース不足
対策:外部パートナーとの連携検討
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法
ショートカットが効かない場合 最も多い問題の一つが、ショートカットキーが期待通りに動作しないことです。
確認項目
- 他のアプリケーションとのキー競合
- OneNoteのバージョンと対応キー
- 日本語入力モードの状態
- NumLockやCapsLockの状態
解決方法
- OneNoteを再起動
- 他のアプリケーションを終了
- キーボード設定の確認
- 代替ショートカットの使用
階層が正しく表示されない インデント操作が正しく反映されない場合があります。
対処法
- 項目の先頭にカーソルがあることを確認
- 複数項目選択時の一括操作を活用
- 手動でのインデント調整
パフォーマンスの問題
大量の箇条書きでの動作 非常に長いリストや複雑な階層構造で動作が重くなる場合があります。
最適化のコツ
- 適度な長さでページを分割
- 不要な書式設定の削除
- 定期的な同期とバックアップ
互換性の問題
他のデバイスでの表示 異なるデバイスやバージョンで箇条書きが正しく表示されない場合があります。
対策
- 基本的な箇条書き形式の使用
- 複雑な階層構造の簡素化
- 定期的な同期確認
まとめ
OneNoteの箇条書きショートカットを活用することで、思考の整理と情報の記録が劇的に効率化されます。今回ご紹介した内容をまとめると:
基本的なショートカット
- Ctrl + .:ブレットリスト
- Ctrl + /:番号付きリスト
- Ctrl + 1:チェックボックス
- Tab / Shift + Tab:階層の調整
効率的な編集操作
- Enter:新項目の追加
- Alt + Shift + ↑↓:項目の移動
- 自動認識による素早い入力
- タグとの組み合わせ活用
実践的な活用場面
- 会議議事録のリアルタイム作成
- 学習ノートの体系的整理
- プロジェクト管理とタスク追跡
- アイデアの構造化と発展
成功のポイント
- 段階的なショートカット習得
- 用途に応じた形式の使い分け
- キーボード中心の作業フロー
- テンプレート化による効率化
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