夜の海って、なんだかゾクッとしませんか?波音だけが響く静寂の中、ふと遠くに見える光…。
もしかしたら、それは船幽霊かもしれません。
今回は、日本各地で語り継がれてきた海の妖怪「船幽霊」について、わかりやすくご紹介します。
船幽霊ってどんな妖怪?

「船幽霊(ふなゆうれい)」は、海で亡くなった人たちの霊が、夜の海に現れるとされる妖怪です。
基本情報
- 名称:船幽霊(ふなゆうれい)
- 種類:海にまつわる死霊
- 出現場所:全国の海沿い(特に瀬戸内海、四国、九州など)
- 活動時間:夜間(特に静かな夜)
船幽霊は、海難事故や溺死などで命を落とした人々の魂が、この世に留まり続けている姿だと考えられています。
では、船幽霊はどんな姿で現れるのでしょうか?
船幽霊の見た目と特徴
船幽霊の姿は地域によって少しずつ違いますが、共通する特徴があります。
外見の特徴
- 人間の幽霊のような白い人影
- 大勢の集団で現れる
人間の幽霊が集団で集まっているイメージ。
船幽霊に出会ったら、どんなことが起こるのでしょうか?
船幽霊の恐ろしい行動

船幽霊の最も恐ろしい特徴は、生きている人間に危害を加えようとすることです。
典型的な行動パターン
- 「柄杓(ひしゃく)をくれ」と声をかけてくる
- 普通の柄杓を渡すと、その柄杓で船に水を入れ始める
- 船を沈めて、同じ海の底へ引きずり込もうとする
対処法
昔から伝わる対策があります:
- 底に穴があいた柄杓(底抜け柄杓)を渡す
- 握り飯を海に投げ込む
他にも全国各地にさまざまな対処法が残されています。
まとめ
船幽霊は、日本の文化の中で生まれた妖怪です。
この記事のポイント
- 船幽霊は海で亡くなった人の霊・妖怪
- 「柄杓をくれ」と言って船を沈めようとする
- 底抜け柄杓で対処できる
- 全国各地に様々な対処法の言い伝えが残っている
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