妖怪 あみきり:夜に忍び寄る、切るだけの不思議な妖怪

神話・歴史・伝承

朝起きて蚊帳を見たら、なぜかところどころ切れている…。
大切な漁網が夜のうちにボロボロになっている…。

そんな困った経験を、昔の人は「あみきり」という妖怪の仕業だと考えていました。

この記事では、人を襲うわけではないけれど、ひそかに生活を困らせる不思議な妖怪「あみきり」についてわかりやすく解説していきます。

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名前

京浜にけ(ファイルの作成者) – 美術著作物の題号:「網切り」著作者:水木しげる, CC 表示-継承 3.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=2498104による

「あみきり」とは、文字通り「網(あみ)」を「切る(きる)」妖怪という意味の名前です。

江戸時代の妖怪絵巻『画図百鬼夜行』にも登場する、比較的古くから知られる妖怪です。

ポイント

  • 名称:あみきり(網切り)
  • 漢字表記:「網切」
  • 語源:漁業や蚊帳の「網」を切る存在から

あみきりは「網を切る妖怪」という、とてもわかりやすい名前を持つ古典的な妖怪です。

では、この妖怪がどんな姿をしているのか見てみましょう。

姿・見た目

あみきりは、とても特徴的な見た目をしています。

基本的な外見

  • 両手が大きなカニやサソリのようなハサミ
  • 体は細長い甲殻類

あみきりはハサミの手が特徴的で、不気味ながらもどこかユーモラスな見た目の妖怪です。

では、あみきりの行動や特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。

特徴

あみきりは、人に害を加えるわけではないけれど、「困らせる系」の妖怪です。

主な行動

  • 蚊帳を切る
  • 漁網を切る

しょぼそうに見えるが、やられると厄介極まりない。

伝承

あみきりの伝承は、漁師や農村の家庭に多く残されています

代表的な話

  • 漁に出る前夜に網を干しておいたら、朝にはボロボロに切られていた
  • 夏の夜に蚊帳で寝ていたら、蚊が入りまくってよく見たら蚊帳が切られていた

まとめ

あみきりは、人を襲うことはないけれど、人の生活にひそかにダメージを与える妖怪です。

重要なポイント

  • ハサミの手を使って、蚊帳や網を切る
  • 目には見えず、いつのまにか”準備が無駄になる”

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