「Wordで矢印を引いたけど、斜めになってしまう…」「まっすぐな線がうまく引けない!」という経験はありませんか?Microsoft Wordの図形機能を使えば、簡単にきれいなまっすぐ矢印を描けます。この記事では、直線矢印を正確に引く方法や、見栄え良く整えるテクニックを初心者向けにご紹介します。
まっすぐな矢印が必要な場面

よくある使用例
- フローチャートや組織図での方向表示
- 説明文書での指示や注意喚起
- プレゼン資料での視線誘導
- 手順書での順序説明
- 図解や解説での要素間の関係性表示
これらの場面で斜めや曲がった矢印があると、見た目が悪くなってしまいます。
方法1:Shiftキーでまっすぐな矢印を描く(最も簡単)
手順
- 「挿入」→「図形」→「線:矢印」を選択
- ドラッグして矢印を引くときに「Shiftキー」を押しながら操作
- 水平・垂直・45度単位でぴったり揃った矢印が引ける
ポイント
- 水平方向(→)、垂直方向(↓)、斜め(↘)などに正確に揃う
- 描画中にShiftキーを押し続けるのがコツ
- ドラッグを始める前からShiftキーを押しておく
Shiftキーで描ける角度
基本の方向
- 0度:水平右向き(→)
- 90度:垂直下向き(↓)
- 180度:水平左向き(←)
- 270度:垂直上向き(↑)
斜めの方向
- 45度:右下向き(↘)
- 135度:左下向き(↙)
- 225度:左上向き(↖)
- 315度:右上向き(↗)
方法2:描いた後に「配置」で揃える
すでに描いた矢印をあとから真っ直ぐに調整したい場合は、配置機能を使います。
手順
- 矢印をクリックして選択
- 「図形の書式」タブを開く
- 「配置」→「配置のオプション」→「上下中央揃え」「左右中央揃え」などを選択
応用
複数の矢印や図形を揃えたい場合も、この機能が便利です。
配置機能の詳細
基本的な配置オプション
- 左揃え:選択した図形の左端を揃える
- 中央揃え:選択した図形の中心を揃える
- 右揃え:選択した図形の右端を揃える
- 上揃え:選択した図形の上端を揃える
- 下揃え:選択した図形の下端を揃える
複数図形の整列
- 複数の矢印を選択(Ctrlキーを押しながらクリック)
- 「図形の書式」→「配置」→「整列」
- 希望する整列方法を選択
方法3:長さや角度を数値で調整する
さらに正確に調整したい場合は、「サイズと位置」メニューを使います。
手順
- 矢印を右クリック→「図形の書式設定」
- 「サイズとプロパティ」→「回転角度」を「0°」または「90°」に設定
- 完全に水平または垂直な矢印になります
特徴
手動ではズレがちな場合でも、ピクセル単位で正確に調整可能
詳細設定のオプション
サイズの調整
- 幅:矢印の長さを数値で指定
- 高さ:矢印の太さを数値で指定
- 回転:0〜360度で角度を指定
位置の調整
- 水平位置:ページ内での左右の位置
- 垂直位置:ページ内での上下の位置
- 基準点:ページ、余白、段落などを基準に設定
矢印の見た目を改善するテクニック
矢印の太さや色を調整
線の太さを変更
- 矢印を選択
- 「図形の書式」→「図形の枠線」→「太さ」
- 0.25pt〜6ptまで選択可能
矢印の色を変更
- 矢印を選択
- 「図形の書式」→「図形の枠線」→「色」
- テーマ色やユーザー設定色を選択
矢印の先端形状を変更
矢印のスタイル
- 矢印を選択
- 「図形の書式」→「図形の枠線」→「矢印」
- 先端の形や大きさを調整
利用できる先端形状
- 標準矢印:一般的な三角形
- 開いた矢印:線だけの矢印
- 菱形:ダイヤモンド型
- 円形:丸い先端
まっすぐな矢印を使った効果的なレイアウト

フローチャートでの活用
基本的な流れ
- 開始・終了:楕円形
- 処理:四角形
- 判断:菱形
- 矢印:各要素を接続
整列のコツ
- すべての要素を格子状に配置
- 矢印は水平・垂直のみ使用
- 交差する線は最小限に
説明図での活用
指示や説明での使い方
- 重要な部分への注目を促す
- 手順の順序を示す
- 関連性や因果関係を表現
よくある質問Q&A
Q:Shiftキーを押しても真っ直ぐにならない?
A:ドラッグを開始してからShiftキーを押すのではなく、押しながらドラッグを始めることがポイントです。マウスボタンを押す前からShiftキーを押し続けてください。
Q:矢印の先端がズレて見える?
A:矢印の端は図形やテキストボックスに「スナップ(吸着)」している場合があります。位置調整後に「前面に移動」すると解消することがあります。
Q:矢印が他の図形の後ろに隠れてしまう
A:「図形の書式」→「配置」→「前面へ移動」で矢印を前に出せます。レイヤーの順序を調整することで解決します。
Q:複数の矢印を同じ長さに揃えたい
A:基準となる矢印を選択し、「図形の書式設定」でサイズを確認。他の矢印も同じ数値に設定すれば統一できます。
Q:印刷したときに矢印が表示されない
A:線の太さが細すぎる可能性があります。最低でも0.5pt以上に設定することをおすすめします。
効率的な矢印作成のコツ
ショートカットキーの活用
よく使うショートカット
- Ctrl + C:コピー
- Ctrl + V:貼り付け
- Ctrl + D:複製
- F4:直前の操作を繰り返し
テンプレートの活用
よく使う矢印パターンを保存
- 完成した矢印をコピー
- 「クイックパーツ」として登録
- 次回から簡単に呼び出し可能
グリッド機能の活用
グリッドに合わせて描画
- 「表示」→「グリッド線」をオンにする
- 図形がグリッドに自動的に吸着
- より正確な配置が可能
まとめ
Wordで「まっすぐな矢印」を描くには、以下の方法を使い分けるのがおすすめです:
- Shiftキーを押しながらドラッグ:手早く水平・垂直の矢印を作成
- 配置機能で補正:複数図形を整列させたいときに便利
- 数値入力で正確調整:「0度」「90度」など角度設定で微調整可能
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