Wordで取り消し線を引く方法|修正履歴なしで変更を見せる便利機能

Excel

文書作成をしているときに「この文字を消したことを分かりやすく示したい」と思ったことはありませんか?削除するのではなく、変更があったことを視覚的に伝えたいときに便利なのが、Wordの「取り消し線」機能です。

この記事では、取り消し線の基本的な使い方から応用テクニック、実際の活用場面まで詳しく解説します。修正履歴とは違った使い方ができるので、文書作成の幅が広がりますよ。

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取り消し線とは?文字に横線を引く表現方法

取り消し線とは、文字の上に横線を引いて「削除したことを示す」表現方法です。~~このような感じで~~文字の上に線が引かれます。

取り消し線の特徴

  • 元の文字は残ったまま表示される
  • 一目で「変更があった」ことが分かる
  • 印刷時にも線が表示される
  • ワンクリックで簡単に設定・解除できる

修正履歴との違い

修正履歴は「誰が」「いつ」「どのような変更をしたか」を詳しく記録する機能です。一方、取り消し線は見た目だけの変化で、履歴は残りません。

Wordで取り消し線を引く基本操作

取り消し線を引く方法は3つあります。どれも簡単なので、使いやすい方法を選んでください。

方法1:リボンから設定する

  1. 取り消し線を引きたい文字をドラッグで選択する
  2. 「ホーム」タブをクリックする
  3. フォント群の中にある「取り消し線」アイコン(abcに横線のマーク)をクリックする

この方法が最も分かりやすく、初心者におすすめです。

方法2:ショートカットキーを使う

**Ctrl + 5(テンキーの5)**を押すと、選択した文字に取り消し線が引かれます。

文字を選択してからショートカットキーを押すだけなので、慣れると最も早い方法です。

方法3:フォントダイアログから設定する

  1. 取り消し線を引きたい文字を選択する
  2. Ctrl + Dを押してフォントダイアログを開く
  3. 「取り消し線」にチェックを入れる
  4. 「OK」をクリックする

この方法では、後で説明する「二重取り消し線」も設定できます。

応用テクニック:二重取り消し線で強調する

通常の取り消し線よりも目立たせたいときは、二重取り消し線を使いましょう。

二重取り消し線の設定方法

  1. 文字を選択する
  2. Ctrl + Dでフォントダイアログを開く
  3. 「二重取り消し線」にチェックを入れる
  4. 「OK」をクリックする

二重取り消し線は、重要な変更点や強調したい削除箇所に使うと効果的です。

取り消し線の活用シーン

取り消し線は様々な場面で活用できます。具体的な使用例を見てみましょう。

提案書や企画書での活用

新しい案と古い案を比較して見せたいときに便利です。

例:「来年度の予算は~~500万円~~600万円を予定しています」

読み手は変更内容を一目で理解できます。

アンケートや調査票での活用

該当しない項目に線を引く表現として使えます。

例:

  • 年齢:10代 / ~~20代~~ / 30代 / 40代以上

選択肢を残しながら、選ばなかった項目を明確に示せます。

文書修正での活用

修正履歴機能を使うほどではないけれど、変更点は示したいときに役立ちます。

例:「会議は~~金曜日~~木曜日に開催します」

校正や編集での活用

原稿の修正案を示すときにも使えます。編集者と執筆者の間で変更点を共有する際に便利です。

法律文書や契約書での活用

条項の変更や削除を示すときに使われることがあります。正式な文書では使用ルールを確認してから使いましょう。

取り消し線を解除する方法

設定した取り消し線を解除したいときは、設定と同じ操作を行います。

  1. 取り消し線が引かれた文字を選択する
  2. 次のいずれかの方法で解除する:
    • 「取り消し線」アイコンを再度クリック
    • Ctrl + 5を押す
    • フォントダイアログで「取り消し線」のチェックを外す

取り消し線使用時の注意点

印刷への影響

取り消し線は画面表示だけでなく、印刷時にもそのまま出力されます。最終的な文書を提出する前には、取り消し線が必要かどうか確認しましょう。

読みやすさへの配慮

取り消し線を多用すると文書が見づらくなります。本当に必要な箇所にのみ使用することが大切です。

正式文書での使用

会社の正式な文書や公的な書類では、取り消し線の使用が適切かどうか事前に確認しましょう。

スマートフォンでの表示

スマートフォンなど小さな画面では、取り消し線が見えにくい場合があります。読み手の環境も考慮して使用しましょう。

よくある質問と解決方法

取り消し線が表示されない場合

文字が選択されていない可能性があります。もう一度文字をしっかりと選択してから操作してください。

一部の文字だけに取り消し線を引きたい場合

単語や文の中の一部分だけを正確に選択してから、取り消し線を設定しましょう。マウスのドラッグで細かく選択できます。

取り消し線の色を変えたい場合

残念ながら、Wordの標準機能では取り消し線の色は変更できません。文字の色を変えることで、間接的に見た目を調整することは可能です。

まとめ

Wordの取り消し線機能は、文字を削除したことを視覚的に示したいときに非常に便利な機能です。

この記事のポイント

  • 取り消し線は3つの方法で簡単に設定できる
  • ショートカットキー(Ctrl + 5)が最も早い
  • 二重取り消し線でより強調できる
  • 提案書、アンケート、文書修正など様々な場面で活用可能
  • 印刷にも反映されるので、最終確認が重要

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