「Wordで『、』『。』の間隔やスタイルを整えたい」 「縦書きにしたときの句読点を正しい位置に移動させる方法は?」
句読点の見た目や位置は、文章の読みやすさに大きく影響します。特にビジネス文書や縦書き資料では、句読点を適切に設定することで一目でわかる美しい文書が作れます。
この記事では、Wordで句読点の種類や位置を変更する方法から、縦書き・印刷時の見た目調整まで、順を追って解説します。
正しい句読点設定をマスターすれば、プロのような美しい文書が作成できるようになります。
Wordの句読点設定とは

調整できる項目
Wordでは、次のような項目を調整できます。
句読点の種類 日本式(、。)と欧文式(, .)を切り替えることができます。
縦書き時の表示 ルビや縦中横表示、割注の設定ができます。
印刷時の禁則処理 段落の先頭に句読点が来ないように自動で調整する機能です。
なぜ句読点設定が大切なのか
これらを整えることで、日本語文書のルールに沿った美しい文章が実現します。読む人にとって見やすく、理解しやすい文書になります。
基本的な設定方法(Word for Windowsの場合)
ファイルメニューから設定画面を開く
- 左上の「ファイル」タブをクリック
- 「オプション」を選択
- 「詳細設定」タブをクリック
句読点に関する設定を確認する
「句読点と文末記号」に関連するチェック項目があります。
主な設定項目
句読点のローマ字から日本式への変換 英語入力から日本語入力に自動で変換する設定です。
縦書き時に縦中横表示を行う 縦書きで句読点を適切な位置に表示する設定です。
段落先頭の句読点を自動で行頭に移動(禁則処理) 句読点が行の最初に来ないよう自動で調整する機能です。
設定を有効にする
これらの項目にチェックを入れることで、句読点が読みにくい位置に出ないよう自動調整されます。
縦書きでの句読点表示を整える方法
縦中横表示について
縦書きでは「、」や「。」が縦中横表示になります。これは縦書きの日本語文書で正しい表示方法です。
禁則処理の重要性
複数行にまたがるとき、罫線や段組に影響しないよう、禁則処理を必ずオンにしてください。
設定手順
- 「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」
- 「縦中横表示」にチェック
- 「禁則処理」にチェック
これで縦書き文書でも美しい句読点表示になります。
欧文スタイルの句読点に切り替える方法
いつ欧文スタイルを使うか
文書が英語中心で「,」や「.」を使いたい場合に切り替えます。
設定手順
- 「ファイル」→「オプション」→「言語設定」へ進む
- 「文書校正」→「句読点スタイル」を欧文に変更
効果
スペースや区切りも欧文ルールで扱われ、統一感ある文章になります。
よくあるトラブルと対処法
句読点が行頭に来てしまう
**原因:**禁則処理がオフになっている **解決方法:**オプション→詳細設定で禁則処理を有効化
縦書きで句読点が斜めに表示される
**原因:**縦中横表示がオフになっている **解決方法:**縦中横表示をオンにする
欧文句読点が混在してしまう
**原因:**校正言語が英語になっている **解決方法:**言語を「日本語」に戻してスタイルを調整
句読点の間隔がおかしい
**原因:**フォントや文字間隔の設定 解決方法:「ホーム」タブの「文字間隔」を確認
実際の使用例
社内報での活用
縦書き記事では、「句読点が行頭に出ない」ように禁則処理が必須です。読みやすさが大幅に向上します。
A4横書き資料での活用
句読点を日本式で統一し、読みやすさを向上させます。ビジネス文書では特に重要です。
英語併記資料での活用
英語部分では欧文式に切り替えることで、自然な文章になります。必要に応じて使い分けるのがおすすめです。
句読点設定のベストプラクティス

文書の種類に応じた設定
日本語メインの文書
- 日本式句読点(、。)を使用
- 禁則処理をオン
- 縦中横表示をオン(縦書きの場合)
英語メインの文書
- 欧文式句読点(, .)を使用
- 英語の文書校正ルールを適用
混在文書
- 部分的に切り替えて使用
- 統一感を保つよう注意
設定確認のタイミング
新しい文書を作成するときや、重要な文書を作成する前に設定を確認しましょう。
よくある質問
どちらの句読点を使えばよいですか?
**日本語の文書では日本式(、。)**を使うのが一般的です。公的文書やビジネス文書では必ず日本式を使いましょう。
設定が反映されない場合は?
一度Wordを再起動してみてください。また、文書の言語設定も確認してください。
縦書きと横書きで設定を変える必要はありますか?
基本的な句読点設定は同じですが、縦書きでは縦中横表示の設定を追加で確認してください。
まとめ
Wordでの句読点設定は、見た目だけでなく読みやすさ・正確さを左右する重要な調整項目です。
覚えておきたいポイント
- オプション→詳細設定で禁則処理・縦中横表示を確認
- 文書の性質に合わせて、日本式と欧文式を使い分け
- トラブルがあれば、設定を見直してすっきり整える
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