在庫管理や商品ラベル、社内文書の整理など、バーコードはさまざまな業務を効率化するツールとして利用されています。しかし「Excelでバーコードって作れるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事でわかること
- Excelでバーコードを作る具体的な手順
- 無料で使えるバーコードフォントの種類
- 実際の活用例と業務での使い方
- よくある質問とその解決方法
特別なソフトは不要で、無料で始められます。初心者の方でも安心して実践できる内容です。
Excelでバーコードを作成する方法

バーコードフォントをインストールする
Excelにはバーコード作成機能が標準で備わっていません。そのため、まず「バーコードフォント」という特別な文字の形をインストールします。
おすすめの無料フォント
Code 39
- 数字とアルファベットに対応
- 一般的な業務に最適
- 読み取りエラーが少ない
Code 128
- 文字種が多く対応
- データ容量が小さい
- 商用利用にも適している
インストール手順
- インターネットで「Code 39 フォント 無料」と検索
- 信頼できるサイトからフォントファイル(.ttf形式)をダウンロード
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックで開く
- 「インストール」ボタンを押す
- Excelを再起動する
これで、Excelでもバーコードが使えるようになります。
セルにデータを入力してバーコード表示する
基本的な作成手順
- 任意のセルにバーコード化したいデータ(例:12345)を入力
- そのセルを選択し、フォントを「Code 39」に変更
- データの前後に「*」を追加(例:
*12345*
) - フォントサイズを12〜18ポイントに調整
これで、バーコードが表示されます。
注意ポイント
- 「*」はCode 39特有の開始・終了記号です
- フォントにより不要な場合もあります
- 印刷時は300dpi以上の解像度で出力しましょう
複数のバーコードを一括作成する方法
オートフィル機能を使う
- A1セルに「001」と入力
- A2セルに「002」と入力
- A1〜A2を選択し、フィルハンドルを下にドラッグ
- 連番のバーコードが自動生成される
関数を使う方法
=CONCAT("*",A1,"*")
この関数を使えば、元データを変更するだけで自動的にバーコードが更新されます。
よくある質問
スマホで読み取れますか?
**はい、読み取れます。**スマートフォンのバーコードスキャンアプリで正しく読み取れます。ただし、以下の点に注意が必要です:
- 印刷時は鮮明な解像度(300dpi以上)で出力する
- バーコードのサイズは最低でも2cm以上にする
- 白い背景に黒いバーコードで印刷する
どのくらいのデータ量まで対応できますか?
Code 39の場合
- 数字:約43文字まで
- アルファベット:約20文字まで
Code 128の場合
- 数字:約40文字まで
- アルファベット:約25文字まで
印刷時に注意することはありますか?
印刷品質を保つポイント
- プリンターの設定を「高品質」にする
- 用紙は白色で平滑なものを選ぶ
- インクが薄くならないよう事前にテスト印刷する
実際の活用例

在庫管理用の棚ラベル
倉庫の棚にバーコードラベルを貼ることで、入出庫の記録がスムーズになります。
メリット
- 手入力によるミスが減る
- 作業時間が短縮される
- データの正確性が向上する
イベント用の入場チケット
QRコードよりもシンプルなバーコードは、印刷コストも抑えられ、配布にも便利です。
使用例
- セミナーの参加者管理
- 展示会の入場券
- 社内イベントの受付
業務文書の識別ラベル
契約書やマニュアルにバーコードを貼ることで、ファイリングや検索がラクになります。
導入効果
- 文書の紛失防止
- 検索時間の短縮
- 整理整頓の向上
トラブルシューティング
バーコードが表示されない場合
原因と対処法
- フォントがインストールされていない→再インストールする
- 「」記号が抜けている→前後に「」を追加する
- フォントサイズが小さすぎる→12ポイント以上に変更する
読み取りエラーが起きる場合
確認ポイント
- バーコードの大きさは十分か
- 印刷品質は鮮明か
- 背景色と文字色のコントラストは適切か
まとめ
Excelと無料のバーコードフォントを使えば、特別なソフトを使わずに簡単・無料でバーコード作成が可能です。業務の効率化や整理整頓に役立てたい方におすすめの方法です。
今すぐできる次のステップ
- Code 39フォントをインストールする
- テスト用のバーコードを1つ作成する
- スマホアプリで読み取りテストをする
- 実際の業務に導入する
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