べとべとさんとは?夜道であなたの後ろをつけてくる不気味な妖怪の正体

神話・歴史・伝承

夜道を歩いていると、なんだか後ろに誰かいるような気配がする…。
振り返っても、そこには誰もいない…。

そんな奇妙な体験をしたことはありませんか?

それ、もしかすると「べとべとさん」という妖怪の仕業かもしれません。

この記事では、べとべとさんの特徴や伝承、遭遇したときの対処法までをやさしく解説します。

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べとべとさんとは?

みっち – 投稿者自身による作品, CC BY-SA 2.1 jp, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=2482387による

べとべとさんは、日本各地の伝承に登場する妖怪です。

特に奈良県を中心として日本各地に多く伝わっており、夜道を歩いている人の後ろについてくる存在とされています。

「べとべと、べとべと」という足音が聞こえるとも言われ、後ろを振り返っても姿は見えないのが特徴です。

水木しげるさんは、口と足がついたまあるい姿で描いています。

べとべとさんに出会った話

奈良県や京都府の山間部では、夜道を歩いていると突然「べとべとさんが来た」と感じることがあると言います。

後ろを振り返ると誰もいないのに、足音だけははっきりと聞こえてくるのです。

「夜道で背後に重い気配を感じ、怖くなって立ち止まった。
すると、気配も足音も止まり、また歩き出すとついてくる…」

このように、べとべとさんはただ後ろをついてくるだけで、危害を加えることはほとんどありません。

似た伝承としては、島根県や鳥取県に伝わる「ひだる神」や、石川県の「後神(うしろがみ)」など、夜道で人を驚かす妖怪が全国にいます。

べとべとさんに出会ったときの対処法

べとべとさんは、実はとても礼儀正しい(?)妖怪です。

もし後ろに気配を感じたら、

「べとべとさん、お先にどうぞ」

と声をかけると、すっと気配が消えてしまうと伝えられています。

また、「暗くて歩けない」と言われたら、持っている明かりを渡すと良い。
翌日、借りた明かり(提灯など)は返してくれます。

まとめ

べとべとさんは、夜道を歩くとそっと後ろについてくる、ちょっと不気味だけど害のない妖怪です。

姿は見えず、足音や気配だけで人を驚かせますが、「お先にどうぞ」と声をかければスッといなくなりますし、明かりを借りたら翌日に返してくれるのはどこか可愛らしさも感じられます。

夜遅く一人で帰るとき、ふと背後が気になったら…「べとべとさん、お先にどうぞ」と優しく声をかけてみてください。それであなたの夜道も、少し心強くなるかもしれません。

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