「このファイル、インデントがタブかスペースかわからない…」
「余計な空白が入ってないか確認したい」
そんなときに便利なのが、Visual Studio Code(VS Code)で空白やタブを可視化する機能です。
この記事では、VS Codeで空白文字(スペースやタブ、改行記号)を見えるように設定する方法を、初心者にもわかりやすく紹介します。
空白を表示する設定

GUIで設定する方法
- 左下の歯車(⚙)アイコン → 「設定」をクリック
- 検索窓に
render whitespace
と入力 - 「Render Whitespace(空白を表示)」の設定を以下から選択:
all
– すべての空白を表示boundary
– 行頭・行末やタブだけ表示trailing
– 行末の空白のみ表示none
– 非表示
settings.jsonで設定
settings.json
を直接編集する場合は以下のように書きます:
{
"editor.renderWhitespace": "all"
}
これでスペースは点「·」、タブは矢印「→」などで表示されます。
表示される記号の例
記号 | 意味 |
---|---|
· | スペース(半角空白) |
→ | タブ |
¬ | 行末(改行マーク)※ |
※行末記号を表示するには "editor.renderControlCharacters": true
の設定が必要です。
これらの記号のおかげで、タブとスペースが混在していても一目でわかります。
よくあるトラブルと対処法

文字が表示されない場合
- 設定が
none
になっていないか確認してください - ターミナル上では表示されません(エディタ内のみ対応)
- ファイルを再読み込みしてみてください
タブ幅が大きすぎる場合
タブの幅は以下で調整できます:
{
"editor.tabSize": 4
}
例えば 2
にすれば、タブが2スペース分の幅になります。
空白記号が見にくい場合
空白記号の色を変更することも可能です:
{
"workbench.colorCustomizations": {
"editorWhitespace.foreground": "#3B4252"
}
}
実用的な活用例
コードレビュー時の確認
チームでコーディング規約を統一する際に、インデントの種類や不要な空白を素早く発見できます。
多言語対応のファイル編集
PythonやYAMLなど、インデントが重要な言語では特に威力を発揮します。
データファイルの整理
CSVやTSVファイルの区切り文字を確認する際にも便利です。
関連する便利な設定
行末の空白を自動削除
{
"files.trimTrailingWhitespace": true
}
保存時に自動整形
{
"editor.formatOnSave": true
}
インデントの自動検出
{
"editor.detectIndentation": true
}
まとめ
VS Codeで空白やタブを表示するには:
- 設定画面で
Render Whitespace
をall
に設定 settings.json
なら"editor.renderWhitespace": "all"
と記述
これだけで、インデントや余計な空白を見逃さずに済むようになります。
コードの品質向上や、チーム開発での統一性確保に大いに役立つ機能です。ぜひ活用してみてください!
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