VS Codeの検索ショートカットまとめ｜ファイル内・プロジェクト全体を一瞬で検索

Visual Studio Code（VS Code）にはとても便利な検索機能が備わっています。

でも
「どのショートカットでファイル内を検索するんだっけ？」
「プロジェクト全体を調べたいときは？」
と迷うことはありませんか？

この記事では、以下の内容を初心者にもわかりやすくまとめました：

基本的な検索ショートカットキー
ファイル内検索と置換の活用法
プロジェクト全体での検索・置換
高度な検索オプション（正規表現、条件指定）
実際の開発での活用例
よく使う検索パターンと時短テクニック

これを覚えるだけで、コードやドキュメントを探す作業が一気にスピードアップします！

基本的な検索ショートカット一覧
1. 必須の検索ショートカット
2. 検索ナビゲーション
ファイル内検索の基本と応用
1. 基本的なファイル内検索
2. ファイル内置換
プロジェクト全体検索の活用
1. 基本的なプロジェクト検索
2. 高度な検索オプション
検索オプションの詳細活用
ファイル・シンボル検索
1. クイックオープン
2. シンボル検索
実際の開発での検索活用例
時短テクニックと応用
カスタマイズと設定
1. 検索関連の設定
2. キーバインドのカスタマイズ
よくあるトラブルと解決方法
まとめ

基本的な検索ショートカット一覧

必須の検索ショートカット

操作	Windows/Linux	Mac	効果
ファイル内検索	`Ctrl + F`	`Cmd + F`	現在のファイル内を検索
ファイル内置換	`Ctrl + H`	`Cmd + Option + F`	現在のファイル内で検索・置換
プロジェクト全体検索	`Ctrl + Shift + F`	`Cmd + Shift + F`	ワークスペース全体を検索
プロジェクト全体置換	`Ctrl + Shift + H`	`Cmd + Shift + H`	ワークスペース全体で検索・置換

検索ナビゲーション

操作	Windows/Linux	Mac	効果
次の検索結果	`F3` または `Enter`	`Cmd + G`	次のマッチ箇所へ移動
前の検索結果	`Shift + F3`	`Cmd + Shift + G`	前のマッチ箇所へ移動
すべて選択	`Alt + Enter`	`Cmd + Enter`	マッチしたすべての箇所を選択

ファイル内検索の基本と応用

基本的なファイル内検索

使い方の基本

ステップ1: 検索を開始

Ctrl + F（Mac: Cmd + F）を押す
画面上部に検索バーが表示される

ステップ2: 検索キーワードを入力

function calculateTotal

ステップ3: 結果をナビゲート

Enterで次の結果へ
Shift + Enterで前の結果へ
Escapeで検索を終了

実際の使用例

JavaScript関数の検索

// この関数を探したい場合
function calculateTotal(items) {
    return items.reduce((sum, item) => sum + item.price, 0);
}

// 検索キーワード: "calculateTotal"

CSS クラスの検索

/* このクラスを探したい場合 */
.header-navigation {
    display: flex;
    justify-content: space-between;
}

/* 検索キーワード: "header-navigation" */

ファイル内置換

基本的な置換操作

ステップ1: 置換モードを開く

Ctrl + H（Mac: Cmd + Option + F）

ステップ2: 検索と置換の文字列を入力

検索: oldFunctionName
置換: newFunctionName

ステップ3: 置換の実行

一つずつ置換: Ctrl + Shift + 1
すべて置換: Ctrl + Alt + Enter

実用的な置換例

変数名の一括変更

// 変更前
let userName = "John";
console.log(userName);
updateUser(userName);

// 検索: userName
// 置換: userDisplayName

// 変更後
let userDisplayName = "John";
console.log(userDisplayName);
updateUser(userDisplayName);

コメントの統一

# 変更前
# TODO: implement this function
# TODO: add error handling

# 検索: TODO:
# 置換: FIXME:

# 変更後  
# FIXME: implement this function
# FIXME: add error handling

プロジェクト全体検索の活用

基本的なプロジェクト検索

全体検索の開始

ショートカット: Ctrl + Shift + F（Mac: Cmd + Shift + F）

検索パネルの構成

? 検索バー
? ファイル/フォルダ制限
⚙️ 検索オプション
? 検索結果

検索結果の見方

結果の表示例

src/components/Header.js
  5:   function HeaderComponent() {
  12:    const headerStyle = {

src/styles/header.css  
  3:   .header {
  15:    .header-title {

高度な検索オプション

ファイル・フォルダの制限

特定フォルダのみ検索

検索対象: src/components/
除外: node_modules/, *.test.js

ファイル形式の指定

含める: *.js, *.ts, *.jsx, *.tsx
除外: *.min.js, *.bundle.js

実用的な検索パターン

APIエンドポイントの検索

検索キーワード: "/api/users"
対象: *.js, *.ts, *.json

未使用の関数を探す

検索キーワード: "function unusedFunction"
結果: 定義箇所のみ表示 → 使われていない可能性

環境変数の使用箇所

検索キーワード: "process.env"
対象: *.js, *.ts
除外: node_modules/

検索オプションの詳細活用

大文字小文字の区別

設定方法

検索バーのAaアイコンをクリック、またはショートカット：

Alt + C（大文字小文字の区別をトグル）

活用例

// 大文字小文字を区別しない場合
検索: "user"
ヒット: User, user, USER, userInfo

// 大文字小文字を区別する場合  
検索: "User"
ヒット: User, UserInfo (userやUSERは除外)

単語の完全一致

設定方法

検索バーのAbアイコンをクリック、またはショートカット：

Alt + W（単語の完全一致をトグル）

活用例

// 完全一致なし
検索: "user"
ヒット: user, username, userInfo, superuser

// 完全一致あり
検索: "user"  
ヒット: user のみ

正規表現検索

基本的な正規表現

設定方法: 検索バーの**.***アイコンをクリック

よく使うパターン

数字のパターン

[0-9]{3}        # 3桁の数字
\d+             # 1桁以上の数字
\d{2,4}         # 2〜4桁の数字

文字列のパターン

^function.*     # 行頭の"function"で始まる行
.*\.js$         # ".js"で終わる行
[A-Z][a-z]+     # 大文字始まりの単語

日付のパターン

\d{4}-\d{2}-\d{2}    # YYYY-MM-DD形式
\d{1,2}/\d{1,2}/\d{4} # MM/DD/YYYY形式

実用的な正規表現例

コメントアウトされたコードを探す

正規表現: ^\s*//.*
説明: 行頭の空白 + // で始まる行

未使用のconsole.logを探す

正規表現: console\.log\(.*\);?
説明: console.log文をすべて検索

HTMLタグの検索

正規表現: <(\w+).*?>.*?</\1>
説明: 開始・終了タグのペアを検索

ファイル・シンボル検索

クイックオープン

ファイル名による検索

ショートカット: Ctrl + P（Mac: Cmd + P）

使用例

入力: "header"
結果: Header.js, header.css, HeaderComponent.tsx

高度なファイル検索

パスを含む検索

入力: "components/header"
結果: src/components/Header.js

ファイル形式での絞り込み

入力: "*.test.js"
結果: すべてのテストファイル

シンボル検索

ファイル内シンボル検索

ショートカット: Ctrl + Shift + O（Mac: Cmd + Shift + O）

検索対象

関数名
クラス名
メソッド名
変数名（一部）

使用例

// ファイル内のこれらを検索可能
class UserManager {
    constructor() {}
    
    getUserInfo() {}
    
    updateUser() {}
}

function processData() {}

プロジェクト全体のシンボル検索

ショートカット: Ctrl + T（Mac: Cmd + T）

活用場面

特定のクラスがどこで定義されているか
関数の実装場所を素早く見つける
APIエンドポイントの定義を探す

実際の開発での検索活用例

バグ調査での検索

エラーメッセージからの逆引き

手順

エラーメッセージをコピー
Ctrl + Shift + Fでプロジェクト全体検索
エラーが発生する箇所を特定

例

エラー: "Cannot read property 'name' of undefined"
検索: "Cannot read property"
または: "\.name"（正規表現で.nameアクセスを検索）

機能の影響範囲調査

API変更の影響調査

検索: "/api/v1/users"
結果: このAPIを使用しているすべてのファイル

関数の使用箇所調査

検索: "calculateTotal"
結果: この関数を呼び出しているすべての箇所

リファクタリングでの検索活用

名前変更の前準備

ステップ1: 使用箇所の確認

検索: "oldFunctionName"
結果確認: 30箇所で使用

ステップ2: 一括置換の実行

検索: "oldFunctionName"
置換: "newFunctionName"
すべて置換実行

ステップ3: 影響確認

プロジェクト全体でテスト実行

コードレビューでの検索

レビュー観点での検索

セキュリティチェック

検索: "password", "token", "secret"
結果: 機密情報の適切な処理を確認

パフォーマンスチェック

検索: "console.log", "debugger"
結果: デバッグコードの削除漏れチェック

コーディング規約チェック

正規表現: "var\s+"
結果: varキーワードの使用をチェック（ES6+ではletやconstを推奨）

時短テクニックと応用

複数キーワードの組み合わせ検索

AND検索的な利用

方法1: 正規表現の活用

正規表現: (?=.*function)(?=.*async).*
説明: "function"と"async"を両方含む行

方法2: 段階的な絞り込み

1. "function"で検索 → 結果をメモ
2. "async"で検索 → 結果と比較

検索履歴の活用

最近の検索を再利用

操作方法

検索バーにフォーカス
↑（上矢印）で過去の検索履歴を表示
必要な検索キーワードを選択

複数ファイルでの同時検索

分割画面での効率的検索

手順

Ctrl + \でエディタを分割
左側でファイルA、右側でファイルBを開く
それぞれでCtrl + Fで同時検索

タブ間での検索結果比較

活用例

タブ1: model.js で"User"を検索
タブ2: controller.js で"User"を検索
タブ3: view.js で"User"を検索
→ 各層でのUserの扱いを比較

カスタマイズと設定

検索関連の設定

settings.jsonでの設定

{
  // 検索時に除外するファイル・フォルダ
  "search.exclude": {
    "**/node_modules": true,
    "**/bower_components": true,
    "**/*.code-search": true,
    "**/coverage": true,
    "**/dist": true,
    "**/build": true
  },
  
  // 検索結果の表示設定
  "search.showLineNumbers": true,
  "search.smartCase": true,
  
  // 大きなファイルでの検索制限
  "search.maxResults": 20000,
  
  // 検索時のアニメーション
  "search.decorations.enabled": true
}

キーバインドのカスタマイズ

keybindings.jsonでの設定

[
  {
    "key": "ctrl+shift+f",
    "command": "workbench.action.findInFiles",
    "when": "!searchViewletVisible"
  },
  {
    "key": "f3",
    "command": "editor.action.nextMatchFindAction",
    "when": "editorFocus"
  },
  {
    "key": "ctrl+f3",
    "command": "editor.action.addSelectionToNextFindMatch",
    "when": "editorFocus"
  }
]

よくあるトラブルと解決方法

検索結果が表示されない

原因1: 検索対象から除外されている

確認方法

// settings.jsonの確認
"search.exclude": {
  "**/*.log": true  // ログファイルが除外されている
}

解決方法

検索パネルで歯車アイコン → 除外設定を確認
一時的に除外を無効化

原因2: ワークスペースが正しく開かれていない

確認方法

左下のステータスバーでワークスペース名を確認
ファイル → フォルダを開くで正しいプロジェクトフォルダを開く

検索が遅い

原因: 大きなファイル・フォルダが含まれている

解決方法

// .vscodeフォルダに設定ファイルを作成
{
  "search.exclude": {
    "**/node_modules": true,
    "**/dist": true,
    "**/build": true,
    "**/.git": true,
    "**/coverage": true
  }
}

正規表現が効かない

よくある間違い

エスケープの忘れ

間違い: .js
正しい: \.js

間違い: (function)
正しい: \(function\)

文字クラスの間違い

間違い: [0-9]+
正しい: [0-9]+ （正規表現モードが有効な場合）

まとめ

VS Codeの検索機能を効果的に活用するための要点をまとめます：

基本のショートカット

ファイル内検索: Ctrl + F（Mac: Cmd + F）
ファイル内置換: Ctrl + H（Mac: Cmd + Option + F）
プロジェクト全体検索: Ctrl + Shift + F（Mac: Cmd + Shift + F）
プロジェクト全体置換: Ctrl + Shift + H（Mac: Cmd + Shift + H）

効率的な検索のコツ

適切な検索スコープを選択 – ファイル内 vs プロジェクト全体
検索オプションの活用 – 大文字小文字、完全一致、正規表現
除外設定の最適化 – 不要なファイル・フォルダを除外
段階的な絞り込み – 大まかな検索から詳細な条件へ

実用的な活用場面

日常的な開発

変数・関数名の検索と一括変更
APIエンドポイントの使用箇所確認
エラーメッセージからの問題箇所特定

メンテナンス・リファクタリング

古いコードの削除対象特定
未使用関数・変数の発見
コーディング規約違反の検出

デバッグ・調査

ログ出力文の一括削除
設定値の変更影響範囲確認
外部ライブラリの使用箇所調査

基本的な検索ショートカット一覧

必須の検索ショートカット

検索ナビゲーション

ファイル内検索の基本と応用

基本的なファイル内検索

使い方の基本

実際の使用例

ファイル内置換

基本的な置換操作

実用的な置換例

プロジェクト全体検索の活用

基本的なプロジェクト検索

全体検索の開始

検索結果の見方

高度な検索オプション

ファイル・フォルダの制限

実用的な検索パターン

検索オプションの詳細活用

大文字小文字の区別

設定方法

活用例

単語の完全一致

設定方法

活用例

正規表現検索

基本的な正規表現

実用的な正規表現例

ファイル・シンボル検索

クイックオープン

ファイル名による検索

高度なファイル検索

シンボル検索

ファイル内シンボル検索

プロジェクト全体のシンボル検索

実際の開発での検索活用例

バグ調査での検索

エラーメッセージからの逆引き

機能の影響範囲調査

リファクタリングでの検索活用

名前変更の前準備

コードレビューでの検索

レビュー観点での検索

時短テクニックと応用

複数キーワードの組み合わせ検索

AND検索的な利用

検索履歴の活用

最近の検索を再利用

複数ファイルでの同時検索

分割画面での効率的検索

タブ間での検索結果比較

カスタマイズと設定

検索関連の設定

settings.jsonでの設定

キーバインドのカスタマイズ

keybindings.jsonでの設定

よくあるトラブルと解決方法

検索結果が表示されない

原因1: 検索対象から除外されている

原因2: ワークスペースが正しく開かれていない

検索が遅い

原因: 大きなファイル・フォルダが含まれている

正規表現が効かない

よくある間違い

まとめ

基本のショートカット

効率的な検索のコツ

実用的な活用場面

Youtube

カテゴリー別人気記事

コメント