ブラウザやFinderでたくさんタブを開いて作業していると
「キーボードだけでタブを切り替えたい」
「マウスに手を伸ばすのが面倒」
と思うこと、ありませんか?
Macには、タブを簡単に移動できるショートカットキーが用意されています。
この記事では、Safari、Google Chrome、Finderでのタブ移動ショートカットを分かりやすく紹介します。
タブ移動ショートカット比較表

主要アプリケーション別一覧
操作 | Safari | Chrome/Edge | Firefox | Finder |
---|---|---|---|---|
次のタブ | Control + Tab | Control + Tab | Control + Tab | Control + Tab |
前のタブ | Control + Shift + Tab | Control + Shift + Tab | Control + Shift + Tab | Control + Shift + Tab |
特定タブ(1-9) | Command + 1-9 | Command + 1-9 | Command + 1-9 | Command + 1-9 |
最後のタブ | Command + 9 | Command + 9 | Command + 9 | Command + 9 |
新しいタブ | Command + T | Command + T | Command + T | Command + T |
タブを閉じる | Command + W | Command + W | Command + W | Command + W |
macOS標準とWindowsとの違い
操作 | Mac | Windows |
---|---|---|
基本移動 | Control + Tab | Ctrl + Tab |
特定タブ | Command + 数字 | Ctrl + 数字 |
新しいタブ | Command + T | Ctrl + T |
Safariでのタブ移動
基本的なタブ移動
順番にタブを移動
次のタブへ移動:
Control + Tab
前のタブへ移動:
Control + Shift + Tab
使用例:
- 複数の記事を開いて順番に読む
- 調べ物で複数サイトを行き来する
- 比較サイトで商品を見比べる
特定のタブに直接移動
左から1番目〜9番目のタブ:
Command + 1 (1番目のタブ)
Command + 2 (2番目のタブ)
Command + 3 (3番目のタブ)
...
Command + 9 (9番目または最後のタブ)
実用的な使い方:
- よく使うサイト(Gmail、カレンダーなど)を固定位置に
Command + 1
でホームページに即座に戻る- 作業用タブと参考資料タブを分けて管理
Safari特有の便利機能
タブの概要表示
すべてのタブを一覧表示:
Shift + Command + \
特徴:
- 開いているすべてのタブを視覚的に確認
- クリックまたは矢印キーで選択
- タブが多い時の全体把握に便利
タブのピン留め
ピンタブの作成:
- タブを右クリック
- 「タブをピンで固定」を選択
- 左端に小さく固定される
ピンタブの利点:
- 誤って閉じにくい
- 常に左端に表示
Command + 1
で即座にアクセス
Safariの高度なタブ管理
タブグループ機能(macOS Monterey以降)
タブグループの作成:
Shift + Command + N
タブグループ間の移動:
- サイドバーでタブグループを選択
Command + 1-9
で各グループ内のタブにアクセス
使用例:
- 仕事用とプライベート用でグループ分け
- プロジェクト別にタブを整理
- 研究テーマ別にページをまとめる
プライベートブラウジング
プライベートタブの新規作成:
Shift + Command + N
プライベートタブ間の移動:
- 通常のタブ移動ショートカットと同じ
Control + Tab
で移動可能
Google Chrome・Microsoft Edgeでのタブ移動
基本的なタブ移動
標準的な移動方法
次のタブ:
Control + Tab
または
Control + Page Down
前のタブ:
Control + Shift + Tab
または
Control + Page Up
数字キーでの直接移動
特定位置のタブ:
Command + 1 (最初のタブ)
Command + 2 (2番目のタブ)
...
Command + 8 (8番目のタブ)
Command + 9 (最後のタブ)
注意点:
Command + 9
は9番目ではなく最後のタブ- 10個以上タブがある場合、9で最後のタブにジャンプ
Chrome/Edge特有の機能
最近閉じたタブの復元
閉じたタブを再度開く:
Shift + Command + T
使用例:
- 誤って閉じたタブをすぐに復元
- 複数回実行で複数のタブを順番に復元
新しいウィンドウでタブを開く
現在のタブを新しいウィンドウに移動:
- タブをドラッグして画面外にドロップ
- または右クリック→「新しいウィンドウでタブを移動」
シークレットモード
シークレットウィンドウの新規作成:
Shift + Command + N
シークレットタブ間の移動:
- 通常のタブ移動と同じショートカット
- ウィンドウが分かれている場合は
Command +
(バッククォート)でウィンドウ切り替え
拡張機能での高度なタブ管理
おすすめ拡張機能
Tab Wrangler:
- 自動的に非アクティブタブを閉じる
- 一定時間使用しないタブを自動管理
OneTab:
- すべてのタブを一つのページにまとめる
- メモリ使用量の削減
The Great Suspender:
- 非アクティブタブを一時停止
- システムリソースの節約
Firefoxでのタブ移動

基本的なタブ操作
標準的な移動
タブ移動:
Control + Tab (次のタブ)
Control + Shift + Tab (前のタブ)
直接移動:
Command + 1-8 (該当位置のタブ)
Command + 9 (最後のタブ)
Firefox特有の機能
タブの概要表示
Ctrl+Tabでの概要表示:
Control + Tab
を長押し- 最近使用したタブの一覧が表示
- 矢印キーで選択
カスタマイズ可能な設定
about:config での設定:
- アドレスバーに
about:config
と入力 browser.ctrlTab.recentlyUsedOrder
をtrue
に設定- 最近使用した順序でタブ移動
Finderでのタブ移動
Finderタブの基本操作
タブの作成と移動
新しいタブを開く:
Command + T
タブ間の移動:
Control + Tab (次のタブ)
Control + Shift + Tab (前のタブ)
特定タブへの移動:
Command + 1-9 (該当位置のタブ)
Finderタブの実用的な使い方
効率的なファイル管理
よくある使用パターン:
- ホームフォルダ:
Command + 1
- デスクトップ:
Command + 2
- ダウンロード:
Command + 3
- 作業フォルダ:
Command + 4
タブ間でのファイル移動
ドラッグ&ドロップ:
- ファイルを選択
- 他のタブにドラッグ
- タブが自動的に切り替わる
- 目的の場所でドロップ
Finderの高度なタブ活用
カラムビューでの効率化
カラムビューとタブの組み合わせ:
Command + 3 (カラムビューに切り替え)
利点:
- 階層構造を把握しながら作業
- タブでプロジェクト別に分類
Command + 1-9
で瞬時に移動
サイドバーとの連携
よく使う項目の設定:
- Finder→環境設定→サイドバー
- 頻繁にアクセスする場所にチェック
Command + 数字
と組み合わせて効率化
アプリケーション間のタブ切り替え
ウィンドウ・アプリ切り替え
基本的な切り替え
アプリケーション間の切り替え:
Command + Tab
同一アプリのウィンドウ間切り替え:
Command + `(バッククォート)
具体的な使用例
作業フロー例:
Command + Tab
でブラウザに切り替えControl + Tab
でタブ移動Command + Tab
でFinderに戻るControl + Tab
でFinderタブ移動
Mission Controlとの連携
デスクトップ間の移動
デスクトップ切り替え:
Control + → (次のデスクトップ)
Control + ← (前のデスクトップ)
アプリケーション割り当て:
- デスクトップ1:ブラウザ専用
- デスクトップ2:開発環境
- デスクトップ3:文書作成
効率的な作業のためのコツ

タブ管理のベストプラクティス
タブの整理方法
重要度別配置:
- 1番目:最重要(メール、カレンダー)
- 2-3番目:作業用タブ
- 4-6番目:参考資料
- 7-9番目:一時的なタブ
定期的な整理:
- 1日の終わりに不要なタブを閉じる
Command + Shift + T
で必要に応じて復元- ブックマークに重要なページを保存
キーボード中心の作業フロー
マウスを使わない作業例
Web調査の場合:
Command + T
で新しいタブ- 検索語を入力
Control + Tab
で既存タブと比較Command + W
で不要なタブを閉じるCommand + 1-9
で重要なタブに戻る
ファイル整理の場合:
Command + T
でFinder新規タブCommand + Shift + G
で移動先入力Control + Tab
でタブ間移動- ドラッグ&ドロップでファイル移動
ショートカットの覚え方
記憶術
パターン認識:
Command + 数字
:直接移動(共通)Control + Tab
:順番移動(共通)Command + T
:新規作成(共通)Command + W
:閉じる(共通)
練習方法:
- 1週間意識して使用
- マウスを使いたくなっても我慢
- 徐々に自然に指が動くようになる
トラブルシューティング
よくある問題と解決法
ショートカットが効かない場合
システム環境設定の確認:
- アップルメニュー → システム環境設定
- キーボード → ショートカット
- 該当するショートカットが有効か確認
アプリ固有の設定:
- Safari:Safari → 環境設定 → 詳細
- Chrome:設定 → 詳細設定 → ショートカット
他のアプリとの競合
競合の確認方法:
- システム環境設定 → キーボード → ショートカット
- 「アプリケーション」タブで個別設定確認
- 競合するショートカットを変更
カスタマイズ
ショートカットのカスタマイズ
システム全体での変更:
- システム環境設定 → キーボード → ショートカット
- 「アプリケーション」を選択
- 「+」ボタンで新しいショートカット追加
アプリ別のカスタマイズ例:
アプリケーション: Safari
メニュータイトル: 次のタブ
キーボードショートカット: Command + →
まとめ
Macでのタブ移動ショートカットについて、重要なポイントをまとめます:
共通ショートカット
- 基本移動:
Control + Tab
(次)、Control + Shift + Tab
(前) - 直接移動:
Command + 1-9
(特定タブ) - 新規作成:
Command + T
- タブ閉じる:
Command + W
アプリ別特徴
- Safari:タブグループ、概要表示
- Chrome/Edge:閉じたタブの復元、豊富な拡張機能
- Firefox:最近使用順移動、高度なカスタマイズ
- Finder:ファイル管理、カラムビュー連携
効率化のコツ
- タブの整理:重要度別配置、定期的な整理
- キーボード中心:マウス使用を最小限に
- パターン学習:共通ショートカットの活用
トラブル対応
- 設定確認:システム環境設定でショートカット確認
- 競合解決:他アプリとの競合を解消
- カスタマイズ:個人の作業スタイルに合わせて調整
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