Excel(エクセル)で複数のシート(タブ)を使って作業しているとき、「マウスで毎回クリックするのが面倒くさい…」「もっと早く隣のシートに移動したい」と思ったことはありませんか?
そんな悩みを一発で解決してくれるのがタブ移動ショートカットです。
この記事では:
- Excelでシート(タブ)を移動するショートカット
- MacとWindowsそれぞれの操作方法
- より効率を上げるための実践テクニック
- よくあるトラブルと解決方法
を分かりやすく紹介します。
Excelのタブ移動ショートカット【Windows編】

Ctrl+PageUp/PageDownで簡単移動
Windows版Excelでは、以下のショートカットキーで瞬時にシート間を移動できます:
- 次のシートに移動:
Ctrl+PageDown - 前のシートに移動:
Ctrl+PageUp
このショートカットを使えば、マウスを使わずにキーボードだけで隣のシートに切り替えられます。
売上管理ファイルでの活用例
月別の売上データを管理している場合:
- 1月のシートで作業
Ctrl+PageDownを押して2月のシートに移動- さらに
Ctrl+PageDownで3月のシートへ - 前のシートに戻りたいときは
Ctrl+PageUp
このように、連続したデータの確認や比較がとてもスムーズになります。
おぼえ方のコツ
- PageDown = 下に向かって次のページ → 次のシート
- PageUp = 上に向かって前のページ → 前のシート
と考えると覚えやすいです。
Windowsでは Ctrl キーを活用するだけで簡単にタブ移動できます。次はMacの場合を見てみましょう。
Excelのタブ移動ショートカット【Mac編】

Macは「fn」キーがポイント
Mac版Excelでは、少し操作が違います:
- 次のシートに移動:
Control+fn+↓ - 前のシートに移動:
Control+fn+↑
これは、MacのキーボードにはPageUp/PageDownキーがないモデルが多いためです。
fnキーの役割
Macでは:
fn+↑がPageUpの役割fn+↓がPageDownの役割
を果たします。そのため、WindowsのCtrl+PageDownが、MacではControl+fn+↓になるのです。
四半期資料でサクサク移動の例
四半期ごとにシートを分けた資料で:
- Q1のシートから
Control+fn+↓でQ2へ - さらに同じ操作でQ3、Q4へと順番に移動
- 戻りたいときは
Control+fn+↑
MacとWindowsの違いを理解するコツ
| OS | 次のシート | 前のシート |
|---|---|---|
| Windows | Ctrl + PageDown | Ctrl + PageUp |
| Mac | Control + fn + ↓ | Control + fn + ↑ |
Macは少しキーが複雑ですが、一度覚えれば直感的に操作できます。
タブ移動をもっと効率よくする小技
シート名とタブの整理術
シートが多いと、隣に移動するだけでは目的のシートにたどり着くのに時間がかかります。以下の工夫がおすすめです:
シート名を短くわかりやすくする
- 悪い例:「2024年1月売上データ(関東エリア)」
- 良い例:「1月売上」「関東1月」
色分けして視覚的に見やすくする
- データシート:青系
- 集計シート:緑系
- 設定シート:オレンジ系
シートの順番を決めておく
- 入力用シート → 計算用シート → 集計用シート の順番
プロジェクト進行管理での活用例
「進捗」「コスト」「スケジュール」「メンバー」などのシートを作る場合:
- シートに色を付けて区別
- ショートカットで移動しながら、色で瞬時に判断
- 作業効率が格段にアップ
大量のシートがある場合の対処法
シートが10個以上ある場合は:
- シートの整理:不要なシートは削除または非表示
- グループ分け:関連するシートをまとめて配置
- 目次シート:各シートへのリンクを作成
よくあるトラブルと解決方法

ショートカットが効かない場合
原因1:NumLockがオンになっている
- 解決方法:NumLockキーを押してオフにする
原因2:他のソフトがショートカットを使用している
- 解決方法:他のソフトを一時的に終了させる
原因3:Excelの設定に問題がある
- 解決方法:Excelを再起動する
Macで思うように動かない場合
fnキーがロックされている場合
- システム環境設定 → キーボード → 「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」のチェック状態を確認
シートが多すぎて目的のシートが見つからない
解決方法1:シート見出しを右クリック
- 全シートの一覧が表示される
- 目的のシートを直接選択できる
解決方法2:Ctrl+Gジャンプ機能(Windows)
- セル参照の代わりにシート名を入力して直接移動
さらに効率を上げる関連ショートカット
シートの操作に関するその他のショートカット
新しいシートを追加
- Windows:
Shift+F11 - Mac:
fn+Shift+F11
シート名の変更
- シートタブをダブルクリック、または右クリック → 「名前の変更」
シートのコピー
- シートタブを右クリック → 「移動またはコピー」
作業効率をさらに上げるコツ
1. キーボード中心の操作を心がける
- マウスとキーボードの行き来を減らす
- ショートカットを組み合わせて使う
2. よく使うシートは先頭に配置
- ショートカットでの移動回数を減らす
3. 定期的にシートを整理
- 不要になったシートは削除
- 古いデータは別ファイルに移動
まとめ:タブ移動ショートカットで作業効率アップ!
Excelのタブ移動ショートカットをもう一度まとめると:
| OS | 次のシート | 前のシート |
|---|---|---|
| Windows | Ctrl + PageDown | Ctrl + PageUp |
| Mac | Control + fn + ↓ | Control + fn + ↑ |
さらに効率を上げるポイント:
- シート名を簡潔でわかりやすくする
- 色分けで視覚的に区別する
- シートの順番を決めて整理する
- トラブル時は基本操作から確認する
これで、もうマウスでちまちまクリックする必要はありません。
シート間の移動が劇的に速くなり、資料作成やデータチェックがぐっとはかどります。


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