「夜にスマホを見ると目が痛い」
「バッテリーの減りが早い」
「もっとかっこいい画面にしたい」
こんな悩みを解決してくれるのが、Androidのダークモードです。
画面の背景を黒っぽくすることで、目の疲れを軽減し、バッテリーも長持ちさせることができます。
この記事では、ダークモードとはなにか、どうやって設定するのか、どんなメリットがあるのかを、スマホが苦手な人でもわかるように解説していきます。
ダークモードってなに?

画面の見た目が変わる機能
ダークモードとは、スマートフォンの画面表示を明るい背景から暗い背景に変える機能のことです。
具体的には以下のように変わります:
通常の表示(ライトモード):
- 背景: 白色
- 文字: 黒色
- 全体的に明るい印象
ダークモード:
- 背景: 黒色やダークグレー
- 文字: 白色や明るいグレー
- 全体的に暗い印象
どんな場面で役に立つの?
夜寝る前にスマホを使うとき 明るい画面だと目が冴えてしまいますが、ダークモードなら目への刺激が少なくなります。
映画館や電車などの暗い場所 周りの人に迷惑をかけずに、スマホを使うことができます。
長時間スマホを使うとき 目の疲れが軽減されるので、読書やゲームを長く楽しめます。
バッテリーを節約したいとき 特に有機ELディスプレイを搭載したスマホでは、電池の持ちが良くなります。
ダークモードの設定方法

基本的な設定手順
Androidでダークモードを設定する方法は、とても簡単です。
手順1:設定アプリを開く
ホーム画面から「設定」アプリ(歯車のマーク)をタップします。
手順2:ディスプレイ設定を探す
設定画面で「ディスプレイ」「画面」「画面設定」などの項目を探してタップします。機種によって名前が少し違います。
手順3:ダークモードを選ぶ
「ダークテーマ」「ダークモード」「テーマ」などの項目を見つけて、オンにします。
説明:
設定を変更すると、すぐに画面全体の色が変わります。設定画面も暗い色になるので、変化がわかりやすいです。
例:
設定前は白い背景に黒い文字だった画面が、設定後は黒い背景に白い文字に変わります。
クイック設定での簡単切り替え
毎回設定画面を開くのは面倒なので、クイック設定パネルを使った方法もあります。
手順1:通知バーを下にスワイプ
画面の一番上から下に向かって指をスライドさせます。
手順2:もう一度下にスワイプ
通知が表示されたら、さらに下にスワイプしてクイック設定パネルを全て表示させます。
手順3:ダークモードのアイコンをタップ
「ダークテーマ」や「ダークモード」というアイコンを探してタップします。
説明:
この方法なら、ワンタップでダークモードのオン・オフを切り替えられます。
例:
昼間は明るいライトモードで使い、夜になったらダークモードに切り替えるという使い方ができます。
メーカー別の設定方法
Androidスマートフォンは、メーカーによって設定画面が少し違います。
Samsung(Galaxy)の場合
- 設定 > ディスプレイ > ダークモード
- または、設定 > 壁紙とテーマ > テーマ > ダーク
Huaweiの場合
- 設定 > ディスプレイと明るさ > ダークモード
- または、設定 > ディスプレイ > カラーモード > ダーク
Xiaomiの場合
- 設定 > ディスプレイ > ダークモード
- または、テーマアプリ > テーマ > ダーク系テーマを選択
OPPOの場合
- 設定 > ディスプレイ > ダークモード
- または、設定 > 個人設定 > テーマ
自動切り替えの設定方法

毎回手動で切り替えるのは面倒なので、時間に応じて自動で切り替える設定がおすすめです。
時間指定での自動切り替え
手順1:ダークモード設定を開く
設定 > ディスプレイ > ダークテーマ(またはダークモード)を開きます。
手順2:スケジュール設定を探す
「スケジュール」「自動切り替え」「タイマー」などの項目を探します。
手順3:時間を設定する
- 開始時間: ダークモードを開始する時間(例:20時)
- 終了時間: ライトモードに戻る時間(例:7時)
説明:
この設定をすると、毎日決まった時間に自動でダークモードとライトモードが切り替わります。
例:
夜8時から朝7時までは自動でダークモード、それ以外の時間はライトモードという設定ができます。
日の出・日の入りに合わせた切り替え
より自然な切り替えを求める場合は、太陽の動きに合わせた設定もあります。
手順:
- スケジュール設定で「日の入りから日の出まで」を選択
- スマホの位置情報を許可する
- 自動で地域の日の出・日の入り時刻に合わせて切り替わる
メリット: 季節によって日の出・日の入り時刻が変わっても、自動で調整されます。
ダークモード対応アプリ
ダークモードを設定しても、すべてのアプリが対応しているわけではありません。
対応状況を確認してみましょう。
よく使われるアプリの対応状況
Google系アプリ
- Chrome: ○(システム設定に自動連動)
- Gmail: ○(アプリ内で個別設定も可能)
- Google マップ: ○(夜間は自動でダークモード)
- YouTube: ○(アプリ内で個別設定が必要)
- Google フォト: ○(システム設定に連動)
SNS・メッセージアプリ
- LINE: ○(アプリ内設定で切り替え)
- Twitter(X): ○(複数のダークテーマから選択可能)
- Instagram: ○(システム設定に準拠)
- Facebook: ○(アプリ内で個別設定)
- WhatsApp: ○(システム設定に連動)
その他の人気アプリ
- Netflix: ○(元々ダークなデザイン)
- Spotify: ○(元々ダークなデザイン)
- Amazon: ○(アプリ内で設定変更可能)
- 楽天: △(一部画面のみ対応)
アプリ個別でダークモードを設定する方法
システム全体の設定とは別に、アプリごとに個別設定できるものもあります。
LINEの場合
- LINEを開く
- 設定(歯車マーク)をタップ
- 「表示」をタップ
- 「ダークモード」をオンにする
YouTubeの場合
- YouTubeを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- 「設定」をタップ
- 「全般」をタップ
- 「外観」で「ダークテーマ」を選択
説明:
アプリ個別の設定は、システム設定よりも優先される場合があります。
例:
システムではライトモードにしているけれど、YouTubeだけはダークモードで使いたい場合に便利です。
ダークモードの注意点

使いづらくなる場面
明るい屋外での使用
太陽光の下などの明るい環境では、ダークモードの画面が見えづらくなることがあります。
色の識別が困難
グレーを基調とした配色のため、微妙な色の違いがわかりにくくなる場合があります。
一部アプリの非対応
古いアプリや一部の銀行アプリなどでは、ダークモードに対応していないため、見た目が統一されません。
トラブルシューティング
ダークモードが効かない場合
Android バージョンの確認
ダークモードはAndroid 10以降の機能です。古いバージョンでは使用できません。
確認方法:
設定 > システム > システムアップデート
アプリ個別設定の確認
アプリによっては、システム設定とは別に個別設定が必要な場合があります。
キャッシュクリアを試す
- 設定 > アプリ > 問題のアプリを選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
一部のアプリだけ明るいまま
アプリのアップデート確認
古いバージョンのアプリではダークモードに対応していない場合があります。
手順:
Google Play ストア > マイアプリ > アップデート
アプリ内設定の確認
アプリによっては、独自の外観設定があります。
開発者オプション設定(上級者向け)
- 設定 > システム > 開発者向けオプション
- 「夜間モードを上書き」を「常に適用」に設定
他のデバイスとの連携
Googleアカウント同期
Googleアカウントにログインしている場合、一部の設定が他のデバイスと同期されることがあります。
統一感のある設定方法
パソコンのブラウザ Chromeブラウザでも同様のダークモードが使用できます。
タブレット 同じGoogleアカウントでログインしているタブレットでも、同じ設定を適用できます。
機種別の特徴

Samsung Galaxy シリーズ
独自機能
- 複数のダークテーマから選択可能
- 「ダークモード+」でより深い黒を実現
- 壁紙も自動で暗いものに変更
Huawei シリーズ
独自機能
- アイコンも暗いデザインに自動変更
- 目の保護モードと連携
- カスタマイズ性が高い
Xiaomi シリーズ
独自機能
- MIUI独自のダークテーマ
- アニメーション効果付きの切り替え
- 詳細なスケジュール設定
設定のコツとおすすめ
効果的な使い方
段階的な導入 いきなり24時間ダークモードにするのではなく、夜間のみから始めるのがおすすめです。
明るさ調整との組み合わせ ダークモードと合わせて、画面の明るさも適切に調整しましょう。
ブルーライトカット機能との併用 より目に優しい環境を作るために、ブルーライトカット機能も一緒に使用するとよいでしょう。
おすすめの設定例
一般的な使用の場合
- 平日: 20時〜7時にダークモード
- 休日: 21時〜8時にダークモード
夜勤など特殊な勤務の場合
- 勤務時間に合わせてカスタム設定
- 昼間の睡眠時間もダークモードに
よくある質問

Q: ダークモードにするとバッテリーはどのくらい長持ちしますか?
A: 有機ELディスプレイなら15-30%、液晶なら5-10%程度の節約効果が期待できます。
Q: 古いAndroidスマホでもダークモードは使えますか?
A: Android 10以降が必要です。それより古い場合は、アプリ個別の設定のみ可能です。
Q: ダークモードで目が疲れる場合はどうすればいいですか?
A: 画面の明るさを調整したり、適度な照明のある環境で使用したりしてください。
Q: すべてのアプリがダークモードになりますか?
A: 対応していないアプリもあります。アプリの個別設定も確認してみてください。
まとめ
Androidのダークモードは、目の健康とバッテリー節約の両方に効果的な機能です。
設定のポイント
- 基本設定: 設定 > ディスプレイ > ダークテーマ
- 自動切り替え: 時間指定または日の出入り連動
- アプリ個別設定: 必要に応じて各アプリで設定
効果的な使い方
- 夜間時間帯での使用
- 長時間のスマホ利用時
- バッテリー節約が必要なとき
- 暗い環境での使用時
注意点
- 明るい屋外では見えづらい場合がある
- すべてのアプリが対応しているわけではない
- 適度な照明環境での使用が理想的
対応状況まとめ表
カテゴリ | アプリ名 | 対応状況 | 設定方法 |
---|---|---|---|
ブラウザ | Chrome | ○ | システム設定連動 |
メール | Gmail | ○ | アプリ内で個別設定可 |
SNS | LINE | ○ | アプリ内設定が必要 |
SNS | ○ | システム設定連動 | |
動画 | YouTube | ○ | アプリ内設定が必要 |
地図 | Google マップ | ○ | 夜間自動切り替え |
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