「会議中にピロン!」
「夜中の作業でビープ音!」
「図書館で突然メール音!」
こんな経験はありませんか?Macの通知音は便利な機能ですが、場所や時間によっては大きなストレスになります。
特に集中して作業したいときや、静かな環境にいるときには、音が鳴るたびに集中力が途切れてしまいます。
この記事では、Macの通知音を上手にコントロールする方法を、パソコンが苦手な人でもすぐに実践できるように、わかりやすく解説します。
Macの通知音ってどんな種類があるの?
Macから聞こえてくる音には、実はいろいろな種類があります。まずは、どんな音があるのかを理解しましょう。
システム全体から鳴る音
これは、Macのシステム自体が出す音のことです。具体的には以下のような場面で鳴ります:
- エラーが起きたときの「ビープ音」
- ゴミ箱にファイルを捨てたときの「ガサガサ音」
- 音量を変更したときの「ポン音」
- スクリーンショットを撮ったときの「カシャ音」
アプリから鳴る音
個別のアプリケーションが出す通知音のことです:
- メッセージアプリの「ピロン音」
- メールが届いたときの「ピン音」
- Slackやビジネスチャットの通知音
- LINEやSNSアプリの通知音
- Zoomやビデオ会議アプリの参加音
どの音を消したいのかを明確にすることが大切です。 全部消したい場合もあれば、特定のアプリだけ静かにしたい場合もありますよね。
システム全体の通知音を消す方法
まずは、Mac全体から鳴る音をコントロールする方法を見てみましょう。
手順1:システム設定を開く
画面の左上にあるAppleマーク(リンゴのマーク)をクリックして、「システム設定」を選びます。古いバージョンのmacOSを使っている場合は「システム環境設定」という名前になっています。
手順2:サウンド設定を探す
システム設定の画面で「サウンド」という項目を探してクリックします。新しいバージョンでは「サウンドと触覚」という名前になっていることもあります。
手順3:通知音をオフにする
サウンド設定の画面で「サウンドエフェクト」という部分を見つけます。そこに「通知音の再生」という項目があるので、チェックを外します。
別の方法:音量を0にする 通知音を完全にオフにしたくない場合は、通知音の音量スライダーを一番左(0)まで動かす方法もあります。これなら、必要なときにすぐに音量を戻せます。
説明と例を分けて考えてみましょう
説明: この設定を変更すると、システム全体の音だけが消えます。通知のバナー(画面右上に出る四角い表示)は今まで通り表示されるので、重要な通知を見逃すことはありません。
例: メールが届いたとき、今まで「ピン」という音と一緒にバナーが表示されていました。設定変更後は、音は鳴らずにバナーだけが静かに表示されるようになります。
アプリごとに通知音を消す方法
「メールの音は欲しいけど、Slackの音はうるさい」「LINEの音だけ消したい」など、アプリごとに設定を変えたい場合の方法です。
Macの通知設定から変更する方法
手順1:通知設定を開く システム設定から「通知」という項目を選びます。
手順2:アプリを選ぶ 左側にアプリの一覧が表示されるので、音を消したいアプリをクリックします。例えば、Slackの音を消したい場合は「Slack」を選びます。
手順3:音をオフにする 右側に表示される設定で「サウンドを再生」という項目を見つけて、チェックを外します。
説明: この方法だと、そのアプリからの音だけが消えます。通知バナーやアイコンのバッジ(赤い丸に数字が書いてあるやつ)は今まで通り表示されます。
例: Slackの設定を変更した場合、メッセージが来ても音は鳴りませんが、通知バナーは表示されるので、大切なメッセージを見逃すことはありません。
アプリ内の設定から変更する方法
多くのアプリには、アプリ自体に通知音の設定があります。
Slackの場合
- Slackを開いて、左上の「Slack」メニューをクリック
- 「環境設定」を選ぶ
- 「通知」タブを開く
- 「サウンド」の部分で「サウンドを再生しない」を選ぶ
LINEの場合
- LINEを開いて、左上の「LINE」メニューをクリック
- 「設定」を選ぶ
- 「通知」を開く
- 「サウンド」のチェックを外す
Zoomの場合
- Zoomを開いて、右上の歯車マークをクリック
- 「オーディオ」タブを開く
- 「参加者の入室・退室音を再生」のチェックを外す
一時的にすべての音を消したいとき
「今から1時間集中したい」「会議中だけ静かにしたい」など、決まった時間だけ音を消したい場合の方法です。
集中モードを使う方法
macOS Monterey(2021年リリース)以降では、「集中モード」という便利な機能があります。
手順1:コントロールセンターを開く 画面右上の時計やWi-Fiマークがある辺りをクリックして、コントロールセンターを開きます。
手順2:集中モードを選ぶ 「集中モード」または「Focus」という項目を探してクリックします。
手順3:モードを選択する 以下のような選択肢が表示されます:
- おやすみモード: すべての通知を停止
- 仕事: 仕事関連のアプリの通知のみ許可
- 睡眠: 就寝中の通知を停止
- 個人的な時間: プライベートなアプリの通知のみ許可
手順4:時間を設定する 「1時間後まで」「今日の終わりまで」「場所を離れるまで」など、自動で解除される条件を設定できます。
説明: 集中モードを使うと、音だけでなく通知バナーも表示されなくなります。完全に静かな環境を作ることができます。
例: 「仕事」モードを選んで2時間に設定した場合、その間はメールやカレンダーなどの仕事関連の通知だけが届き、SNSやゲームの通知は一切表示されません。
古いバージョンのmacOSでの方法
macOS Big Sur以前を使っている場合は、「おやすみモード」という機能があります。
手順1:通知センターを開く 画面右上の端をクリックして、通知センターを開きます。
手順2:おやすみモードをオン 通知センターの上部に「おやすみモード」のスイッチがあるので、オンにします。
より細かい設定をしたい場合
特定の時間だけ自動で音を消す
平日の仕事時間だけ静かにしたい場合
- 集中モードで「仕事」を選ぶ
- 「自動化」を設定して、平日の9時から17時まで自動でオンになるようにする
夜間だけ音を消したい場合
- 集中モードで「睡眠」を選ぶ
- 毎日22時から朝7時まで自動でオンになるように設定
重要な人からの連絡だけ通す
集中モードでは、特定の人からの連絡だけを許可することもできます。
- 集中モードの設定で「許可されている通知」を開く
- 「人」の項目で、家族や上司など重要な人を追加
- その人たちからの電話やメッセージだけが通知される
VIP連絡先を設定する
緊急時に確実に連絡が取れるように、VIP連絡先を設定しておきましょう。
- 「連絡先」アプリを開く
- 重要な人の連絡先を開いて「VIPに追加」をクリック
- 集中モードでVIPからの通知を許可する設定にする
場面別おすすめ設定
在宅ワーク中
- システム音は小さめに設定
- 仕事関連アプリ(メール、Slack、Zoom)の音はオン
- SNSやエンタメアプリの音はオフ
カフェや図書館での作業
- 集中モードで「仕事」を選択
- イヤホンをつけて、通知は視覚的にのみ確認
オンライン会議中
- 集中モードで1時間に設定
- マイクに音が入らないよう、すべての通知音をオフ
夜間や早朝の作業
- 「睡眠」モードを使用
- 緊急連絡のみ受け取るよう設定
家族との時間
- 「個人的な時間」モードを使用
- 仕事関連の通知をすべてオフ
トラブルシューティング
設定したのに音が鳴り続ける場合
アプリ内の設定を確認する Macの設定とアプリ内の設定の両方をチェックしましょう。アプリ側で音がオンになっていると、Macの設定に関係なく音が鳴ることがあります。
音量設定を確認する システムの音量が上がっていると、通知音の音量を下げても聞こえてしまうことがあります。
再起動してみる 設定が反映されない場合は、一度Macを再起動してみてください。
重要な通知を見逃してしまう場合
通知バナーの表示時間を長くする 通知設定で、バナーの表示方法を「一時的」から「持続的」に変更すると、クリックするまでバナーが表示され続けます。
通知センターを定期的にチェックする 音をオフにした場合は、定期的に通知センターを開いて、見逃した通知がないか確認しましょう。
バッジ通知を活用する アプリのアイコンに表示される赤い丸(バッジ)で、未読の通知があることがわかります。
設定方法まとめ表
目的 | 設定場所 | 設定方法 | 効果 |
---|---|---|---|
システム音を消す | システム設定 > サウンド | 「通知音の再生」をオフ | Mac全体の効果音が消える |
アプリ別に音を消す | システム設定 > 通知 | 各アプリで「サウンドを再生」をオフ | 選択したアプリの音のみ消える |
一時的に全て消す | コントロールセンター | 集中モードをオン | 音も通知も完全に停止 |
時間指定で消す | 集中モード設定 | 自動化スケジュールを設定 | 指定時間に自動でオン・オフ |
特定の人の通知のみ許可 | 集中モード設定 | 許可する人を個別に設定 | 重要な人からの連絡のみ受信 |
よくある質問
Q: 音を消しても緊急時の連絡は受け取れますか?
A: 集中モードでVIP連絡先を設定しておけば、重要な人からの連絡は通常通り受け取れます。
Q: 音を消すとアラームも鳴らなくなりますか?
A: 時計アプリのアラームは、通知音の設定に関係なく鳴ります。ただし、集中モードの設定によっては影響を受ける場合があります。
Q: アプリごとに違う音量を設定できますか?
A: macOSの標準機能では、アプリごとに音量を変えることはできません。音のオン・オフのみ設定可能です。
Q: 設定を忘れてしまいそうです
A: 集中モードには自動解除機能があるので、時間や場所を指定しておけば自動で元に戻ります。
まとめ
Macの通知音をコントロールする方法は、状況や用途に応じて選ぶことができます。
すぐに実践できること
- システム設定でサウンドエフェクトをオフにする
- うるさいアプリの通知音だけをオフにする
- 集中したいときは集中モードを活用する
コメント