「新しいパソコンを買ったから、OneNoteのノートをうつしたい」
「大切なメモが消えてしまわないよう、バックアップを取っておきたい」
「別のアカウントでOneNoteを使いたい」
そんなときに便利なのが、OneNoteのエクスポートとインポートという機能です。
エクスポートとは、OneNoteのノートをファイルとして保存することです。
インポートとは、保存したファイルを別のOneNoteで読み込むことです。
OneNoteは通常、インターネット上に自動的に保存されるので、とても便利です。
でも、ファイルとして手元に保存しておきたいときや、別のパソコンにノートをうつしたいときには、この機能がとても役に立ちます。
この記事では、OneNoteのノートを安全にエクスポート・インポートする方法を、パソコン初心者の方にもわかりやすく説明します。
OneNoteの種類と保存形式について

まずは、OneNoteにはいくつかの種類があることを知っておきましょう。
使っているOneNoteの種類によって、できることが変わってきます。
OneNoteの種類
OneNote for Windows 10(ストア版)
- Microsoft Storeからダウンロードしたアプリ
- Windows 10や11に最初から入っていることが多い
- シンプルで使いやすいが、エクスポート機能が制限されている
OneNote(デスクトップ版)
- Microsoft Officeに含まれているアプリ
- 従来からあるバージョン
- エクスポート・インポート機能が充実している
OneNote Online(Web版)
- インターネットブラウザで使うバージョン
- どこからでもアクセスできるが、エクスポート機能は限られている
どのOneNoteを使っているかの確認方法
確認方法
- OneNoteを開く
- 画面の上にある「ファイル」メニューをクリック
- 「アカウント」または「OneNoteについて」をクリック
デスクトップ版の場合
- 「OneNote 2016」や「OneNote LTSC」と表示される
- エクスポート・インポート機能が使える
ストア版の場合
- 「OneNote for Windows 10」と表示される
- エクスポート機能が制限されている
保存できるファイル形式
OneNoteでは、主に2つの形式でファイルを保存できます。
.onepkg(ワンパッケージ)ファイル
- ノートブック全体をまとめて保存
- 一番おすすめの保存形式
- すべてのページ、セクション、画像などが含まれる
- バックアップや引き継ぎに最適
.one(ワン)ファイル
- セクション(章)ごとに保存
- 必要な部分だけを保存したいときに便利
- 他の人と特定のノートを共有するときに使える
ノートブックを丸ごとエクスポートする方法

ノートブック全体をバックアップしたいときは、この方法を使います。
必要なもの
- OneNote(デスクトップ版)
- エクスポートしたいノートブック
- ファイルを保存する場所(デスクトップやUSBメモリなど)
手順
手順1:OneNoteを開く
- パソコンのデスクトップにあるOneNoteのアイコンをダブルクリック
- OneNote(デスクトップ版)が起動することを確認
手順2:エクスポートしたいノートブックを選ぶ
- 画面の左側に表示されているノートブック一覧を確認
- エクスポートしたいノートブック名をクリック
- そのノートブックが開かれることを確認
手順3:エクスポートを開始する
- 画面上部の「ファイル」をクリック
- 表示されたメニューから「エクスポート」をクリック
- 「ノートブック」を選択
手順4:保存形式を選ぶ
- 「OneNoteパッケージ(*.onepkg)」を選択
- この形式が一番安全で、すべてのデータが保存されます
手順5:保存場所を決める
- 「エクスポート」ボタンをクリック
- 保存したい場所を選ぶ(デスクトップがわかりやすくておすすめ)
- ファイル名を入力(例:「私のノート_バックアップ_2024年6月」)
- 「保存」をクリック
完了
- エクスポートが完了すると、指定した場所に「.onepkg」ファイルが作成されます
- このファイルには、ノートブックのすべてのデータが含まれています
エクスポート時の注意点
時間がかかる場合がある
- ノートブックのサイズが大きいと、数分かかることがあります
- 途中でキャンセルしないよう注意しましょう
保存場所を覚えておく
- あとでファイルを見つけやすい場所に保存する
- ファイル名に日付を入れておくと、いつ作ったかがわかって便利
エクスポートしたノートブックをインポートする方法

エクスポートしたファイルを、別のパソコンや別のアカウントで読み込む方法です。
必要なもの
- エクスポートした「.onepkg」ファイル
- OneNote(デスクトップ版)がインストールされたパソコン
手順
手順1:ファイルを開く
- エクスポートした「.onepkg」ファイルを見つける
- ファイルをダブルクリック
- 自動的にOneNote(デスクトップ版)が起動します
手順2:保存場所を選ぶ
- 「ノートブックを開く場所を選択してください」という画面が表示される
- 通常は「OneDrive」を選ぶのがおすすめ
- 「開く」をクリック
手順3:インポート完了を確認
- OneNoteが起動し、インポートされたノートブックが表示される
- 左側のノートブック一覧に、新しいノートブックが追加される
- ページやセクションが正しく読み込まれているかを確認
インポート時の注意点
同じ名前のノートブックがある場合
- 「〇〇(インポート済み)」のような名前で追加される
- 元のノートブックとは別のものとして扱われる
デスクトップ版が必要
- ストア版のOneNote for Windows 10では、.onepkgファイルは開けません
- 必要に応じて、デスクトップ版をインストールしてください
セクション(章)だけをエクスポート・インポートする方法
ノートブック全体ではなく、特定のセクション(章)だけを保存したいときの方法です。
セクションのエクスポート
手順
- OneNote(デスクトップ版)を開く
- エクスポートしたいセクションを右クリック
- 「セクションのエクスポート」を選択
- 保存形式は「OneNoteセクション(*.one)」を選択
- 保存場所とファイル名を指定
- 「保存」をクリック
セクションのインポート
手順
- OneNoteを開く
- 画面上部の「ファイル」をクリック
- 「開く」を選択
- エクスポートした「.one」ファイルを選択
- セクションがOneNoteに追加される
セクション保存のメリット
必要な部分だけを保存
- 大きなノートブックから、必要な章だけを取り出せる
- ファイルサイズが小さくなる
他の人との共有が簡単
- メールで送ったり、USBメモリで渡したりしやすい
- 相手が簡単に開ける
よくある質問とトラブル解決

エクスポートできないときは?
OneNote for Windows 10を使っている場合
- デスクトップ版のOneNoteをインストールする
- Microsoft Officeがあれば、そこからOneNoteを使う
「エクスポート」メニューが見当たらない場合
- 使っているOneNoteの種類を確認
- ブラウザ版ではなく、デスクトップアプリを使う
インポートできないときは?
ファイルをダブルクリックしても開かない場合
- OneNote(デスクトップ版)を先に起動
- 「ファイル」→「開く」からファイルを選択
「ファイルが壊れています」と表示される場合
- エクスポート時にエラーが発生した可能性
- 元のノートブックから、もう一度エクスポートを試す
データが正しく移行されているか確認する方法
チェックポイント
- すべてのセクションが表示されているか
- ページの内容が正しく表示されているか
- 画像や添付ファイルが開けるか
- 手書きのメモが正しく表示されているか
まとめ
OneNoteのエクスポート・インポート機能を使えば、大切なノートを安全にバックアップしたり、別のパソコンに移行したりできます。
重要なポイント
- ノートブック全体は「.onepkg」形式で保存するのがおすすめ
- 必要な部分だけは「.one」形式で保存できる
- デスクトップ版のOneNoteが必要
- 定期的なバックアップで大切なデータを守る
エクスポート・インポートが便利な場面
- 新しいパソコンへの引き継ぎ
- 大切なノートのバックアップ
- 別のアカウントでの利用
- 他の人とのノート共有
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