「MacのFinderでファイル名の文字が小さすぎて見えづらい…」
「老眼対策や大画面に合わせて文字サイズを大きくしたい!」
「Retinaディスプレイで文字がきれいだけど、小さくて読みにくい」
——そんな悩みを持つ方は意外と多いものです。
MacのFinder(ファインダー)は毎日使うアプリだからこそ、文字サイズが見にくいとストレスがたまってしまいます。
でも大丈夫です。
実は、とても簡単に文字サイズを変更できるんです。
この記事では、Mac Finderの文字サイズを簡単に変更する方法を、初心者にもわかりやすく詳しく説明します。
Finderの表示モードを理解しよう

Finderには主に4つの表示モードがあり、それぞれで文字サイズの変更方法が異なります。
4つの表示モード
1. アイコン表示
- ファイルを大きなアイコンで表示
- ファイル名は各アイコンの下に表示
- 視覚的にわかりやすい
2. リスト表示
- ファイルを一覧形式で表示
- ファイル名、更新日、サイズなどの詳細情報も表示
- 多くのファイルを効率的に確認できる
3. カラム表示
- フォルダ階層を左から右へ表示
- フォルダ構造を把握しやすい
- 深いフォルダ階層の移動に便利
4. ギャラリー表示
- ファイルのプレビューを大きく表示
- 画像や動画ファイルの確認に最適
- macOS Mojave以降で追加
現在の表示モードの確認方法
手順
- Finderを開く
- ツールバーを確認
- 選ばれているアイコンが現在の表示モード
ショートカットで切り替え
- アイコン表示:Command + 1
- リスト表示:Command + 2
- カラム表示:Command + 3
- ギャラリー表示:Command + 4
アイコン表示での文字サイズ変更

基本的な変更手順
ステップ1:表示オプションを開く
- Finderを開く
- 文字サイズを変更したいフォルダに移動
- 以下のいずれかの方法で表示オプションを開く:
- メニューバーの「表示」→「表示オプションを表示」
- キーボードショートカット:Command + J
- フォルダ内の空白部分を右クリック→「表示オプションを表示」
ステップ2:文字サイズを選択
- 表示オプションウィンドウが開く
- 「テキストのサイズ」の項目を探す
- プルダウンメニューから希望のサイズを選択:
- 10pt:標準より小さめ
- 12pt:標準サイズ
- 14pt:大きめ(おすすめ)
- 16pt:かなり大きめ
ステップ3:設定を保存
- 変更が即座に反映されることを確認
- 他のフォルダにも同じ設定を適用したい場合:
- 「デフォルトとして使用」ボタンをクリック
- 表示オプションウィンドウを閉じる
おすすめ設定
年齢・用途別おすすめサイズ
- 20-30代:12pt(標準)
- 40-50代:14pt
- 60代以上:16pt
- 大画面モニター使用時:14pt以上
詳細設定オプション
その他のカスタマイズ項目
- アイコンサイズ:16×16から512×512まで調整可能
- グリッド間隔:アイコン同士の距離
- ラベルの位置:下または右側
- 項目の情報を表示:ファイルサイズや更新日を表示
実用的な組み合わせ例
アイコンサイズ:128×128
テキストサイズ:14pt
グリッド間隔:密に詰める
ラベル位置:下
項目情報:表示しない
リスト表示での文字サイズ変更

リスト表示の特徴
メリット
- 多くのファイル情報を一度に確認できる
- ファイルの詳細情報(サイズ、更新日など)も表示
- ソート機能で整理しやすい
デメリット
- アイコンが小さく、ファイルの種類がわかりにくい
- 一覧性は高いが、視覚的な把握は劣る
変更手順
ステップ1:リスト表示に切り替え
- Finderでリスト表示アイコンをクリック
- または Command + 2 を押す
ステップ2:表示オプションを開く
- Command + J を押す
- または「表示」メニュー→「表示オプションを表示」
ステップ3:設定を調整
- 「テキストのサイズ」で文字サイズを選択
- 「アイコンサイズ」でアイコンの大きさも調整可能
- 必要に応じて「デフォルトとして使用」をクリック
リスト表示特有の設定
表示できる項目
- 更新日
- 作成日
- サイズ
- 種類
- バージョン
- コメント
おすすめ設定
テキストサイズ:14pt
アイコンサイズ:32×32
表示項目:名前、更新日、サイズ
相対的な日付を使用:オン
カラム表示での制限事項
カラム表示の特徴
メリット
- フォルダ階層が一目でわかる
- 深いフォルダ構造のナビゲーションが簡単
- ファイルのプレビューも表示される
デメリット
- 文字サイズの変更ができない(重要な制限)
- 横幅が必要で、画面が狭いと使いにくい
なぜ文字サイズを変更できないの?
技術的な理由
- カラム表示は固定的なレイアウト設計
- 各カラムの幅が限定されているため、文字サイズの自由度が低い
- Apple の設計方針による制限
対処法
- 他の表示モードに切り替える
- アイコン表示(Command + 1)
- リスト表示(Command + 2)
- システム全体の文字サイズを調整する
- システム設定でディスプレイのスケーリングを変更
- ズーム機能を使う
- Command + マウススクロール
- 一時的な拡大表示
ギャラリー表示での文字サイズ調整
ギャラリー表示とは
ギャラリー表示は、macOS Mojave(10.14)以降で追加された新しい表示モードです。
特徴
- ファイルの大きなプレビューを表示
- 画像・動画・文書のプレビューに最適
- メタデータも詳しく表示
文字サイズの調整
手順
- ギャラリー表示に切り替え(Command + 4)
- 表示オプション(Command + J)を開く
- 「テキストのサイズ」で調整
ギャラリー表示特有の設定
- プレビューサイズの調整
- サムネイル表示のオン・オフ
- メタデータの表示項目選択
システム全体の文字サイズ調整

ディスプレイ設定の変更
Finder だけでなく、Mac全体の文字が小さいと感じる場合は、システムレベルでの調整が効果的です。
macOS Ventura以降の手順
- Apple メニュー→「システム設定」
- 「ディスプレイ」をクリック
- 「拡大/縮小」のスライダーを調整
macOS Monterey以前の手順
- Apple メニュー→「システム環境設定」
- 「ディスプレイ」をクリック
- 「解像度」で「拡大/縮小」を選択
スケーリングオプション
利用可能な設定
- 標準:デフォルト設定
- 大きなテキスト:文字とUIが大きくなる
- 詳細拡大:より細かい調整が可能
注意点
- 拡大しすぎると画面に表示できる情報量が減る
- 一部のアプリで表示が崩れる場合がある
- 外部ディスプレイではそれぞれ個別に設定
アクセシビリティ機能の活用
ズーム機能
- システム設定→「アクセシビリティ」
- 「ズーム」を選択
- 「キーボードショートカットを使ってズーム」をオン
- Command + Option + 8 でズーム機能を切り替え
コントラスト調整
- 「コントラストを上げる」:文字の視認性向上
- 「透明度を下げる」:背景の透明効果を減らして見やすく
よくある問題と解決方法
問題1:設定が反映されない
原因と解決法
- Finderの再起動:Command + Option + Esc でFinderを再起動
- macOSの再起動:システムレベルの設定変更後に必要な場合
- 権限の問題:管理者権限でログインしているか確認
問題2:フォルダごとに設定が違う
原因 各フォルダは個別に表示設定を記憶している
解決法
- 希望の設定に調整
- 「デフォルトとして使用」をクリック
- 既存フォルダの設定をリセットしたい場合:
- ターミナルで
defaults delete com.apple.finder
を実行 - Finderを再起動
- ターミナルで
問題3:外部ディスプレイで文字サイズがおかしい
原因 外部ディスプレイとMacBook の解像度やスケーリングが異なる
解決法
- 各ディスプレイ個別にスケーリング設定
- 外部ディスプレイ用の表示設定プロファイル作成
- ディスプレイ切り替え時の自動調整機能を活用
問題4:アプリケーションによって文字サイズが統一されない
原因 各アプリが独自のフォント設定を持っている
解決法
- 個別アプリの設定で文字サイズを調整
- システムフォントの変更(上級者向け)
- サードパーティアプリの活用
より快適なFinder環境を作るコツ
効率的なフォルダ管理
フォルダ構造の最適化
- 深すぎる階層は避ける(3-4階層まで)
- わかりやすいフォルダ名を付ける
- よく使うフォルダはサイドバーに登録
タグとラベルの活用
- カラータグでファイルを分類
- 検索効率の向上
- 視覚的な整理
ショートカットの活用
必須ショートカット
- Command + Space:Spotlight検索
- Command + F:Finder内検索
- Command + Option + Space:Finderウィンドウを開く
- Command + W:ウィンドウを閉じる
- Command + N:新しいFinderウィンドウ
カスタマイズのおすすめ
サイドバーの整理
- Finder → 環境設定 → サイドバー
- 必要な項目のみ表示
- よく使うフォルダを追加
一般設定の最適化
- 新しいFinderウィンドウで表示する項目
- ファイル拡張子の表示設定
- ゴミ箱を空にする前の警告
よくある質問と答え

Q: 文字サイズを変更すると、他のユーザーにも影響しますか?
A: いいえ、文字サイズの設定はユーザーごとに保存されます。他のユーザーアカウントには影響しません。
Q: カラム表示で文字サイズを変更する方法はありませんか?
A: 残念ながら、現在のmacOSではカラム表示の文字サイズは変更できません。システム全体のスケーリング設定を変更するか、他の表示モードを使用してください。
Q: 文字サイズを大きくすると、画面に表示できるファイル数が減りますか?
A: はい、文字サイズを大きくすると、同じ画面領域により少ないファイルしか表示できなくなります。バランスを考えて調整してください。
Q: Retinaディスプレイで最適な文字サイズはどのくらいですか?
A: 一般的には14ptが見やすいとされていますが、個人差があります。実際に試してみて、目の疲れが少ないサイズを選んでください。
Q: 設定を他のMacにコピーできますか?
A: Finder の表示設定は、Time Machine やMigration Assistant でデータ移行時に一緒に移行されます。手動でのコピーは複雑なため、おすすめしません。
まとめ
Mac Finderの文字サイズ変更は、毎日のパソコン作業を快適にする重要な設定です。
目の疲れを軽減し、作業効率を向上させることができます。
この記事で覚えておきたいポイント
- 基本操作:Command + J で表示オプションを開く
- 表示モード別対応:アイコン・リスト・ギャラリー表示は調整可能、カラム表示は不可
- おすすめサイズ:14pt が多くの人にとって見やすいサイズ
- システム全体調整:Finder以外も含めて調整したい場合はディスプレイ設定を変更
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