アプリをいくつも開いていると、「デスクトップのファイルを見たい」「画面をすっきりさせたい」と思うことがよくありますよね?
いちいちウィンドウを一つずつ最小化するのは面倒です。
実は、Windowsには、開いているすべてのウィンドウを一瞬でまとめて最小化して、デスクトップに戻るための便利なショートカットが用意されています。
この記事では、Windowsでデスクトップ(ホーム画面)に戻るための方法を、初心者の方でもわかりやすく解説します。
なぜデスクトップに戻る操作が重要なのか

よくある困った場面
ファイル操作で困る場面
- デスクトップのファイルを開きたいが、画面がアプリで埋まっている
- USBメモリからファイルをコピーしたいが、デスクトップが見えない
- スクリーンショットを保存したいが、デスクトップにアクセスできない
作業効率が下がる場面
- 複数のアプリを使って作業中に、一時的に画面を整理したい
- プレゼン前に画面をきれいにしたい
- 電話対応中に画面を隠したい
集中力が散漫になる場面
- ウィンドウが多すぎて、どこに何があるかわからない
- 重要な作業に集中したいが、画面が散らかっている
ショートカットキーのメリット
時間短縮
- 複数のウィンドウを一つずつ最小化する必要がない
- 1秒でデスクトップにアクセス可能
- マウス操作の回数を大幅削減
作業効率向上
- 素早く画面を整理できる
- ファイル操作がスムーズになる
- 集中力を維持しやすい
基本のショートカット|覚えておきたい2つの方法

方法1:Windows + D(最もおすすめ)
操作手順
Windows
キー +D
キーを同時に押す- すべてのウィンドウが最小化され、デスクトップが表示される
- もう一度同じキーを押すと、元の状態に戻る
実際の使用例
作業中の状況:
- ブラウザーでネット検索中
- Excelで資料作成中
- Wordで文書編集中
Windows + D を押す
↓
すべてのウィンドウが最小化
デスクトップが表示される
もう一度 Windows + D を押す
↓
すべてのウィンドウが元の状態で復活
Windows + D のメリット
- 最も簡単で覚えやすい
- 元の状態に簡単に戻れる(トグル機能)
- どんな状況でも確実に動作する
- Windowsのすべてのバージョンで使用可能
方法2:Windows + M(上級者向け)
操作手順
Windows
キー +M
キーを同時に押す- すべてのウィンドウが最小化される
- 元に戻したい場合は
Windows
キー +Shift
キー +M
キーを同時に押す
Windows + M の特徴
- ウィンドウを最小化するのみ(復元は別操作)
- より確実にウィンドウを最小化
- 一部のアプリで復元できない場合がある
Windows + D との違い
項目 | Windows + D | Windows + M |
---|---|---|
操作の簡単さ | ◎(1回で戻せる) | ○(復元は別操作) |
覚えやすさ | ◎(Desktop のD) | ○(Minimize のM) |
確実性 | ◎ | ○ |
初心者向け | ◎ | △ |
マウス操作でデスクトップに戻る方法
タスクバーの右端をクリック
Windows 10・11の場合
- 画面下部のタスクバーの右端(時計の右側)を見る
- 細い縦線のような「デスクトップの表示」ボタンをクリック
- すべてのウィンドウが最小化される
ボタンの場所
[スタート] [検索] [タスクビュー] ... [通知] [時計] |←この線
↑
ここをクリック
マウス操作のメリット
- キーボードを使わなくても操作可能
- 視覚的にわかりやすい
- マウスに慣れている人には直感的
マウス操作のデメリット
- キーボードより時間がかかる
- ボタンが小さくてクリックしにくい場合がある
- キーボード作業中に手を移動する必要がある
右クリックメニューからの操作
タスクバーを右クリック
- タスクバーの空いている部分を右クリック
- 「デスクトップを表示」を選択(Windows 7の場合)
注意:Windows 10・11では、この方法は利用できません
応用テクニック|さらに効率を上げる方法

仮想デスクトップとの組み合わせ
仮想デスクトップの活用
Windows
キー +Tab
:タスクビューを開くWindows
キー +Ctrl
キー +D
:新しい仮想デスクトップを作成Windows
キー +Ctrl
キー +←/→
:仮想デスクトップを切り替え
組み合わせ例
- 作業用デスクトップでアプリを複数起動
Windows + D
で一時的にデスクトップを表示- 必要に応じて別の仮想デスクトップに切り替え
ウィンドウ管理の効率化
ウィンドウを整理するショートカット
Windows
キー +←/→
:ウィンドウを左右に分割表示Windows
キー +↑
:ウィンドウを最大化Windows
キー +↓
:ウィンドウを最小化Alt
キー +Tab
:アプリを切り替え
効率的な作業フロー
Windows + D
でデスクトップを表示- 必要なファイルを確認・操作
Windows + D
で元の作業に戻るAlt + Tab
で必要なアプリに切り替え
カスタムショートカットの作成
デスクトップにショートカットを作成
手順
- デスクトップで右クリック
- 「新規作成」→「ショートカット」を選択
- 場所の入力欄に以下を入力:
rundll32.exe user32.dll,SetCursorPos
- 「次へ」をクリック
- 名前を「デスクトップ表示」などに設定
- 「完了」をクリック
注意:この方法は高度な技術が必要で、初心者にはおすすめしません
シーン別活用例
ビジネスシーンでの活用
会議中の画面操作
状況:オンライン会議で画面共有中
問題:他の参加者に見せたくないウィンドウが表示されている
解決:Windows + D でデスクトップを表示
↓
必要な資料だけを開き直す
プレゼンテーション準備
状況:プレゼン直前の準備
問題:画面に作業用のウィンドウがたくさん開いている
解決:Windows + D で画面をすっきりさせる
↓
プレゼン用のファイルのみを開く
電話対応時
状況:重要な電話がかかってきた
問題:集中したいが、画面に気が散る要素がある
解決:Windows + D で画面を整理
↓
通話に集中できる環境を作る
学習・研究での活用
オンライン授業中
状況:オンライン授業を受講中
問題:他のアプリが気になって集中できない
解決:Windows + D で余計なウィンドウを隠す
↓
授業用アプリのみを表示
レポート作成時
状況:レポートを書きながら資料を参照
問題:複数のファイルが散らかっている
解決:Windows + D で整理
↓
必要な資料とWord文書のみを開く
家庭での活用
家族でパソコンを共有
状況:家族がパソコンを使いたがっている
問題:自分の作業中のウィンドウがたくさん開いている
解決:Windows + D で作業を一時中断
↓
家族に譲る
プライベートな作業
状況:個人的な作業中に来客
問題:画面を見られたくない
解決:Windows + D で即座に画面を隠す
トラブルシューティング

よくある問題と解決法
問題1:Windows + D が効かない
考えられる原因
- キーボードの故障
- 特定のアプリがショートカットを阻止
- Windowsの不具合
解決方法
- キーボードの接続を確認
- 他のショートカット(Windows + M)を試す
- パソコンを再起動
- Windows Updateを実行
問題2:一部のウィンドウが最小化されない
考えられる原因
- 管理者権限で実行されているアプリ
- フルスクリーンモードのアプリ
- システムダイアログボックス
解決方法
- 該当アプリを手動で最小化
Alt + Tab
で他のアプリに切り替えてから再試行Esc
キーでダイアログを閉じる
問題3:復元時にウィンドウの配置が変わる
原因
- Windowsの仕様(正常な動作)
- ディスプレイ設定の変更
対処法
Windows + ←/→
で手動調整- ウィンドウ管理ソフトの使用を検討
代替手段
ショートカットが使えない場合
- タスクバー右端のボタンをクリック
- 各ウィンドウを手動で最小化
Alt + Tab
で目的のアプリに直接切り替え
まとめ:効率的なデスクトップ操作をマスターしよう
Windowsでデスクトップに戻る操作は、パソコン作業の効率を大幅に向上させる基本的なテクニックです。特にWindows + D
は、覚えておくと必ず役に立つショートカットです。
この記事で学んだポイント
Windows + D
が最も簡単で便利- マウス操作でも同様の効果が得られる
- 復元機能を活用して効率的に作業
- シーン別に適切な使い分けが重要
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