Windowsを使っている人なら、まいにち必ず使う「エクスプローラー(Explorer)」。ファイルやフォルダを探すとき、マウスでポチポチとクリックしていると、いつの間にか時間がかかってしまいますよね。
「もっと早くファイルを見つけたい」「フォルダの移動がめんどう」そんな悩みをかかえていませんか?
じつは、エクスプローラーには便利な機能やショートカットキーがたくさんあります。これらを覚えるだけで、ファイル操作が驚くほど早くなります。この記事では、知っているとトクするエクスプローラーのテクニックを、分かりやすく紹介します。
エクスプローラーの基本設定

エクスプローラーってなに?
エクスプローラーは、コンピューターの中にあるファイルやフォルダを見て管理するためのツールです。
設定をすこし変えるだけで、ずっと使いやすくなります。
すぐに試せる便利な設定
アドレスバーにパスを直接入力
- 上部のアドレスバーをクリックして、フォルダの場所を直接入力できます
- 例:
C:\Users\あなたの名前\Documents
と入力すると、すぐにそのフォルダに移動
ファイルの詳細情報を表示する
- 「表示」タブで「ファイル拡張子」にチェックを入れると、ファイルの種類がすぐ分かります
- 「隠しファイル」も表示できるので、システムファイルも確認可能
よく使うフォルダをクイックアクセスに追加
- 左側のナビゲーションウィンドウにある「クイックアクセス」に、よく使うフォルダをピン留めできます
- フォルダを右クリックして「クイックアクセスにピン留め」を選ぶだけ
これらの設定がなぜ便利?
- 時間短縮:目的のフォルダにすぐアクセスできる
- 情報がひと目で分かる:ファイルの種類や詳細がすぐ確認できる
- 作業効率アップ:よく使うフォルダがすぐ開ける
エクスプローラーの設定をすこし変えるだけで、ファイル操作がずっと楽になります。
次は、さらに効率をあげるショートカットキーを覚えていきましょう。
覚えておきたいショートカットキー|マウスを使わずスピード操作

基本的なショートカット一覧
やりたいこと | ショートカットキー | 説明 |
---|---|---|
エクスプローラーを開く | Windows + E | デスクトップからすぐにエクスプローラーが開く |
上のフォルダに移動 | Alt + ↑ | ひとつ上の階層のフォルダに戻る |
新しいフォルダを作る | Ctrl + Shift + N | 今いるフォルダの中に新しいフォルダを作成 |
検索ボックスに移動 | Ctrl + E または F3 | ファイルやフォルダの検索がすぐできる |
ファイル名を変える | F2 | 選択したファイルの名前を変更 |
ファイルを削除 | Delete | 選択したファイルをごみ箱に移動 |
完全に削除 | Shift + Delete | ごみ箱を使わずに完全削除(注意して使用) |
プロパティを見る | Alt + Enter | ファイルやフォルダの詳細情報を確認 |
よく使うファイル操作のショートカット
やりたいこと | ショートカットキー | 説明 |
---|---|---|
コピー | Ctrl + C | 選択したファイルをコピー |
切り取り | Ctrl + X | 選択したファイルを切り取り(移動準備) |
貼り付け | Ctrl + V | コピーまたは切り取ったファイルを貼り付け |
すべて選択 | Ctrl + A | フォルダ内のすべてのファイルを選択 |
元に戻す | Ctrl + Z | 直前の操作を取り消し |
ショートカットキーの覚え方のコツ
- 毎日使うものから覚える:
Windows + E
やF2
など、頻繁に使うものから - 実際に使ってみる:読むだけでなく、実際にキーボードで操作してみる
- 組み合わせを理解する:
Ctrl
は「コントロール」、Shift
は「追加操作」と覚える
よく使う操作ほどショートカットを覚えておくと、マウス操作を大幅に減らせます。次は、Windows 11で新しく追加された便利な機能を見てみましょう。
Windows 11の新機能|タブ機能でもっと便利に

タブ機能ってなに?
Windows 11では、エクスプローラーに「タブ機能」が追加されました。これは、複数のフォルダを1つのウィンドウの中で切り替えることができる機能です。
タブ操作のショートカット
やりたいこと | ショートカットキー | 説明 |
---|---|---|
新しいタブを開く | Ctrl + T | 新しいタブでエクスプローラーを開く |
タブを閉じる | Ctrl + W | 今見ているタブを閉じる |
タブを切り替える | Ctrl + Tab | 次のタブに移動 |
逆方向でタブ切り替え | Ctrl + Shift + Tab | 前のタブに移動 |
特定のタブに移動 | Ctrl + 数字キー | 指定した番号のタブに移動 |
タブ機能の便利なポイント
複数のウィンドウを開かなくてすむ
- 以前は複数のフォルダを見るために、いくつものウィンドウを開く必要がありました
- タブ機能により、1つのウィンドウで複数フォルダが管理できます
ファイルのコピーや移動が楽
- 異なるフォルダ間でのファイル移動が、タブ切り替えだけで可能
- ドラッグ&ドロップがやりやすくなりました
デスクトップがすっきり
- 画面にたくさんのウィンドウが表示されることがなくなります
- 作業に集中しやすい環境になります
実際の使い方の例
Windows + E
でエクスプローラーを開くCtrl + T
で新しいタブを開く- それぞれのタブで別のフォルダを開く
Ctrl + Tab
でタブを切り替えながら作業- ファイルを別のタブにドラッグして移動
タブ機能を活用することで、複数フォルダでの作業がとても快適になります。最後に、さらに上級者向けの便利な技を紹介します。
さらに便利になる上級テクニック|知っていると差がつく操作方法

右クリックメニューの隠れた機能
Shift + 右クリックで特別メニュー
- 普通の右クリックでは表示されない項目が出てきます
- 「パスのコピー」:ファイルの場所をテキストとしてコピー
- 「PowerShellウィンドウをここで開く」:コマンドラインでの操作が可能
ファイル圧縮・展開の便利技
ZIP圧縮が右クリックで可能
- ファイルを右クリック → 「圧縮フォルダーに送る」
- 複数のファイルをまとめて送信するときに便利
ZIPファイルの展開も右クリックで
- ZIPファイルを右クリック → 「すべて展開」
- 特別なソフトがなくても圧縮ファイルが開けます
ドラッグ操作の応用技
右クリックしながらドラッグ
- ファイルを右クリックしたままドラッグすると、メニューが表示されます
- 「コピー」「移動」「ショートカット作成」が選択できます
- 間違った操作を防げるので安心
カスタマイズで使いやすく
クイックアクセスツールバーの活用
- よく使う機能をツールバーに追加できます
- 「新しいフォルダ」や「プロパティ」などをワンクリックで実行
フォルダオプションの設定
- 「表示」タブ → 「オプション」で詳細設定が可能
- ファイルの表示方法や動作をカスタマイズできます
キーボードだけでのファイル選択
文字キーでジャンプ
- フォルダを開いた状態で、ファイル名の最初の文字を押すとそのファイルにジャンプ
- 例:「あ」を押すと「あ」で始まるファイルに移動
Ctrlを使った複数選択
Ctrl
を押しながらファイルをクリックすると、複数のファイルを同時に選択- 選択したファイルをまとめて操作できます
これらの上級テクニックを覚えると、エクスプローラーの操作がさらに効率的になります。
まとめ|エクスプローラーをマスターして作業効率を大幅アップ!
段階的に覚えていこう
ステップ1:基本設定を変更
- ファイル拡張子の表示
- クイックアクセスの活用
- 表示方法の最適化
ステップ2:ショートカットキーを覚える
- まずは
Windows + E
とF2
から - よく使う操作から順番に覚える
- 毎日少しずつ使ってみる
ステップ3:新機能を活用
- Windows 11のタブ機能
- 右クリックメニューの活用
- カスタマイズ機能の利用
よくある質問(FAQ)
Q: ショートカットキーが覚えられません
A: 毎日使うものから一つずつ覚えていきましょう。Windows + E
だけでも覚えると便利です。
Q: Windows 10でもタブ機能は使えますか?
A: 残念ながら、タブ機能はWindows 11以降の機能です。
ただし、他の便利機能は Windows 10でも使用可能です。
Q: 間違ってファイルを削除してしまいました
A: Ctrl + Z
で元に戻せます。完全削除(Shift + Delete
)の場合は復旧が困難なので注意しましょう。
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