この記事では、MacのSafariを使って、Webページを美しく印刷する方法を、パソコン初心者の方にもわかりやすく解説します。
Safariの印刷機能の基本を覚えよう

まずは印刷画面を開いてみる
Safariで印刷をするには、いくつかの方法があります。ど
れも簡単なので、やりやすい方法を覚えておきましょう。
方法1:キーボードショートカット(一番速い!)
Command(⌘)+ P
- 左下の「command」キーを押しながら「P」を押す
- 瞬時に印刷画面が開く
- 慣れると一番楽な方法
方法2:メニューから選択
- 画面上部のメニューバーで「ファイル」をクリック
- 「プリント…」を選択
- 印刷画面が開く
方法3:右クリックメニュー
- ページの何もない部分を右クリック
- 「プリント」を選択
- 印刷画面が開く
印刷プレビュー画面の見方
印刷画面が開くと、プレビュー画面が表示されます。これは「実際に印刷するとこんな感じになりますよ」という予告編のようなものです。
プレビュー画面でチェックすべきポイント
- ページ数:何ページになるか
- 文字の大きさ:読みやすいサイズか
- レイアウト:横向き・縦向きどちらが良いか
- 余白:適切な余白があるか
- 不要な要素:広告やサイドバーが入っていないか
プレビューで「これは困った」と思ったら 慌てて印刷ボタンを押さず、設定を調整してから印刷しましょう。用紙やインクの無駄遣いを防げます。
きれいに印刷するための設定のコツ

レイアウトを最適化しよう
縦向き(ポートレート)vs 横向き(ランドスケープ)
印刷画面の左側にある設定で、用紙の向きを変更できます。
縦向きが良い場合
- 通常の記事やブログ
- 縦に長いページ
- 文章が中心のコンテンツ
横向きが良い場合
- 横幅が広いテーブル(表)
- 大きな画像
- 横に長いレイアウトのページ
試してみよう 両方のレイアウトでプレビューを確認して、どちらが読みやすいか比べてみましょう。
ページ範囲を指定して無駄をなくす
長いページの場合、全部印刷すると大変なことになります。必要な部分だけを印刷しましょう。
印刷範囲の設定方法
- 印刷画面の「ページ」欄を確認
- 「すべて」「現在のページ」「ページ指定」から選択
実用的な使い方
- レシピサイト:材料と手順だけ(1-2ページ目)
- ニュース記事:本文だけ(広告ページを除外)
- チケット:確認画面の部分だけ
ページ指定の例
1-3 : 1ページ目から3ページ目まで
1,3,5 : 1、3、5ページ目だけ
2- : 2ページ目から最後まで
倍率を調整して見やすくする
文字が小さすぎたり、逆に大きすぎたりする場合は、倍率を調整しましょう。
倍率調整のコツ
- 100%:元のサイズ(基本)
- 90-95%:余白を詰めて多くの情報を1ページに
- 110-120%:文字を大きくして読みやすく
- 50-75%:大きなページを無理やり1ページに収める
注意点 あまり小さくしすぎると、文字が読めなくなってしまいます。プレビューで確認しながら調整しましょう。
ヘッダーとフッターの設定
印刷すると、ページの上と下にヘッダー(ページタイトルやURL)とフッター(ページ番号や日付)が自動で追加されることがあります。
「詳細を表示」で細かく設定
- 印刷画面で「詳細を表示」をクリック
- 「ヘッダーとフッター」の項目を探す
- 不要なものはチェックを外す
おすすめ設定
- タイトルのみ残す:何の資料かわかるように
- URLは削除:長いURLは邪魔になりがち
- ページ番号は残す:複数ページの場合に便利
広告なしできれいに印刷する方法

リーダー表示の魔法
Safari には「リーダー表示」という素晴らしい機能があります。これを使うと、記事の本文だけを抜き出して表示できます。
リーダー表示の使い方
- 記事ページを開く
- アドレスバーの左側にある「≡」マーク(リーダー表示アイコン)をクリック
- ページがシンプルな表示に切り替わる
- この状態で
⌘ + P
で印刷
リーダー表示のメリット
- 広告が消える:うっとうしい広告が一切表示されない
- サイドバーが消える:関連記事などの余計な情報が消える
- 文字が読みやすい:背景が白、文字が黒のシンプルな表示
- 用紙を節約:必要な情報だけなので、ページ数が少なくなる
リーダー表示が使えるページ
- ニュース記事
- ブログ記事
- Wikipedia
- レシピサイトの多く
リーダー表示が使えない場合 アドレスバーに「≡」マークが表示されないページもあります。その場合は、次の方法を試してみましょう。
手動で不要部分を除外する方法
印刷プレビューで確認
- 通常通り
⌘ + P
で印刷画面を開く - プレビューで不要な部分を確認
- ページ範囲を指定して、不要なページを除外
具体例:料理サイトの場合
全8ページのうち
1-2ページ:材料と手順(必要)
3ページ:広告(不要)
4-5ページ:調理のコツ(必要)
6-8ページ:関連レシピ(不要)
→ ページ指定を「1-2,4-5」に設定
PDFとして保存する便利技
印刷しないで保存する方法
「紙に印刷する前に、まずはPDFで保存しておこう」これは賢い使い方です。
PDFとして保存する手順
⌘ + P
で印刷画面を開く- 左下の「PDF」ボタンをクリック
- 「PDFとして保存」を選択
- 保存場所とファイル名を指定して保存
PDFで保存するメリット
- 用紙とインクの節約:とりあえずデジタルで保存
- 後で印刷:必要になったときに印刷
- 共有しやすい:メールで送ったり、クラウドに保存
- 検索できる:PDFの中身をSpotlightで検索可能
その他の便利な保存オプション
「PDF」ボタンから選べるオプション
- メールで送信:PDFをメールに添付
- プレビューで開く:プレビューアプリで確認・編集
- iCloudドライブに保存:他のデバイスからもアクセス可能
実用例
- 会議資料:プレビューで開いてマーカーを引く
- レシピ:iPadでキッチンで確認
- チケット:iPhoneに保存して外出先で表示
AirPrintでワイヤレス印刷
AirPrintって何?
AirPrintは、Appleが開発したワイヤレス印刷技術です。Wi-Fi経由で、ケーブルなしでプリンターに印刷できます。
AirPrintの便利さ
- ケーブル不要:Wi-Fiがあれば印刷可能
- ドライバー不要:面倒なソフトインストールが不要
- 簡単設定:プリンターを選ぶだけ
- 高品質:きれいな印刷が可能
AirPrintの使い方
前提条件
- AirPrint対応プリンター
- Macとプリンターが同じWi-Fiネットワークに接続
印刷手順
⌘ + P
で印刷画面を開く- 「プリンタ」のプルダウンメニューをクリック
- AirPrint対応プリンターを選択
- 印刷設定を確認
- 「プリント」ボタンをクリック
AirPrint対応プリンターの見分け方
- プリンターの製品ページで「AirPrint対応」の記載を確認
- 主要メーカー(Canon、EPSON、HP、Brotherなど)の最近の機種はほぼ対応
iPhoneやiPadからも印刷できる
iOS デバイスでのSafari印刷
Macだけでなく、iPhoneやiPadからも同様に印刷できます。
iPhone/iPadでの印刷手順
- Safariで印刷したいページを開く
- 画面下部の「共有」ボタン(□に↑)をタップ
- 「プリント」を選択
- プリンター選択と設定
- 「プリント」をタップ
モバイルでの印刷のメリット
- 外出先での印刷:コンビニのプリンターなど
- 写真の印刷:スマホで撮った写真をその場で印刷
- 緊急時の印刷:Macが手元にないときの対応
トラブルシューティング:よくある問題と解決法

「文字が切れてしまう」問題
原因
- ページの幅がプリンターの印刷範囲を超えている
- 余白設定が適切でない
解決方法
- 横向き印刷に変更:幅の広いページに有効
- 倍率を下げる:90%程度に調整
- 余白を最小に:詳細設定で余白を調整
- リーダー表示を使用:シンプルなレイアウトに変更
「印刷がかすれる・薄い」問題
原因
- インクやトナーの残量不足
- プリンターの設定問題
- 印刷品質の設定
解決方法
- インクの確認:プリンターのインク残量をチェック
- 印刷品質を上げる:「高品質」や「きれい」モードに設定
- プリンターのメンテナンス:ヘッドクリーニングを実行
「プリンターが見つからない」問題
AirPrintプリンターの場合
- Wi-Fi接続確認:Macとプリンターが同じネットワークか確認
- プリンター再起動:電源を一度切って入れ直す
- Macの再起動:システムを一度リフレッシュ
USB接続プリンターの場合
- ケーブル確認:しっかり接続されているか
- ドライバー確認:プリンタードライバーがインストールされているか
- システム環境設定:「プリンタとスキャナ」で認識されているか
まとめ
Safariの印刷機能、思っていたより奥が深かったのではないでしょうか?
今日覚えた重要なポイント
- ⌘ + P でかんたん印刷開始
- リーダー表示で広告なしの美しい印刷
- ページ範囲指定で必要な部分だけ印刷
- PDF保存でデジタル活用
- AirPrintでワイヤレス印刷
印刷がうまくいくコツ
- プレビューで必ず確認:印刷前の最終チェック
- 設定を調整:レイアウト、倍率、余白を最適化
- リーダー表示を活用:シンプルで読みやすい印刷
- PDFも検討:本当に紙が必要か考える
コメント