CSSを覚えるとき、
「あのプロパティ名なんだっけ?」
「セレクタの書き方がわからない」
といった経験はありませんか?そんなときに便利なのがチートシートです。
この記事では、CSS学習や実務で使える日本語対応のチートシートをわかりやすく紹介します。
チートシートとは?なぜ必要なの?

チートシートとは、よく使う情報やコマンドを一覧にまとめた「カンニングペーパー」のことです。CSSには数多くのプロパティやセレクタがあるため、すべてを暗記するのは大変です。
チートシートを使うメリット
- 素早く情報を確認できる
- 学習効率がアップする
- 実務でのミスを減らせる
- 新しいプロパティを発見できる
プロのWebデザイナーやエンジニアも、チートシートを活用しています。恥ずかしいことではなく、効率的に作業するための重要なツールなのです。
CSSセレクタのチートシート
CSSセレクタは、HTMLの特定の要素にスタイルを適用するための記述方法です。種類が多いため、チートシートが特に役立つ分野です。
基本セレクタ
要素セレクタ HTMLタグ名を直接指定する方法です。
h1 { color: blue; }
p { font-size: 16px; }
クラスセレクタ .
(ドット)を使ってクラス名を指定します。
.header { background-color: red; }
.button { padding: 10px; }
IDセレクタ #
(シャープ)を使ってID名を指定します。
#main { width: 100%; }
#sidebar { float: right; }
組み合わせセレクタ
子孫セレクタ 親要素の中にある子要素を指定します。
.container p { margin: 20px; }
子セレクタ >
を使って直接の子要素のみを指定します。
.menu > li { list-style: none; }
隣接兄弟セレクタ +
を使って隣り合う要素を指定します。
h2 + p { margin-top: 0; }
属性セレクタ
特定の属性を持つ要素を選択できます。
input[type="text"] { border: 1px solid gray; }
a[href^="https"] { color: green; }
擬似クラス・擬似要素
擬似クラス 要素の状態に応じてスタイルを適用します。
a:hover { color: red; }
li:nth-child(odd) { background-color: lightgray; }
擬似要素 要素の特定の部分にスタイルを適用します。
p::before { content: "★"; }
p::after { content: "★"; }
おすすめのチートシートでは、これらのセレクタを37パターンに分けて図解付きで解説しています。実際のコード例も豊富で、初心者にもわかりやすい構成になっています。
Flexboxのチートシート

Flexboxは、要素の配置や整列を簡単にコントロールできるCSSの機能です。
従来のfloatやpositionよりも直感的で、レスポンシブデザインにも最適です。
なぜFlexboxが重要なのか?
従来の方法の問題点
- 要素の中央揃えが難しい
- 高さを揃えるのに苦労する
- レスポンシブ対応が複雑
Flexboxの利点
- 簡単に要素を配置できる
- 自動で高さが揃う
- 画面サイズに応じて柔軟に変化する
主要なFlexboxプロパティ
flex-direction アイテムの並ぶ方向を設定します。
.container {
display: flex;
flex-direction: row; /* 横並び */
}
justify-content 主軸方向(通常は横方向)の配置を制御します。
.container {
justify-content: center; /* 中央揃え */
justify-content: space-between; /* 両端揃え */
}
align-items 交差軸方向(通常は縦方向)の配置を制御します。
.container {
align-items: center; /* 垂直中央揃え */
align-items: stretch; /* 高さを揃える */
}
flex-wrap アイテムの折り返しを設定します。
.container {
flex-wrap: wrap; /* 折り返しあり */
flex-wrap: nowrap; /* 折り返しなし */
}
おすすめのFlexboxチートシートは、PDF形式で提供されており、印刷して手元に置いておくと便利です。
図解が豊富で、視覚的に理解しやすい構成になっています。
CSSプロパティの早見表
CSSには数百種類のプロパティがあります。すべてを覚える必要はありませんが、よく使うものは素早く確認できるようにしておきたいですね。
テキスト関連プロパティ
font-size 文字の大きさを設定します。
p { font-size: 16px; }
h1 { font-size: 2em; }
color 文字の色を設定します。
h2 { color: #333; }
.warning { color: red; }
text-align 文字の配置を設定します。
.center { text-align: center; }
.right { text-align: right; }
ボックスモデル関連
margin 要素の外側の余白を設定します。
.box { margin: 20px; }
.top-margin { margin-top: 10px; }
padding 要素の内側の余白を設定します。
.content { padding: 15px; }
.button { padding: 10px 20px; }
border 要素の境界線を設定します。
.frame { border: 1px solid black; }
.dashed { border: 2px dashed red; }
レイアウト関連
display 要素の表示方法を設定します。
.hidden { display: none; }
.flex-container { display: flex; }
position 要素の配置方法を設定します。
.fixed-header { position: fixed; }
.relative-box { position: relative; }
背景・装飾関連
background-color 背景色を設定します。
.highlight { background-color: yellow; }
.dark { background-color: #333; }
box-shadow 影を付けます。
.card { box-shadow: 0 2px 4px rgba(0,0,0,0.1); }
border-radius 角を丸くします。
.rounded { border-radius: 5px; }
.circle { border-radius: 50%; }
おすすめの早見表では、各プロパティの使用例や注意点も記載されており、実務での参照に最適です。
Tailwind CSSのチートシート
Tailwind CSSは、「ユーティリティファースト」という考え方に基づいたCSSフレームワークです。
あらかじめ用意されたクラス名を組み合わせて、素早くスタイリングできます。
Tailwind CSSのメリット
従来のCSSフレームワークとの違い
- Bootstrapのような既製コンポーネントではない
- 小さな機能を持つクラスを組み合わせる
- カスタマイズしやすい
学習・開発のメリット
- クラス名から機能が想像しやすい
- CSSファイルを書く必要がない
- 一貫したデザインシステムを構築できる
主要なTailwindクラス
レイアウト関連
<div class="container mx-auto">
<div class="flex justify-center">
<div class="grid grid-cols-3 gap-4">
間隔の設定
<div class="m-4 p-2"><!-- margin: 16px, padding: 8px -->
<div class="mt-8 pl-6"><!-- margin-top: 32px, padding-left: 24px -->
タイポグラフィ
<h1 class="text-xl font-bold">
<p class="text-gray-600 text-sm">
背景色・文字色
<div class="bg-blue-500 text-white">
<button class="bg-green-400 hover:bg-green-500">
Tailwind CSSの日本語チートシートは、Web上で閲覧可能で、クラス名の検索やコピーも簡単にできます。
チートシートの効果的な使い方
学習段階での活用法
初心者の方
- 基本的なプロパティから覚える
- 実際にコードを書きながら確認する
- よく使うものを重点的に覚える
中級者の方
- 新しいプロパティや技術を試す
- 複雑なセレクタの組み合わせを学ぶ
- ブラウザ対応状況を確認する
実務での活用法
開発効率を上げるコツ
- デスクトップにチートシートを保存
- ブックマークして素早くアクセス
- 印刷して手元に置く
- チーム内で共通のチートシートを使用
注意すべきポイント
- 情報が最新かどうか確認する
- 複数のソースで確認する
- 実際にブラウザで動作確認する
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