「最近パソコンの動きが遅い」「ファイルを保存しようとしたらエラーが出た」そんな経験ありませんか?
その原因は、パソコンの容量不足かもしれません。
スマートフォンと同じように、パソコンも保存できるデータの量には限りがあります。容量がいっぱいになると、動作が重くなったり、新しいファイルを保存できなくなったりします。
でも大丈夫!Windowsには、現在どのくらいの容量を使っているかを確認する機能がしっかり用意されています。
この記事では、パソコンの容量を確認する方法と、容量不足を解消するための実用的なテクニックをわかりやすく解説します。難しい操作は一切ありませんので、パソコン初心者の方もぜひ試してみてください。
まずは現在の容量をチェックしてみよう

設定画面から詳しく確認する方法
パソコンの容量を確認するには、Windowsの「設定」を使うのが一番詳しくわかります。
手順(Windows 10・11共通)
- 画面左下の「スタートボタン」をクリック
- 歯車のマークの「設定」をクリック
- 「システム」をクリック
- 左側のメニューから「記憶域」または「ストレージ」をクリック
- 「Cドライブ」をクリック
すると、円グラフのような画面が表示されて、以下のことがわかります:
- 全体の容量:パソコンにどのくらいデータを保存できるか
- 使用済み容量:現在どのくらい使っているか
- 空き容量:まだどのくらい使えるか
どのくらい使っていたら注意?
- 80%以上:黄色信号、そろそろ整理が必要
- 90%以上:赤信号、すぐに容量を空けましょう
- 95%以上:危険、動作が重くなる可能性大
エクスプローラーからかんたんに確認する方法
もっと手軽に確認したい場合は、「エクスプローラー」を使いましょう。
手順
- キーボードで「Windows + E」を押す(エクスプローラーが開く)
- 左側のメニューから「PC」をクリック
- ドライブの一覧が表示される
ここで、各ドライブの容量が色付きのバーで表示されます。赤くなっていたら容量不足のサインです。
複数のドライブがある場合
- Cドライブ:システムファイルやアプリが入っている
- Dドライブ:データ保存用(ある場合とない場合がある)
- 外付けドライブ:USBメモリや外付けハードディスク
何が容量を使っているのかを調べよう

データの種類別に使用量を確認
容量の状況がわかったら、次は「何が容量を使っているのか」を調べてみましょう。
先ほどの「記憶域」の画面で、Cドライブをクリックすると、データの種類別に使用量が表示されます。
よくある容量の使われ方
- システムと予約済み:Windows自体が使う領域
- アプリと機能:インストールしたソフトウェア
- 一時ファイル:作業中に作られる不要なファイル
- ドキュメント:文書ファイル
- ピクチャ:写真や画像ファイル
- ビデオ:動画ファイル
- ミュージック:音楽ファイル
- その他:上記以外のファイル
特に注意したいのはこれ!
- 一時ファイル:削除しても問題なし、意外と容量を使っている
- ダウンロード:ダウンロードフォルダに不要なファイルが溜まりがち
- ビデオ:動画ファイルは容量が大きい
どこに大きなファイルがあるかを探す方法
「その他」の項目が大きい場合、どこに大きなファイルがあるのかわからないことがあります。そんなときは、以下の方法で調べられます。
フォルダーサイズを確認する方法
- エクスプローラーでCドライブを開く
- 調べたいフォルダーを右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「サイズ」の項目で容量がわかる
時間はかかりますが、どのフォルダーが容量を使っているかがはっきりします。
不要なファイルを安全に削除しよう

ストレージセンサーで自動お掃除
Windowsには、不要なファイルを安全に削除してくれる「ストレージセンサー」という機能があります。
使い方
- 「設定」→「システム」→「記憶域」を開く
- 「ストレージセンサー」をクリック
- 「今すぐクリーンアップ」をクリック
- 削除したい項目にチェックを入れる
- 「ファイルの削除」をクリック
安全に削除できるもの
- 一時ファイル:作業中に作られる不要なファイル
- ごみ箱:削除したファイルの最終処分
- ダウンロード:30日以上古いダウンロードファイル
- 縮小表示:画像の小さな見本(削除しても再作成される)
注意が必要なもの
- ダウンロード フォルダー内のファイル:必要なファイルも含まれる可能性
- 以前のWindowsのインストール:削除すると元に戻せない
ディスククリーンアップを使う方法
古くからあるお掃除ツール「ディスククリーンアップ」も便利です。
使い方
- スタートメニューで「ディスククリーンアップ」と検索
- アプリをクリックして起動
- 対象のドライブ(通常はCドライブ)を選ぶ
- 削除したいファイルの種類にチェック
- 「OK」をクリック
ストレージセンサーよりも細かく設定できるのが特徴です。
手動でファイルを整理する方法
自動のお掃除だけでは足りない場合は、手動でファイルを整理しましょう。
チェックしたいフォルダー
- ダウンロード:不要なファイルが溜まりやすい
- デスクトップ:ファイルを置きすぎていませんか?
- ピクチャ:古い写真や重複した画像
- ビデオ:大きな動画ファイル
- ドキュメント:古い文書ファイル
整理のコツ
- 1年以上使っていないファイルは削除を検討
- 同じような写真や動画は厳選する
- 大きなファイルから優先的にチェック
- 重要なファイルはバックアップしてから削除
容量不足にならないための予防策

ストレージセンサーの自動実行設定
毎回手動でお掃除するのは面倒ですよね。ストレージセンサーを自動で動くように設定しておけば、勝手にお掃除してくれます。
設定方法
- 「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージセンサー」
- 「ストレージセンサーを有効にする」をオンにする
- 「クリーンアップのスケジュール」で頻度を選ぶ
- 毎日、毎週、毎月、空き領域の不足時
おすすめ設定
- 実行頻度:毎月または空き領域の不足時
- 一時ファイル:1日以上経過したファイルを削除
- ごみ箱:30日以上経過したファイルを削除
- ダウンロード:30日以上経過したファイルを削除
クラウドストレージを活用しよう
パソコンの容量には限りがありますが、インターネット上の保存場所「クラウドストレージ」を使えば、容量を気にせずファイルを保存できます。
Windows標準のOneDrive
- Microsoft アカウントがあれば5GB無料で使える
- ファイルをOneDriveフォルダーに移動するだけ
- インターネットがあればどこからでもアクセス可能
その他のクラウドサービス
- Google ドライブ:15GB無料
- Dropbox:2GB無料(招待で増量可能)
- iCloud:5GB無料(Appleユーザー向け)
使い分けのコツ
- 写真・動画:Google フォトやiCloud写真
- 文書ファイル:OneDriveやGoogle ドライブ
- バックアップ:外付けハードディスク
アプリのインストール先を変更
新しいアプリやゲームをインストールするとき、保存先を外付けドライブに変更することで、Cドライブの容量を節約できます。
設定方法
- 「設定」→「システム」→「記憶域」
- 「新しいコンテンツの保存先を変更する」をクリック
- アプリ、ドキュメント、音楽、画像、動画の保存先を変更
ただし、システムに関わる重要なアプリは、Cドライブに入れておくのが安全です。
定期的な容量チェックを習慣に
容量不足になってから慌てるよりも、普段から容量をチェックする習慣をつけましょう。
おすすめのチェック頻度
- 月1回:容量の確認とクリーンアップ
- 3ヶ月に1回:ファイルの整理とバックアップ
- 半年に1回:不要なアプリの削除
容量チェックのタイミング
- パソコンの動作が重く感じたとき
- 新しいソフトをインストールする前
- 大きなファイルをダウンロードした後
まとめ:容量管理でパソコンを快適に保とう
Windowsでの容量確認は、「設定」の「記憶域」から簡単に行えます。パソコンが重くなったり、エラーが出たりする前に、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
今日覚えたポイント
- 容量の確認は「設定」→「記憶域」から
- 80%を超えたら整理のタイミング
- ストレージセンサーで安全に自動お掃除
- クラウドストレージで容量不足を解消
- 定期的なチェックで快適なPC環境を維持
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