「画面全体じゃなくて、この部分だけを撮りたい!」そんなときありませんか?
実は、Windowsには画面の一部だけを切り取る機能がいくつも用意されています。
しかも、どれも無料で使えて、操作もかんたんです。
この記事では、Windows パソコンで範囲を指定してスクリーンショットを撮る方法を、初心者の方にもわかりやすく説明します。
一番かんたん!ショートカットキーで範囲を撮影

「Windows + Shift + S」が最強のコンビネーション
まずは、最も簡単で便利な方法からご紹介します。
使い方の手順
- キーボードで「Windows」「Shift」「S」の3つのキーを同時に押す
- 画面が少し暗くなって、マウスのカーソルが「+」マークに変わる
- 撮りたい範囲の左上から右下に向かって、マウスをドラッグする
- 手を離すと、選んだ部分だけが撮影される
これだけです!とても簡単ですよね。
こんなときに便利
- 長い記事の一部分だけを切り取りたい
- エラーメッセージの画面を保存したい
- 資料に使う図表だけを抜き出したい
スニッピングツールを使った方法
Windows 10以降のパソコンには、「Snipping Tool(スニッピングツール)」という専用アプリも入っています。
起動の仕方
- 画面左下の「スタートボタン」をクリック
- 検索ボックスに「snip」と入力
- 「Snipping Tool」をクリックして起動
使い方
- アプリが開いたら「新規作成」ボタンをクリック
- 画面が暗くなるので、撮りたい範囲をドラッグ
- 撮影した画像がアプリ内に表示される
スニッピングツールなら、撮影した画像にすぐにメモを書き込むこともできます。
撮影した画像はどこに保存される?

クリップボードに一時保存される仕組み
「Windows + Shift + S」で撮影した画像は、「クリップボード」という一時的な保存場所に入ります。
クリップボードって何?
コピー&ペーストするときに使われる、パソコンの記憶スペースのことです。
目には見えませんが、ここに画像が保存されています。
画像を使う方法
- Word や Excel に貼り付ける:「Ctrl + V」
- ペイントアプリに貼り付ける:「Ctrl + V」
- メールに添付する:「Ctrl + V」
ファイルとして保存したい場合
画像をファイルとして保存したいときは、スニッピングツールを使いましょう。
保存の手順
- 撮影後、スニッピングツール内で「ファイル」をクリック
- 「名前を付けて保存」を選ぶ
- 保存したい場所と名前を決める
- ファイル形式を選ぶ(PNG、JPEG など)
- 「保存」ボタンをクリック
どの形式を選べばよい?
- PNG:画質がきれい、文字がくっきり見える
- JPEG:ファイルサイズが小さい、写真に向いている
迷ったときは PNG を選んでおけば間違いありません。
撮影後に簡単な編集もできる
スニッピングツールには、撮影した画像をその場で編集できる機能があります。
使える編集機能
- ペン:線を描いたり、文字を書いたりできる
- 蛍光ペン:重要な部分をハイライトできる
- 消しゴム:描いた線を消せる
会議資料や説明書を作るときに、とても便利な機能です。
知っておくと便利な応用テクニック

タイミング良く撮影する「遅延キャプチャ」
「マウスを動かすと消えてしまうメニュー」を撮影したい場合があります。
そんなときに便利なのが、「遅延キャプチャ」機能です。
使い方
- スニッピングツールを開く
- 「遅延」ボタンをクリック
- 「3秒後」や「5秒後」を選ぶ
- 「新規作成」をクリック
- すぐにマウスを動かして、撮りたいメニューを表示
- 設定した秒数後に自動で撮影される
これで、普段は撮れないドロップダウンメニューなども楽に撮影できます。
複数の画面を使っているときの撮影方法
2つ以上のモニターを使っている方も多いと思います。そんな環境でも、範囲指定の撮影は問題なく使えます。
マルチモニターでの使い方
- 「Windows + Shift + S」を押した後、どちらの画面でもドラッグできる
- 2つの画面にまたがって撮影することも可能
- それぞれの画面で別々に撮影することもできる
普段と同じように操作すれば大丈夫です。
気をつけたいポイント
クリップボードの画像は消えやすい 新しくコピーやカットをすると、クリップボードの画像は上書きされて消えてしまいます。撮影したらすぐに貼り付けるか、ファイルとして保存しておきましょう。
プライバシーと著作権に要注意
- 他人の個人情報が写り込まないよう注意
- ネット上の画像や動画には著作権がある場合が多い
- 会社の機密情報が含まれていないか確認
スクリーンショットを取る前に、これらの点をチェックする習慣をつけましょう。
まとめ
Windowsで範囲を指定してスクリーンショットを撮る方法は、覚えてしまえばとてもかんたんです。
今日覚えたポイント
- 「Windows + Shift + S」が一番手軽で便利
- スニッピングツールなら編集や保存も楽々
- 撮影した画像はクリップボードに保存される
- 遅延キャプチャで撮りにくい場面もキャッチできる
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