Macを使っていると、複数のウィンドウを開いて作業する場面がよくあります。
「このウィンドウ、一時的に隠したい…」というとき、わざわざマウスで”黄色のボタン”を押していませんか?
「複数のウィンドウが邪魔で作業しにくい」
「いちいちマウスを使うのが面倒」
「もっと効率的にウィンドウを操作したい」
実は、Macにはキーボードひとつでウィンドウをサッと最小化するショートカットキーが用意されているんです。
この記事では、Macでウィンドウをすばやく最小化する方法と、関連操作をスムーズに行う裏技までまとめて紹介します。
基本ショートカット:Macでウィンドウを最小化するには?

⌘(Command) + M:現在のウィンドウを最小化
使い方
- 最小化したいウィンドウをアクティブ(最前面)にする
- ⌘ + M を同時に押す
- ウィンドウがDockに格納されます
動作の詳細
- 今操作しているアプリの最前面ウィンドウだけをDockに格納します
- 例えば、Safariで複数タブを開いていても、この操作でそのウィンドウ全体が隠れます
- アニメーション効果で、ウィンドウがDockに吸い込まれるように見えます
⌘ + Option + M:すべてのウィンドウを最小化
使い方
- 最小化したいアプリをアクティブにする
- ⌘ + Option + M を同時に押す
- そのアプリのすべてのウィンドウがDockに格納されます
動作の詳細
- 同じアプリで開いているすべてのウィンドウを一括でDockにしまうことができます
- 例:複数のFinderウィンドウを一度に最小化可能
- 大量のウィンドウを整理したい時に非常に便利です
覚え方のコツ
- ⌘ + M = Minimize(最小化)の頭文字
- Option キーを加えると「全部」になる、と覚えましょう
まとめ: ⌘ + M = 1ウィンドウ、⌘ + Option + M = 同一アプリの全ウィンドウ
最小化されたウィンドウの確認と復元方法

Dockでの表示のされ方
最小化されたウィンドウは、Dockの右側(アプリアイコンと仕切り線の右側)に格納されます。
Dock内での見え方
- 各ウィンドウが小さなサムネイル画像として表示
- ウィンドウのタイトルも確認可能
- マウスを近づけると、プレビューが拡大表示される
復元する方法
基本の復元方法
- Dock内の該当するウィンドウアイコンをクリック
- ウィンドウが元の位置とサイズで復活します
注意点
- ⌘ + Tab でアプリを切り替えても、最小化されたウィンドウはアクティブになりません
- 復元したい時は、必ずDock内のアイコンをクリックする必要があります
便利な復元テクニック
- Dock内のウィンドウアイコンを右クリックすると、「ウィンドウを閉じる」などの操作メニューが表示されます
- 複数の最小化ウィンドウがある場合、Dock内で並び順を確認してから選択しましょう
関連する便利な操作との組み合わせ

Mission Control との組み合わせ
Mission Control の呼び出し方
- ショートカット:Control + ↑
- またはトラックパッドで3本指上スワイプ
組み合わせのメリット
- 全ウィンドウの状況を一目で確認できる
- 必要なウィンドウだけを最小化する判断がしやすくなります
- 最小化する前に、どのウィンドウを残すか決められます
Hot Corners(ホットコーナー)で更に効率アップ
設定方法
- 「システム設定」→「デスクトップとDock」を開く
- 「ホットコーナー」をクリック
- 画面の4つの角のいずれかに「Mission Control」や「デスクトップを表示」を割り当て
活用例
- 左上角:Mission Control
- 右上角:デスクトップを表示
- これにより、マウスを角に移動するだけで素早く画面整理が可能
Spaces(仮想デスクトップ)との使い分け
最小化 vs Spaces の使い分け
- 最小化:一時的に隠したいウィンドウ向け
- Spaces:異なる作業内容でデスクトップを分けたい場合向け
Spaces の基本操作
- Control + ← または Control + → でスペース間を移動
- Mission Control からスペースを追加・削除可能
アプリ別の動作の違いと注意点

フルスクリーンアプリの場合
注意点
- フルスクリーンモードのウィンドウは最小化できません
- まずは緑ボタンまたは Esc キーで通常表示に戻す必要があります
対処法
- Esc キーを押す
- または画面上部の緑ボタンをクリック
- 通常のウィンドウ表示に戻ってから ⌘ + M を実行
特殊なアプリの動作
メニューバーアプリ
- 一部のメニューバーアプリ(カレンダー、時計など)は最小化の概念がありません
- これらのアプリは、ウィンドウを閉じると自動的にバックグラウンドで動作します
システム設定やユーティリティ
- システム設定などの一部アプリは、最小化せずにウィンドウを閉じる動作が一般的です
- ⌘ + W でウィンドウを閉じる方が適している場合があります
トラブルシューティング:よくある問題と解決法
ウィンドウが最小化されない場合
原因1:フルスクリーンモード
- 解決法:Esc キーまたは緑ボタンで通常表示に戻す
原因2:アプリが応答していない
- 解決法:⌘ + Option + Esc で強制終了メニューを開き、アプリを再起動
原因3:キーボードショートカットが無効
- 解決法:「システム設定」→「キーボード」→「ショートカット」で設定を確認
Dockに表示されない場合
設定の確認方法
- 「システム設定」→「デスクトップとDock」を開く
- 「最小化されたウィンドウをアプリケーションアイコンに表示」のチェック状態を確認
- チェックが入っている場合、最小化ウィンドウはアプリアイコン内に格納されます
どちらの表示が良い?
- 独立表示:どのウィンドウが最小化されているか一目でわかる
- アイコン内格納:Dockがすっきりして見える
キーボードで復元できない理由
現在の制限
- macOS の仕様上、Dock内の最小化ウィンドウを直接キーボードで復元する方法はありません
- マウスまたはトラックパッド操作が必要になります
代替案
- アプリを ⌘ + Tab で切り替えてから、⌘ + ~ で同一アプリ内のウィンドウを切り替える
- ただし、最小化されたウィンドウはこの方法でも表示されません
まとめ:⌘+Mを覚えれば、作業が一段とスムーズに!
Macで作業していると、「一時的に画面をすっきりさせたい」「とりあえず邪魔なウィンドウをしまいたい」と感じる瞬間があります。そんなときこそ、⌘ + M のショートカットの出番です。
今日から使えるショートカット
- ⌘ + M:1つのウィンドウを最小化
- ⌘ + Option + M:同一アプリのすべてのウィンドウを最小化
- Dockからクリック:最小化されたウィンドウを復元
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