「このファイルってどこにあるんだろう?」「パスをコピーしたいけど、どうやって?」
そんなMac finder 絶対パスの悩みを解決します。Macのファインダーには、ファイルやフォルダの正確な場所(絶対パス)を確認・取得する便利な機能がたくさんあります。
この記事では、以下の5つの方法を分かりやすく説明します:
- パスバーを表示する方法(一番簡単)
- キーボードショートカットでコピー
- タイトルバーからパスを確認
- タイトルバーに常時表示する設定
- 指定したパスに直接移動する方法
どの方法も実際に試しながら読めるように、手順を詳しく説明していきますね。
そもそも絶対パスって何?

絶対パスとは、ファイルやフォルダがコンピューター内のどこにあるかを示す「住所」のようなものです。
絶対パスの例
/Users/あなたの名前/Documents/重要な書類.pdf
この例では:
/Users
= ユーザーフォルダ/あなたの名前
= あなたのホームフォルダ/Documents
= 書類フォルダ/重要な書類.pdf
= ファイル名
絶対パスが分かれば、どのアプリからでも正確にファイルを指定できるので、とても便利です。
パスバーを表示する(一番おすすめ)

この方法が最も簡単で分かりやすいです。
手順:パスバーを表示させる
- ファインダーを開きます
- 画面上部のメニューバーで「表示」をクリック
- 「パスバーを表示」を選択
すると、ファインダーウィンドウの下部に、現在いる場所の階層が表示されます。
この方法の良いところ
- 視覚的に分かりやすい:階層が一目で確認できる
- 常に表示:一度設定すれば、いつでも確認できる
キーボードショートカットでコピー

手軽にパスをコピーしたい場合に便利です。
操作手順
- ファインダーで目的のファイルやフォルダを選択
- 以下のキーを同時に押す:
Option + Command + C
- 絶対パスがクリップボードにコピーされます
実際に試してみよう
例えば、デスクトップにある「テスト.txt」というファイルの場合:
- ファイルを選択
Option + Command + C
を押す- テキストエディタに貼り付けると、こんな感じで表示されます:
/Users/あなたの名前/Desktop/テスト.txt
この方法の良いところ
- 操作が早い:ショートカット一発でコピー
- 覚えやすい:シンプルなキー組み合わせ
- どこでも使える:ファインダーのどの画面でも有効
タイトルバーからパスを確認

ファインダーのタイトル部分を使った方法です。
操作手順
- ファインダーでフォルダを開く
- ウィンドウ上部のタイトルバー(フォルダ名が表示されている部分)でCommandキーを押しながらクリック
- 階層リストがドロップダウンで表示されます
階層移動もできる
このリストをクリックすると、その階層にすぐ移動できます。例えば:
- ホームフォルダをクリック → ホームに移動
- アプリケーションをクリック → アプリケーションフォルダに移動
この方法の良いところ
- 階層移動が便利:リストから直接移動できる
- パスの構造が理解しやすい:階層が視覚的に分かる
- 複数の操作ができる:コピーも移動もできる
タイトルバーに絶対パスを常時表示

いつでもパスを確認したい上級者向けの設定です。
設定手順
注意:この操作はターミナルを使います。慎重に行ってください。
- ターミナルを開く(アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル)
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool YES && killall Finder
- ファインダーが再起動され、タイトルバーに絶対パスが表示されるようになります
設定を元に戻す方法
元の表示に戻したい場合は、以下のコマンドを実行:
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool NO && killall Finder
コマンドの説明
defaults write
:設定を変更するコマンドcom.apple.finder
:ファインダーの設定を指定_FXShowPosixPathInTitle
:タイトルバーにパスを表示する設定-bool YES
:設定をオンにする(NOでオフ)killall Finder
:ファインダーを再起動して設定を反映
この方法の良いところ
- 常に確認できる:いつでもパスが見える
- 作業効率アップ:パスを意識しながら作業できる
- プログラマー向け:開発作業に便利
指定したパスに直接移動

知っているパスに直接ジャンプする方法です。
操作手順
- ファインダーのメニューバーで「移動」をクリック
- 「フォルダへ移動…」を選択(またはCommand + Shift + Gを押す)
- 移動したいパスを入力
- 「移動」ボタンをクリック
パスの入力例
よく使うパスの例:
# ホームフォルダ
~/
# 書類フォルダ
~/Documents
# デスクトップ
~/Desktop
# アプリケーションフォルダ
/Applications
# ユーザーフォルダ
/Users
チルダ(~)の意味
~
は「ホームフォルダ」を表す特別な記号です。例えば:
~/Documents
=/Users/あなたの名前/Documents
~/Desktop
=/Users/あなたの名前/Desktop
この方法の良いところ
- 直接移動できる:階層をたどる必要がない
- 時間短縮:深い階層にすぐアクセス
- パスに慣れる:絶対パスの理解が深まる
おまけ:その他の便利な方法
Spotlightでパス確認
- Command + スペースキーでSpotlightを開く
- ファイル名を検索
- 目的のファイルにカーソルを合わせてCommandキーを押す
- ファイルのパスが表示されます
ターミナルでパス確認
ターミナルにファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすると、そのパスが自動的に入力されます。
よくある質問と回答

Q. パスバーが表示されません
A. ファインダーのウィンドウが小さすぎる可能性があります。ウィンドウを大きくするか、表示メニューから再度「パスバーを表示」を選択してください。
Q. コピーしたパスが文字化けします
A. 日本語フォルダ名が含まれている場合、アプリによっては正しく表示されないことがあります。英数字のフォルダ名を使うことをおすすめします。
Q. ターミナルコマンドが怖いです
A. ターミナルを使わなくても、他の4つの方法で十分です。無理にターミナルを使う必要はありません。
Q. Windowsとパスの表記が違います
A. Macは「/」(スラッシュ)、Windowsは「\」(バックスラッシュ)を使います。これは仕様の違いなので正常です。
まとめ:Mac finder 絶対パスを使いこなそう
Macのファインダーで絶対パスを確認・取得する方法を5つ紹介しました。
今日覚えたいポイント:
- パスバー表示:視覚的で分かりやすい
- Option + Command + C:手軽で高速
- タイトルバークリック:階層移動に便利
- ターミナル設定:常時表示で効率アップ
- フォルダへ移動:直接ジャンプで時短
おすすめの使い方:
- まずはパスバー表示を設定する
- Option + Command + Cのショートカットを覚える
- 慣れてきたらフォルダへ移動も活用する
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