「Macでスプレッドシート作業をもっと速くしたい」
「ExcelとGoogle Sheetsのショートカットがごちゃごちゃになってしまう」
「マウス操作が多くて疲れる…」
そんなMacユーザーのために、ExcelとGoogle Sheetsで使える便利なキーボードショートカットをまとめました。
この記事では、日常的によく使う操作から、知っていると便利な応用技まで、作業効率が劇的にアップするショートカットを厳選して紹介します。
この記事で身につくこと
- Excel for Macの効率的なナビゲーション方法
- Google Sheetsの便利なショートカット操作
- 両方のアプリで共通して使える基本技
- 実際の作業で時間短縮につながる実践的なテクニック
Excel for Mac の基本ショートカット

セル間のナビゲーション
スプレッドシートでの作業では、セル間の移動が基本中の基本です。マウスを使わずにキーボードだけで素早く移動できるようになりましょう。
基本的な移動
操作 | ショートカット | 使う場面 |
---|---|---|
行の先頭に移動 | ⌘ + ← | 長い行の最初に戻りたいとき |
行の末尾に移動 | ⌘ + → | データの終端まで一気に移動 |
シートの先頭に移動 | Ctrl + fn + ↑ | 表の一番上に戻りたいとき |
シートの末尾に移動 | Ctrl + fn + ↓ | データの最後まで移動 |
実際の使用例
- 売上データの確認時:
⌘ + ←
で月初、⌘ + →
で月末のデータに瞬時に移動 - 大量データの処理時:
Ctrl + fn + ↑
で表の先頭、Ctrl + fn + ↓
で最終行へジャンプ
シート間の切り替え
複数のワークシートを使って作業している場合、シート間の移動も頻繁に行います。
シート切り替えの方法
操作 | ショートカット | 覚え方のコツ |
---|---|---|
次のシートに移動 | Ctrl + PageDown または Option + → | 右に進む感覚 |
前のシートに移動 | Ctrl + PageUp または Option + ← | 左に戻る感覚 |
活用場面
- 月次レポート作成:各月のシートを
Option + →/←
で素早く切り替え - データ比較作業:基準となるシートと比較対象を往復して確認
セル範囲の選択と編集
効率的にデータを選択・編集する技術は、作業スピードに直結します。
選択操作
操作 | ショートカット | 使う場面 |
---|---|---|
セルを連続選択 | Shift + 矢印キー | 範囲を指定してコピーしたいとき |
シート全体を選択 | ⌘ + A | 全データに書式を適用したいとき |
セル編集モードに切り替え | F2 | セル内容を部分的に修正したいとき |
編集・書式操作
操作 | ショートカット | 実際の使用例 |
---|---|---|
セル書式設定を開く | ⌘ + 1 | 数値の表示形式を変更 |
下方向に連続入力 | ⌘ + D | 上のセルの内容を下にコピー |
右方向にフィル | ⌘ + R | 左のセルの内容を右にコピー |
選択範囲をグループ化 | ⌘ + Shift + K | 行や列をまとめて折りたたみ |
実践的な使用例
例1:売上表の作成
⌘ + A
で全体を選択して基本書式を設定- ヘッダー行を選択して
⌘ + 1
で太字・色付け - 数式を入力後
⌘ + D
で下の行にコピー ⌘ + →
で行末まで移動して合計欄を作成
例2:データの整理
Shift + 矢印キー
で不要な行を選択- 右クリックで削除
⌘ + Shift + K
で関連する行をグループ化Option + →
で次のシートに移動して同様の作業
Google Sheets on Mac の便利ショートカット

ショートカット一覧の確認
Google Sheetsの最大の魅力は、すべてのショートカットを一発で確認できることです。
ショートカット一覧を表示
⌘ + /
:利用可能なすべてのショートカットが画面に表示される
これを知っているだけで、他のショートカットを忘れても安心です!
行・列の選択操作
効率的な選択方法
操作 | ショートカット | Excelとの違い |
---|---|---|
列全体を選択 | Ctrl + Space | Macでも同じ |
行全体を選択 | Shift + Space | 覚えやすい組み合わせ |
使用例
- データの集計時:
Ctrl + Space
で列全体を選択してSUM関数を適用 - 書式の統一時:
Shift + Space
で行全体を選択して背景色を変更
データのコピー・貼り付け
連続操作のショートカット
操作 | ショートカット | 便利な場面 |
---|---|---|
下方向にコピー | ⌘ + D | 数式や値を下の行に複製 |
右方向にコピー | ⌘ + R | 月次データなど横方向に展開 |
値のみ貼り付け | ⌘ + Shift + V | 書式を残したまま数値だけコピー |
セルの書式設定
よく使う書式操作
操作 | ショートカット | 活用例 |
---|---|---|
取り消し線 | Option + Shift + 5 | 完了したタスクにマーク |
中央揃え | ⌘ + Shift + E | タイトル行の見た目を整える |
左揃え | ⌘ + Shift + L | 文字列データを揃える |
右揃え | ⌘ + Shift + R | 数値データを揃える |
日付・時刻の挿入
タイムスタンプの自動挿入
操作 | ショートカット | 使用場面 |
---|---|---|
現在の日付を挿入 | ⌘ + ; | 作業記録、データ更新日の記録 |
現在の時刻を挿入 | ⌘ + Option + Shift + ; | 詳細なログ記録 |
実際の活用例
- 作業ログの作成:
⌘ + ;
で今日の日付を自動入力 - 進捗管理表:タスク完了時に
⌘ + Option + Shift + ;
で完了時刻を記録
シートの操作
複数シートの管理
操作 | ショートカット | 使用例 |
---|---|---|
次のシートに移動 | Option + ↓ | 月次レポートの各月を確認 |
前のシートに移動 | Option + ↑ | 前の月のデータと比較 |
新しいシートを挿入 | Shift + fn + F11 | 新しい分析用シートを追加 |
メニュー検索機能
知らない機能を素早く見つける
Option + /
:シート内のメニュー検索
「この機能はどこにあるんだろう?」と思ったときに、Option + /
で検索すれば瞬時に見つかります。
ExcelとGoogle Sheetsの比較
共通して使えるショートカット
どちらのアプリでも使える覚えやすいショートカットから始めましょう。
機能 | 共通ショートカット | 備考 |
---|---|---|
コピー | ⌘ + C | 基本中の基本 |
貼り付け | ⌘ + V | どこでも使える |
元に戻す | ⌘ + Z | 間違えても安心 |
やり直し | ⌘ + Y または ⌘ + Shift + Z | アプリによって異なる場合あり |
全選択 | ⌘ + A | シート全体を選択 |
検索 | ⌘ + F | データを素早く検索 |
置換 | ⌘ + H | 一括でデータを置き換え |
アプリ別の特徴的なショートカット
Excel for Macの特徴
機能 | Excel | 特徴 |
---|---|---|
ショートカット確認 | メニューから確認 | カスタマイズ可能 |
シート切り替え | Ctrl + PageDown/PageUp | 複数の方法が使える |
グループ化 | ⌘ + Shift + K | データの整理に便利 |
Google Sheetsの特徴
機能 | Google Sheets | 特徴 |
---|---|---|
ショートカット確認 | ⌘ + / | 一発で全リスト表示 |
シート切り替え | Option + ↓/↑ | 直感的な操作 |
メニュー検索 | Option + / | 機能を名前で検索可能 |
どちらを使うかの判断基準
Excel for Macがおすすめな人
- 複雑な関数や分析をよく使う
- オフラインでの作業が多い
- カスタマイズにこだわりたい
Google Sheetsがおすすめな人
- チームでの共同作業が多い
- シンプルな操作を好む
- どこからでもアクセスしたい
効率アップのための実践的なコツ

学習の進め方
ステップ1:基本の3つから始める(1週間)
⌘ + C / V
(コピー・貼り付け)⌘ + Z
(元に戻す)⌘ + F
(検索)
ステップ2:移動系ショートカットを追加(2週間目)
⌘ + ←/→
(行の先頭・末尾移動)Shift + 矢印キー
(範囲選択)⌘ + A
(全選択)
ステップ3:応用ショートカットにチャレンジ(3週間目以降)
- Google Sheetsなら
⌘ + /
でショートカット一覧を確認 - 日々の作業でよく使う操作を1つずつ追加
- 慣れてきたら書式設定や日付挿入なども活用
習慣化のコツ
覚えるための工夫
- 付箋に書いて画面に貼る:よく使うショートカットを目に見える場所に
- 1日3回は意識して使う:同じショートカットを繰り返し使って体に覚えさせる
- マウスを使いたくなっても我慢:最初は遅くても、キーボードでの操作を続ける
効果を実感する方法
- 作業時間を測る:ショートカットを使う前後で同じ作業にかかる時間を比較
- マウスクリック回数を意識:1日にマウスをクリックする回数を減らすことを目標に
- 疲労度をチェック:キーボード中心の作業で手首や肩の疲れが軽減されるのを実感
作業別おすすめショートカット組み合わせ
データ入力作業
⌘ + ;
(日付入力)→Tab
(次のセル)→ データ入力 →⌘ + D
(下にコピー)
レポート作成作業
⌘ + A
(全選択)→⌘ + 1
(書式設定)→Shift + Space
(行選択)→ 色付け
データ分析作業
⌘ + F
(検索)→ 条件入力 →Ctrl + Space
(列選択)→ 集計関数適用
よくある質問と解決方法
Q: ショートカットが効かない場合は?
チェックポイント
- 他のアプリとの競合:同じショートカットを使うアプリが起動していないか確認
- キーボード設定:システム環境設定でファンクションキーの設定を確認
- アプリのバージョン:最新版でない場合、ショートカットが異なる可能性
Q: ExcelとGoogle Sheetsでショートカットが混同してしまう
対処法
- 共通のショートカットから覚える:
⌘ + C/V/Z
など基本操作から始める - 一つのアプリに集中する期間を作る:1週間はExcelだけ、次の1週間はGoogle Sheetsだけ使う
- チートシートを作る:よく使うショートカットを表にまとめて手元に置く
Q: どのショートカットから覚えるべき?
優先順位
- 基本操作:コピー、貼り付け、元に戻す
- 移動操作:行の先頭・末尾、範囲選択
- 効率化操作:連続入力、書式設定
- 応用操作:シート切り替え、メニュー検索
まとめ
重要なポイント
Excel for Macのポイント
⌘ + ←/→
でセル間の移動が劇的に速くなる⌘ + D / R
で連続入力作業が効率化⌘ + Shift + K
でデータの整理が簡単に
Google Sheetsのポイント
⌘ + /
でいつでもショートカット一覧を確認可能⌘ + ;
で日付入力が自動化Option + /
でメニュー検索が便利
共通して大切なこと
- まずは基本的なショートカットから始める
- 毎日少しずつ使って習慣化する
- 効果を実感しながら継続する
今日から始められること
初心者向け(今週中に習得)
⌘ + C / V / Z
を意識して使う- Google Sheetsで
⌘ + /
を試してみる - 1つの作業でマウスを使わずに完了させてみる
中級者向け(1ヶ月で習得)
- セル移動のショートカットをマスター
- 書式設定のショートカットを日常的に使用
- 作業時間の短縮効果を測定
最後に
スプレッドシートのショートカットをマスターすることで、作業効率は確実に向上します。
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、一度身につけてしまえば、もう元の操作方法には戻れなくなるほど便利です。
まずは今日から、基本的なショートカットを1つずつ試してみてください。
あなたのスプレッドシート作業が、もっと快適で効率的になることを願っています!
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