「あ、さっきの通知、何だったっけ?」
「大事そうな通知だったのに、うっかり閉じちゃった…」
パソコンで作業をしていると、こんな経験はありませんか?
Windowsは便利な通知機能がありますが、集中して作業をしているときに通知が出ると、つい「あとで見よう」と思って閉じてしまいがちです。
でも、その「あとで」が来たとき、「あれ?どんな通知だったっけ?」と困ったことはありませんか?
メールの通知、アプリの更新情報、システムの重要なお知らせなど、後で確認したい通知って意外と多いものです。
実は、Windowsには通知履歴を確認する機能がきちんと用意されています。
この記事では、見逃した通知をもう一度確認する方法と、通知をもっと便利に使うためのコツを、初心者の方にもわかりやすく説明します。
Windowsの通知機能とは?

通知って何?
通知とは、アプリやシステムからあなたに伝えたい情報を、画面の隅に小さなウィンドウで知らせてくれる機能です。
よく見る通知の例:
- メール受信:「新しいメールが届きました」
- カレンダー:「会議が10分後に始まります」
- アプリ更新:「Microsoft Edgeが更新されました」
- システム:「再起動が必要です」
- セキュリティ:「Windows Defenderがスキャンを完了しました」
通知が表示される場所
Windows 10と11での表示場所:
- 画面の右下角に小さなウィンドウがポップアップ
- 数秒表示された後、自動で消える
- 消えた通知は「アクションセンター」に保存される
なぜ通知履歴が必要?
こんな場面で役立ちます:
- 会議中に出た通知を、会議後に確認したい
- システムの重要な更新通知を見逃した
- メールの件名だけでも確認したい
- 何のアプリが通知を送ってきたか知りたい
通知履歴の確認方法
方法1:マウスでアクションセンターを開く
Windows 11の場合:
- 画面右下の時計の隣にある小さなアイコンをクリック
- 吹き出しのような形や、四角が重なったようなアイコン
- 右側にパネルが開く
- これが「通知センター」です
- 過去の通知が一覧で表示される
- 新しいものから順番に並んでいます
Windows 10の場合:
- タスクバー右下の吹き出しアイコンをクリック
- 時計の右側にある小さなアイコン
- アクションセンターが右側から開く
- 通知とクイックアクションが表示されます
- 通知履歴が上部に表示される
方法2:ショートカットキーを使う(おすすめ!)
Windows10:
Windowsキー + A
Windows11:
Windowsキー + N
使い方のコツ:
- マウスを使うより早くアクセスできる
- キーボードから手を離さずに確認可能
方法3:設定アプリから確認
より詳しい通知設定を見たい場合:
- Windowsキー + I で設定アプリを開く
- 「システム」→「通知」をクリック
- 通知履歴や設定を詳しく確認
通知の見方と操作
通知パネルでできること:
操作 | 方法 | 結果 |
---|---|---|
通知を読む | 通知をクリック | 関連アプリが開く |
通知を削除する | 通知の右側の「×」をクリック | その通知が消える |
全ての通知を削除する | パネル上部の「すべてクリア」をクリック | 通知履歴がすべて消える |
アプリごとの通知設定を変更する | 通知を右クリック → 設定 | そのアプリの通知設定画面が開く |
実際の画面の見方
通知の構成要素:
[アプリアイコン] アプリ名 [時刻]
通知のタイトル
通知の詳細内容
[アクションボタン] [×]
例:
[?] メール [14:30]
新しいメッセージ
田中さんから「会議資料について」
[返信] [削除] [×]
通知が表示されない・履歴が残らない場合の対策

よくある問題と解決方法
問題1:通知がそもそも表示されない
原因と対策:
集中モード(フォーカスアシスト)がオンになっている:
- Windowsキー + A でアクションセンターを開く
- 「集中モード」または「フォーカスアシスト」をクリック
- 「オフ」に設定
通知自体がオフになっている:
- 設定 → システム → 通知
- 「通知とアクション」がオンになっているか確認
- オフの場合はオンに変更
問題2:特定のアプリの通知だけ表示されない
アプリ別通知設定の確認:
- 設定 → システム → 通知
- 下にスクロールして「アプリからの通知」を確認
- 該当アプリの通知がオンになっているか確認
例:Outlookの通知を有効にする場合:
設定 → システム → 通知
↓
アプリからの通知
↓
Microsoft Outlook [オン/オフ切り替え]
↓
オンに設定
問題3:通知は出るけど履歴に残らない
通知履歴設定の確認:
- 設定 → システム → 通知
- 「通知履歴を表示する」がオンになっているか確認
- オフの場合はオンに変更
アプリ側の設定確認:
- 一部のアプリは独自に「履歴を保存しない」設定がある
- 各アプリの設定画面で通知関連の設定を確認
トラブルシューティング手順
通知がまったく動かない場合:
ステップ1:基本設定の確認
1. Windowsキー + I
2. システム → 通知
3. 「通知とアクション」がオンか確認
4. 「通知履歴を表示する」がオンか確認
ステップ2:集中モードの確認
1. Windowsキー + A
2. 集中モード(フォーカスアシスト)の状態確認
3. 必要に応じて「オフ」に変更
ステップ3:Windowsの再起動
設定に問題がなくても通知が動かない場合は、
Windowsを再起動すると改善することがある
通知をもっと便利に使うコツ
クイックアクションの活用
アクションセンターのクイックアクション:
- Wi-Fi、Bluetooth、機内モードなどのオン・オフ
- 明るさ調整、音量調整
- 画面録画、スクリーンショット
カスタマイズ方法:
- アクションセンターを開く
- クイックアクションエリアで右クリック
- 「クイックアクションの編集」を選択
- よく使う機能を上位に配置
通知からの直接操作
通知でできる便利な操作:
- メール通知:返信、削除、既読にする
- カレンダー通知:スヌーズ、会議に参加
- アプリ更新通知:今すぐ更新、あとで通知
複数デバイス間での通知同期
スマホとの連携:
- 設定 → 電話
- 「Android デバイスからの通知」を設定
- スマホの通知をパソコンでも確認可能
Microsoftアカウントでの同期:
- OneNoteの更新
- Outlookの予定
- Xbox のメッセージ
よくある質問と解決方法
Q1: 通知履歴はどのくらいの期間保存される?
答え: Windowsは通常、直近の通知を一定数(約20〜30件)まで保存します。
古い通知は自動で削除されますが、具体的な期間は設定や使用状況によって異なります。
Q2: 通知音だけオフにできる?
答え: はい、できます。
- 設定 → システム → 通知
- 「通知音を再生する」をオフにする または、アプリごとに個別設定も可能
Q3: 睡眠時間中は通知を止めたい
答え: 集中モード(フォーカスアシスト)で自動設定できます。
- 設定 → システム → 集中モード
- 「時間」で就寝時間を設定
- 「通知をすべてブロック」を選択
Q4: 重要なアプリの通知だけ常に表示したい
答え: 集中モードの「重要な通知のみ」設定を活用:
- 設定 → システム → 集中モード
- 「重要な通知のみ」を選択
- 「優先度の高い通知をカスタマイズする」で重要なアプリを指定
Q5: 通知がスパムのようにたくさん来る
答え: アプリごとに通知頻度を調整:
- 該当アプリの通知設定を確認
- 「通知バナーを表示する」をオフ
- アプリ自体の設定で通知頻度を下げる
まとめ
Windowsの通知履歴機能を使いこなすことで、重要な情報を見逃すことなく、効率的に作業を進めることができるようになります。
覚えておきたいポイント
基本操作:
- Windowsキー + A で通知履歴をすぐ確認
- タスクバーの通知アイコンからも確認可能
- 通知を個別削除や一括削除可能
設定のコツ:
- 重要なアプリ(メール、カレンダー)は全ての通知をオン
- 娯楽系アプリは履歴のみオン、バナーと音はオフ
- 集中モードで時間帯別に通知レベルを自動調整
トラブル対策:
- 通知が出ない場合は「集中モード」を確認
- アプリごとの通知設定を個別チェック
- 困ったときはWindowsの再起動が効果的
コメント