【初心者向け】Linux systemctlの使い方まとめ｜サービスの起動・停止・自動起動をマスターしよう

Linuxサーバーを使っていると、こんなことってありませんか？

そんなときに役立つのが、systemctl（システム・シーティーエル）コマンドです。

systemctlは、Systemd（システムディー）というプログラム管理システムの一部で、今のLinuxでは標準的に使われています。

この記事では、systemctlの基本的な使い方を、初心者の方にも分かりやすく説明します。

systemctlって何？

systemctlは、Linuxでサービス（バックグラウンドで動くプログラム）やプロセスを管理するためのコマンドです。

昔使われていたserviceコマンドの新しいバージョンで、CentOS 7以降、Ubuntu 16.04以降などで主に使われています。

systemctl [何をするか] [サービス名]

例えば：

systemctl start nginx

これで「nginxというサービスを起動する」という意味になります。

やりたいこと	コマンド	使用例
サービスを起動する	`start`	`systemctl start httpd`
サービスを止める	`stop`	`systemctl stop nginx`
サービスを再起動する	`restart`	`systemctl restart sshd`
設定ファイルを読み直す	`reload`	`systemctl reload apache2`
サービスの状態を見る	`status`	`systemctl status mysql`
自動起動をオンにする	`enable`	`systemctl enable docker`
自動起動をオフにする	`disable`	`systemctl disable postgresql`
動いているか確認する	`is-active`	`systemctl is-active sshd`
自動起動がオンか確認する	`is-enabled`	`systemctl is-enabled crond`

systemctl status nginx

このコマンドを使うと、サービスが動いているか（active）どうかと、最近のログの一部が表示されます。

systemctl list-units --type=service

このコマンドで、今動いているサービスがすべて表示されます。

systemctl enable httpd

これを実行すると、パソコンを起動するたびに、httpdサービスが自動で立ち上がるようになります。

systemctl disable httpd

これで、パソコンを再起動してもサービスが勝手に起動しなくなります。

サービスに問題があるときは、次の順番で確認してみましょう：

serviceコマンドは古いシステム（SysVinit）用のもので、systemctlは新しいSystemd専用です。最近のLinuxディストリビューションでは、systemctlを使うのが標準です。

ほとんどの操作でsudoが必要です。一般ユーザーでは権限が足りません。

sudo systemctl start apache2

以下のコマンドで探せます：

systemctl list-unit-files --type=service

または：

systemctl | grep nginx

systemctlを使えば、サービスの起動・停止・監視・自動化まで一つのコマンドで管理できます。特にサーバー運用をするときには欠かせないコマンドなので、基本操作をしっかり覚えておきましょう。