「このWebサイトの情報、あとで見返したいから印刷しておきたい」
「紙に出して会議資料に使いたい」
「保存用にPDFにしたい」
そんな疑問を解決するために、今回はMacでWebサイトを印刷する方法について、初心者の方でも理解できるように詳しく説明していきます。
Macでの基本的な印刷操作

どのブラウザでも共通する基本的な印刷手順をまず確認しましょう。
共通の基本手順
- 印刷したいWebページを開く
- キーボードショートカット
⌘ + P
を押す(または「ファイル」メニューから「プリント」を選択) - 印刷設定を確認・調整する
- 「プリント」ボタンをクリック
この基本操作は、SafariでもChromeでも同じです。
macOSの印刷機能の特徴
macOSの印刷機能の利点:
・システム全体で統一された印刷インターフェース
・どのアプリからでも同じ操作で印刷可能
・PDF保存がワンクリックで簡単
・プレビュー機能で印刷前に確認可能
Safari でWebサイトを印刷する方法
mac標準のブラウザ「Safari」では、以下の手順で簡単にWebページを印刷できます。
基本的な印刷手順
- Safariで印刷したいWebページを開く
- メニューバーから「ファイル」→「プリント…」を選択(または
⌘ + P
) - 印刷プレビューが表示される
- 必要に応じて設定を調整
- 「プリント」をクリックして印刷完了
Safari の印刷設定詳細
印刷設定で調整できる項目:
・プリンター選択
・用紙サイズ(A4、レターなど)
・印刷の向き(縦・横)
・両面印刷の有無
・カラー・白黒の選択
・印刷部数
・ページ範囲の指定
Safariの便利な機能
リーダー表示での印刷
リーダー表示の使い方:
1. Safariでページを開く
2. アドレスバー左端の「リーダー表示ボタン」(文字のマーク)をクリック
3. 本文だけが表示される読みやすい画面に変わる
4. その状態で印刷(⌘ + P)
→ 広告やメニューが削除され、見やすい記事のみ印刷可能
リーダー表示を使うと、以下のような利点があります:
- 広告やサイドバーが除去される
- 本文だけに集中できる
- 印刷枚数を節約できる
- 文字サイズが読みやすく調整される
PDF として保存
- 印刷画面を開く(⌘ + P)
- 左下の「PDF」ボタンをクリック
- 「PDFとして保存」を選択
- 保存先とファイル名を指定
- 「保存」をクリック
Safari での印刷時の注意点
よくある問題と対処法:
問題:ページが途中で切れてしまう
→ 「詳細を表示」から拡大率を調整
問題:背景色が印刷されない
→ 印刷設定で「背景をプリント」にチェック
問題:フォントが小さすぎる
→ リーダー表示を使用するか、ブラウザの拡大機能を利用
Google Chrome でWebページを印刷する方法

chromeでも基本的な操作は似ていますが、印刷設定がより柔軟で、カスタマイズ性が高いのが特徴です。
Chrome での基本手順
- Chromeで印刷したいページを開く
⌘ + P
で印刷画面を表示- 「送信先」を「プリンタ」または「PDFとして保存」に切り替える
- 詳細設定でページ範囲、配色、拡大縮小率などを設定
- 「印刷」または「保存」をクリック
Chrome の詳細設定
Chrome で設定できる項目:
基本設定:
・送信先(プリンタまたはPDF)
・ページ範囲(すべて、選択したページなど)
・部数
・レイアウト(縦・横)
・カラー(カラー・白黒)
・詳細オプション:
・用紙サイズ
・余白設定
・拡大縮小率
・背景のグラフィック印刷
・ヘッダーとフッター
Chrome の便利な機能
背景グラフィックの制御
背景グラフィック設定:
☑ 背景のグラフィックを印刷
→ ページの背景色や画像も印刷される
☐ 背景のグラフィックを印刷
→ テキストのみが印刷され、インクを節約
拡大縮小機能
- 「標準」:元のサイズで印刷
- 「用紙に合わせる」:ページ全体が用紙に収まるよう自動調整
- カスタム:25% から 200% まで任意の倍率を指定
簡易表示機能
一部のサイトでは「簡易表示」オプションが利用可能:
- 不要な要素が自動で除去される
- 読みやすい形式に最適化される
- 印刷コストを削減できる
印刷時のレイアウト崩れ・広告を防ぐテクニック

「印刷したらページが変な配置に…」
「不要な広告やサイドバーまで印刷される…」
そんな時に使える対策法をご紹介します。
対策1:ブラウザの標準機能を活用
Safari のリーダー表示(再掲)
- アドレスバーのリーダー表示ボタンをクリック
- 本文のみが表示される
- その状態で印刷する
Chrome の簡易表示
- 印刷画面で「詳細設定」を開く
- 「簡易表示」オプションがあれば選択
- 不要な要素が除去された状態で印刷
対策2:印刷専用ページの活用
多くのニュースサイトやブログでは、印刷専用のページが用意されています:
印刷専用ページの見つけ方:
・ページ上部や下部にある「印刷用」「Print」ボタン
・「プリンター向け表示」リンク
・記事タイトル近くの印刷アイコン
対策3:ブラウザ拡張機能の活用
Chrome 拡張機能「Print Friendly & PDF」
この拡張機能を使うと、以下が可能になります:
- 広告を自動で除去
- 不要な画像を削除
- 印刷前にレイアウトをカスタマイズ
- PDFとして保存
使い方:
- Chrome ウェブストアから「Print Friendly & PDF」をインストール
- 印刷したいページで拡張機能アイコンをクリック
- 不要な要素を手動で削除可能
- 「Print」または「PDF」をクリック
その他の便利な拡張機能
おすすめ印刷関連拡張機能:
• Mercury Reader
→ 記事の本文だけを抽出
• Save as PDF
→ ワンクリックでPDF保存
• Remove Ads
→ 広告を事前に除去
対策4:手動でのコンテンツ選択
特定の部分だけを印刷したい場合:
- 印刷したい部分をマウスで選択
⌘ + P
で印刷画面を開く- 「選択した部分」オプションを選択
- 選択範囲のみが印刷される
WebサイトをPDFとして保存する方法

紙に印刷せずに「PDFとして保存」しておくメリット:
PDF保存のメリット:
・オフラインでも閲覧可能
・メール添付に便利
・クラウドストレージで管理しやすい
・検索可能(テキストベースの場合)
・EvernoteやNotionとの連携も簡単
・紙やインクを節約
・環境に優しい
基本的なPDF保存手順
Safari・Chrome 共通
- 印刷したいページを開く
⌘ + P
で印刷画面を開く- 左下の「PDF」ボタンをクリック
- 「PDFとして保存」を選択
- 保存先とファイル名を決めて「保存」
PDF保存時の詳細設定
PDF保存で設定できる項目:
・ファイル名
・保存場所
・セキュリティ設定(パスワード保護)
・品質設定
・ページ範囲
・向き(縦・横)
PDF の活用方法
クラウドストレージでの管理
- iCloud Drive:macやiPhone間での同期
- Google Drive:どのデバイスからでもアクセス
- Dropbox:チーム共有に便利
ノートアプリとの連携
- Apple Notes:PDF を直接貼り付け
- Evernote:PDF内容も検索対象に
- Notion:データベースでPDFを管理
注釈・編集
- Preview(プレビュー):macの標準アプリで注釈追加
- Adobe Acrobat:高機能な編集機能
- PDF Expert:使いやすいmac用PDFエディタ
印刷・PDF保存のトラブルシューティング
よくある問題とその解決方法をまとめました。
問題1:印刷されるページが途中で切れる
原因と対処法:
原因:ページの幅が用紙サイズに合わない
対処法:
・拡大率を「用紙に合わせる」に設定
・横向き印刷に変更
・余白設定を調整
問題2:文字が小さすぎて読めない
対処法:
・ブラウザの拡大機能を使用(⌘ + +)
・印刷設定で拡大率を上げる
・フォントサイズの大きいブラウザテーマを使用
問題3:背景色や画像が印刷されない
対処法:
Safari:
・印刷オプションで「背景をプリント」にチェック
Chrome:
・「背景のグラフィック」にチェックを入れる
問題4:PDFのファイルサイズが大きすぎる
対処法:
・印刷品質を「標準」または「ドラフト」に変更
・画像を除外して印刷
・PDFを分割する
・PDF圧縮ツールを使用
問題5:特定のサイトで印刷がうまくいかない
対処法:
・別のブラウザで試す
・リーダー表示や簡易表示を使用
・サイトの印刷専用ページを探す
・拡張機能を使用
・開発者ツールでCSSを調整(上級者向け)
印刷コストを削減するコツ

印刷時のコストを抑える方法をご紹介します。
インク節約テクニック
インク節約の方法:
・白黒印刷を選択
・ドラフト品質で印刷
・不要な画像や広告を除去
・両面印刷を活用
・複数ページを1枚にまとめる
用紙節約テクニック
用紙節約の方法:
・余白を最小限に設定
・フォントサイズを調整
・不要なページを除外
・縦横の向きを最適化
・PDF で保存してデジタル管理
セキュリティとプライバシーの注意点
webページを印刷・保存する際のセキュリティ対策:
機密情報の取り扱い
注意すべき情報:
・個人情報(住所、電話番号など)
・金融情報(口座番号、クレジットカード情報)
・パスワードやアクセストークン
・企業の機密情報
対策方法
セキュリティ対策:
・不要な個人情報は印刷前に削除
・PDFにパスワードを設定
・印刷物の適切な廃棄
・共有プリンターでの印刷を避ける
・クラウド保存時の暗号化
よくある質問
- Q印刷プレビューと実際の印刷結果が違う場合は?
- A
プリンターの設定やドライバーの問題が考えられます。プリンターの最新ドライバーをインストールしてください。
- QWebページの一部分だけを印刷したい場合は?
- A
印刷したい部分をマウスで選択してから印刷すると、選択範囲のみが印刷されます。
- Q印刷やPDF保存ができないサイトがある理由は?
- A
著作権保護やセキュリティの理由で、印刷を制限しているサイトがあります。そのようなサイトでは、スクリーンショットや手動でのコピー&ペーストを検討してください。
- Q印刷やPDF保存ができないサイトがある理由は?
- A
著作権保護やセキュリティの理由で、印刷を制限しているサイトがあります。そのようなサイトでは、スクリーンショットや手動でのコピー&ペーストを検討してください。
- Q大量のWebページを一括でPDF保存したい場合は?
- A
自動化ツールやブラウザの拡張機能を使用する方法があります。ただし、サイトの利用規約を確認してから行ってください。
- Q印刷したPDFにリンクは残る?
- A
PDFとして保存した場合、元のWebページのリンクは通常保持されます。ただし、外部リンクはインターネット接続が必要です。
まとめ
macを使ったwebサイトの印刷とPDF保存は、正しい方法を知っていれば簡単で効率的に行えます。
今回学んだポイント
- 基本操作:
⌘ + P
でどのブラウザでも印刷可能 - Safari:リーダー表示で広告除去、標準機能が充実
- Chrome:詳細設定が豊富、拡張機能で機能拡張
- PDF保存:ペーパーレス化でエコかつ効率的
- トラブル対策:レイアウト崩れや広告除去の方法
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