平和の象徴「麒麟」って何者?中国の優しい聖獣を分かりやすく解説

神話・歴史・伝承

今回は、中国神話に登場する美しい聖獣「麒麟」についてお話しします。

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名前の意味

まず、「麒麟(きりん)」という漢字から見ていきましょう。

この漢字は、「麒」と「麟」という2つの異なる漢字を組み合わせたものです。

  • 「麒」 → オスの麒麟を指す
  • 「麟」 → メスの麒麟を指す

つまり、「麒麟」は雄雌一対の獣の総称ということになります。

麒麟の名前は、実在する動物の方のキリンの由来。

麒麟は古代中国の聖人が現れる時にだけ出現する

CC 継承 1.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38012

麒麟は、中国の古代神話や文献に登場します。

麒麟の記録

  • 最古の記録 → 『春秋』や『礼記』
  • 特別な条件 → 理想的な王や賢者が現れる時にだけ出現
  • 平和の証 → 乱世には姿を見せず、平和な時代にしか現れない

つまり、麒麟は「理想の統治と安定の証」とされ、古代中国の皇帝にとっても吉兆のシンボルでした。

まるで、「世界が平和になったよ」と教えてくれるので、縁起のいい聖獣だったんです。

麒麟は色々な動物が合わさった神秘的で美しい姿

麒麟の姿は、いろいろな動物が混ざったような神秘的なものです。

麒麟の特徴的な姿

  • 竜のような顔
  • 鹿のような胴体
  • 全身が鱗で覆われている
  • 尾は牛、蹄は馬
  • 一角の角
  • 腹毛は黄色
  • 五色に光る

そして何より特徴的なのが、「足元の草を踏まない」「虫を殺さない」ほど優しい性格とされている点です。

見た目は力強くても、性格はとてもおだやかで慈悲深い——それが麒麟なんです。

四霊

麒麟は、他の神獣(龍や鳳凰)と並んで、「四霊(しれい)」の一つに数えられます。
※四霊=龍・鳳凰・麒麟・霊亀(れいき)

麒麟の主な特徴と能力

  • 「平和」の象徴
  • 賢い王様が生まれた時に現れる瑞獣
  • 麒麟を傷つけたり、彼の死体の見つけることは不吉の予兆

まとめ

麒麟について、いかがでしたか?

今回のおさらい

  • 麒麟は「雄と雌の聖獣」を表す
  • 古代中国の文献に登場する平和の象徴
  • 鹿・馬・牛などが合わさった美しい霊獣の姿
  • 平和の象徴で、良き治世の前触れ
  • 賢き王の即位と結びつく吉兆として登場
  • 草も踏まない、虫も殺さないほど優しい性格

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