今回は、北欧神話に登場する巨大な鷲「フレスヴェルグ」についてお話しします。
名前の意味
フレスヴェルグは「死体をむさぼる者」という、ちょっと恐ろしい意味なんです。
でも面白いのは、名前は怖いのに、実際の役割は「風を生み出す神秘的な鳥」だということです。
出典

フレスヴェルグは、『エッダ』や『ギュルヴィたぶらかし』という古い本に登場します。
フレスヴェルグの記録
- 場所 → 世界の果て、北の空の端にいる
- 出自 → はっきりとした「父」「母」は記されていない
- 正体 → 巨鳥の姿をした巨人
能力
ここが、フレスヴェルグの最もすごいところです!
フレスヴェルグの主な能力
- 羽ばたくだけで世界中に風が起こる
- 風は、彼の羽ばたきによるもの
フレスヴェルグの羽ばたきによってこの世を巡る風が生まれる。
ニーズヘッグとの対立

ニーズヘッグには、とても面白いエピソードがあります。
「リスのラタトスクとのやりとり」
- ニーズヘッグは世界樹の根っこでかじかじしている
- 世界樹の頂上には鷲のフレースヴェルグがいる
- この二匹はいつも口喧嘩をしている
- でも、直接話すことはできない
- そこで、おしゃべりリスのラタトスクが仲介役になる
- ラタトスクは上下を行ったり来たりして、悪口を伝える
つまり、世界樹ユグドラシルでは「上の鷲 vs 下の龍」という対立構造があり、真ん中でリスがちょろちょろと伝言ゲームをしているんです。
まとめ
フレスヴェルグについて解説してきました。
今回のおさらい
- フレスヴェルグは「死体をむさぼる者」という意味だが実際は風の源
- 『エッダ』や『ギュルヴィたぶらかし』に登場する神秘的な存在
- ワシの姿をした巨人
- 羽ばたくことで世界中を巡る風を起こす
- ニーズヘッグと対極の位置にいて、彼と対立している。
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