Excelでデータを扱っているとき、「2025/05/22」と入力したつもりが「45146」といった意味不明な数字になって戸惑った経験はありませんか?
実はこれ、Excelが日時をシリアル値で管理しているために起こる現象なんです。
今回は、Excelで日時を見やすく・正しくフォーマットする方法を、初心者にもわかりやすくまとめました。
Excelにおける日時の正体とは?

Excelでは、日時は「シリアル値」という数値で内部的に管理されています。
シリアル値の仕組み
- 整数部:1900年1月1日からの日数(例:45146 = 2023/08/30)
- 小数部:1日を24時間として割り当てた時間(例:0.5 = 12:00)
つまり、「日付や時刻」は見た目の形式を変えるだけで、中身は数値なのです。
この仕組みを理解すると、Excelの日時がぐっと使いやすくなります。
日時の表示形式を変更する方法
では、実際に日時の表示を変更する手順を見てみましょう。
ステップ①:セルを選択
対象のセル、または列全体を選択します。
ステップ②:右クリック →「セルの書式設定」
セルを右クリックして、「セルの書式設定」に移動。
ステップ③:「表示形式」タブ →「日付」または「ユーザー定義」
「表示形式」タブ から「日付」または「ユーザー定義」に移動。
日時の形式を設定。
よく使われる形式の例
表示形式 | フォーマット内容 | 出力例 |
---|---|---|
yyyy/mm/dd | 西暦年月日 | 2025/05/22 |
yyyy年m月d日 | 和文表示 | 2025年5月22日 |
hh:mm:ss | 時刻のみ | 18:30:00 |
yyyy/mm/dd hh:mm | 日付と時刻 | 2025/05/22 18:30 |
[h]:mm:ss | 経過時間(24時間超対応) | 49:20:00 |
この表を参考にすれば、必要な形式がすぐに見つかりますね。
ユーザー定義でカスタムフォーマットを使おう

Excelの「ユーザー定義」では、自分だけの日時フォーマットを作ることができます。
例:ファイル出力やログ用に便利な形式
yyyy-mm-dd_hhmmss
→2025-05-22_183000
[$-ja-JP]ggge"年"m"月"d"日"
→ 和暦表示(例:令和7年5月22日)
ユーザー定義を使いこなせると、どんな形式でも自由に作れるようになります。
日付が表示されない・おかしい時の対処法
よくあるトラブルと解決方法をまとめました。
「#####」と表示される
原因:セルの幅が足りません。
解決法:列を広げましょう。
「シリアル値(例:45146)」と表示される
原因:表示形式が「標準」や「数値」になっています。
解決法:**「日付」や「ユーザー定義」**に変更しましょう。
日付を入力しても文字列になる
原因:頭に「’」(シングルクォーテーション)がついていると文字列扱いになります。
解決法:シングルクォーテーションを消すことで日付として認識されます。
トラブルが起きても慌てずに、一つずつ確認していけば大丈夫です。
よく使う日時関数との組み合わせ
Excelでは日時を扱う関数も豊富にあります。
関数名 | 内容 | 使用例 |
---|---|---|
NOW() | 現在の日付+時刻を返す | =NOW() → 2025/05/22 18:45 |
TODAY() | 現在の日付を返す(時刻なし) | =TODAY() → 2025/05/22 |
TEXT() | 任意のフォーマットで日時を整形 | =TEXT(NOW(), "yyyy-mm-dd") |
これらの関数とフォーマットを組み合わせることで、より柔軟な日時処理ができるようになります。
まとめ:日時フォーマットを制する者がExcelを制す!
Excelで日時を扱うには、**「見た目を整えるフォーマット」と「内部の数値の理解」**が不可欠です。
基本的な操作から、ユーザー定義・関数の応用までを知っておくことで、業務効率が一気にアップします!
ポイントまとめ
- Excelの日時はシリアル値。見た目はフォーマットでコントロール
- 「セルの書式設定」から日付や時刻の表示形式を変更可能
- ユーザー定義で自由なスタイルに整形できる
TEXT
関数でセル内でも柔軟に整形可能
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