【Fedora初心者向け】よく使うターミナルコマンド一覧まとめ|これだけ覚えれば安心!

Fedora

Fedoraは、Red Hat系列のLinuxディストリビューションとして、開発者からデスクトップユーザーまで幅広く人気があります。

GUIでも十分操作できますが、ターミナルを使えるようになると、作業が驚くほど速く、効率的になるんです!

でも、Linux初心者の方にとってターミナルは「黒い画面が怖い…」「コマンドが覚えられない…」という存在かもしれませんね。

そんなあなたのために、Fedoraでよく使う基本コマンドから便利テクニックまで、分かりやすく一覧でまとめました!

「ターミナルって難しそう…」と思っている方でも大丈夫。これさえ見れば、Fedoraの操作がグッと楽になりますよ。


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システム情報・状態確認コマンド

まずは、「今、システムがどんな状態なの?」を確認するコマンドから覚えましょう。

コマンド何が分かるの?
uname -rLinuxカーネルのバージョン
hostnameパソコンの名前(ホスト名)
uptime起動してからの時間と負荷状況
top / htopCPUやメモリの使用状況をリアルタイム表示
df -hディスクの使用量(人間が読みやすい形式)
free -hメモリの使用状況

使ってみよう!

# システムの基本情報をまとめて確認
uname -r

hostname

uptime

GUIだと何回もクリックが必要な情報が、ワンコマンドで分かる!


ファイル・ディレクトリ操作コマンド

ターミナルでファイルやフォルダーを操作する基本中の基本です。

コマンド何をしてくれるの?
ls -lファイル一覧を詳しく表示
cd ディレクトリ名指定したフォルダーに移動
pwd今いる場所(パス)を表示
cp 元ファイル 先ファイルをコピー
mv 元ファイル 先ファイルを移動または名前変更
rm ファイル名ファイルを削除
mkdir フォルダ名新しいフォルダーを作成
rmdir フォルダ名空のフォルダーを削除

実際に使ってみよう!

# 現在の場所を確認
pwd

# ファイル一覧を見る
ls -l

# デスクトップに移動
cd ~/Desktop

# 新しいフォルダーを作る
mkdir test_folder

# フォルダーの中に移動
cd test_folder

覚え方のコツ:

  • ls = list(一覧)
  • cd = change directory(ディレクトリ変更)
  • pwd = print working directory(作業ディレクトリを表示)

ファイル操作の基本を覚えれば、ターミナルでもファイル管理が自由自在!

次は、Fedora特有のパッケージ管理を学びましょう。


パッケージ管理(dnfコマンド)

Fedoraでアプリをインストールしたり、システムをアップデートしたりする時は、dnfコマンドを使います。

コマンド何をしてくれるの?
sudo dnf updateシステム全体をアップデート
sudo dnf install パッケージ名アプリやツールをインストール
sudo dnf remove パッケージ名アプリやツールを削除
dnf search キーワードアプリを検索
dnf info パッケージ名アプリの詳細情報を確認
dnf list installedインストール済みアプリの一覧

実際に使ってみよう!

# システムをアップデート(まずはこれから!)
sudo dnf update

# Firefoxをインストール
sudo dnf install firefox

# vimエディタをインストール
sudo dnf install vim

# 何かアプリを探す
dnf search media player

dnfコマンドのすごいところ:

  • アプリストアより高速
  • 依存関係を自動で解決
  • コマンド一発でインストール完了

注意点: sudoを付けることで管理者権限で実行できます。
パスワードを聞かれた場合は、ユーザーパスワードを入力してください。

dnfを覚えれば、Fedoraでのアプリ管理が楽々!

次は、ユーザー管理について学びましょう。


ユーザー・権限管理

「今、誰としてログインしているの?」「管理者権限が必要な操作をしたい」という時に使うコマンドです。

コマンド何をしてくれるの?
whoami現在のユーザー名を表示
idユーザーIDや所属グループを確認
sudo コマンドそのコマンドを管理者権限で実行
su -rootユーザー(最高管理者)に切り替え
passwdパスワードを変更
sudo useradd ユーザー名新しいユーザーを追加
sudo userdel ユーザー名ユーザーを削除

実際に使ってみよう!

# 今のユーザー名を確認
whoami

# 詳細なユーザー情報を確認
id

# パスワードを変更
passwd

securityのポイント:

  • 普段は一般ユーザーで作業
  • 必要な時だけsudoで管理者権限を使用
  • su -は極力使わない(セキュリティ上のリスク)

ユーザー管理を理解すれば、安全にFedoraを運用できます!

次は、ネットワーク関連のコマンドを覚えましょう。


ネットワーク関連コマンド

「インターネットにつながってる?」「IPアドレスは何?」という時に使うコマンドです。

コマンド何をしてくれるの?
ip aIPアドレスやネットワーク設定を確認
ping 8.8.8.8インターネット接続をテスト
nmcliネットワーク設定を管理
ss -tuln開いているポートを確認
curl example.comウェブサイトにHTTPリクエストを送信

実際に使ってみよう!

# IPアドレスを確認
ip a

# Googleのサーバーに接続テスト
ping 8.8.8.8

# ウェブサイトの応答を確認
curl https://www.google.com

トラブルシューティングのコツ:

  • pingが通らない → ネットワーク接続の問題
  • ip aでIPアドレスが表示されない → ネットワーク設定の問題
  • curlでエラー → ウェブサーバー側の問題

ネットワークコマンドを覚えれば、接続トラブルも自分で解決できます!

次は、便利な検索・圧縮コマンドを学びましょう。


ファイル検索・圧縮・その他便利コマンド

「あのファイル、どこにあったっけ?」「フォルダーを圧縮したい」という時に使える便利コマンドです。

コマンド何をしてくれるの?
find / -name ファイル名ファイルを検索
grep "文字列" ファイル名ファイルの中身を文字列で検索
tar -czvf name.tar.gz フォルダ名フォルダーを圧縮
tar -xzvf name.tar.gz圧縮ファイルを解凍
history過去に実行したコマンドの履歴を表示
alias ll='ls -la'よく使うコマンドに短い名前を付ける

実際に使ってみよう!

# 「.txt」で終わるファイルを検索
find ~ -name "*.txt"

# ファイルの中から「Linux」という文字を検索
grep "Linux" ~/Documents/*.txt

# コマンド履歴を確認
history

# 便利なエイリアスを作成
alias ll='ls -la'
alias la='ls -A'

時短テクニック:

  • history | grep コマンド名 で過去のコマンドを検索
  • !! で直前のコマンドを再実行
  • Ctrl + R で履歴検索(インタラクティブ)

検索・圧縮・履歴機能を使えば、作業効率が大幅アップ!

最後に、システム管理コマンドを覚えましょう。


システム管理・再起動・サービス操作

「システムを再起動したい」「特定のサービスを管理したい」という時に使うコマンドです。

コマンド何をしてくれるの?
sudo rebootシステムを再起動
sudo shutdown nowシステムをシャットダウン
systemctl status サービス名サービスの状態を確認
sudo systemctl start サービス名サービスを開始
sudo systemctl stop サービス名サービスを停止
sudo systemctl enable サービス名自動起動に設定
sudo systemctl disable サービス名自動起動を無効化

実際に使ってみよう!

# Apacheウェブサーバーの状態を確認
systemctl status httpd

# SSHサービスが自動起動するように設定
sudo systemctl enable sshd

# ネットワークサービスを再起動
sudo systemctl restart NetworkManager

systemctlのすごいところ:

  • サービスの状態が色で分かりやすく表示される
  • 依存関係も自動で処理してくれる
  • ログも一緒に確認できる

注意点: サービス名は正確に入力する必要があります。Tab補完を活用しましょう。

この章のまとめ: systemctlを覚えれば、Fedoraのサービス管理もバッチリ!

では、今回学んだことをまとめてみましょう。


まとめ

最初は「黒い画面が怖い…」と思っていたターミナルも、実はパターンを覚えるだけで、ぐっと身近な存在になります。

この一覧を活用して、Fedoraの操作を効率化し、GUIより素早く・的確に操作できるLinuxユーザーを目指しましょう!

今回学んだポイントをおさらい

  • システム確認unameuptimetopでシステム状況を把握
  • ファイル操作lscdcpmvで基本的なファイル管理
  • パッケージ管理dnfでアプリのインストール・アップデート
  • ユーザー管理whoamisudoで権限を適切に管理
  • ネットワークip apingで接続状況を確認
  • 便利機能findgrephistoryで効率的な作業
  • システム管理systemctlでサービスを制御

まずはここから始めよう

  1. 毎日の習慣sudo dnf update でシステムを最新に保つ
  2. 基本操作ls -lcdpwd でファイル操作に慣れる
  3. 便利機能historyalias で作業を時短化

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