Linuxの操作中に、以下のようなエラーメッセージが表示されたことはありませんか?
sudo: command not found
「え?sudoって最初から使えるんじゃないの?」
実は、環境によってはsudoがプリインストールされていない場合もあります。
この記事では、sudoコマンドが使えない原因と、そのインストール方法、使えるようにするための手順を、初心者向けにわかりやすく解説します!
sudoとは何か?その役割と必要性

sudo(superuser do)は、通常のユーザーが一時的に管理者権限でコマンドを実行するためのコマンドです。
- ソフトウェアのインストール
- システム設定の変更
- ファイルの所有権変更
などの重要な操作を制限付きで実行できる安全な仕組みです。
sudoが使えない原因
- ミニマル構成のLinux(Debian Minimal、Ubuntu Serverなど)ではsudoがプリインストールされていないことがある
- rootアカウントでログインしている場合、sudoを必要としないため未インストール
- 誤ってsudoを削除してしまった
sudoをインストールする手順(各ディストリ別)

■ Ubuntu / Debian 系
まずはroot権限でログインして以下を実行:
apt update
apt install sudo
■ CentOS / RHEL 系(※現在はAlmaLinuxやRocky Linux)
yum install sudo
または
dnf install sudo
■ Arch Linux
pacman -S sudo
sudoユーザーに追加する方法

■ Ubuntu系の場合
ユーザーをsudo
グループに追加:
usermod -aG sudo ユーザー名
例:
usermod -aG sudo taro
追加後は、一度ログアウト・ログインするか、再起動が必要です。
■ sudoersファイルの編集(全ディストリ共通)
安全に編集するにはvisudo
を使いましょう:
visudo
以下のような行があるか確認:
taro ALL=(ALL) ALL
間違えるとsudo自体が使えなくなることがあるので、慎重に!
よくあるエラーとその対処法

sudo: command not found
→ rootになってapt install sudo
またはyum install sudo
を実行しましょう。
ユーザーがsudo権限を持っていない
→ usermod -aG sudo ユーザー名
でグループに追加、またはvisudo
で直接許可を与える。
sudoersファイルを壊してしまった
→ visudo
で編集し直すか、rootで直接/etc/sudoers
を修正。ただし危険なので慎重に。
まとめ:sudoでLinuxを安全かつ便利に使いこなそう!
sudo
は、Linuxを日常的に操作する上で必須レベルのツールです。
プリインストールされていない環境でも、rootでインストール&設定すれば簡単に導入できます。
覚えておきたいポイント:
apt install sudo
またはyum install sudo
でインストールusermod -aG sudo ユーザー名
で権限を付与- 編集には
visudo
を使うのが安全
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