Webサイトや他のアプリからコピーしたテキストをMacで貼り付けると、フォントサイズや色、太字など余計なスタイルまでついてしまって困った…という経験はありませんか?
そんなときに便利なのが、「ペーストしてスタイルを合わせる」機能。
これを使えば、コピー元の書式を無視して、現在のドキュメントのスタイルに自動調整して貼り付けることができます。
この記事では、Macでのスタイル一致ペースト方法(ショートカット&メニュー操作)や、よく使うアプリ別の対応状況・注意点を初心者向けに解説します。¥
「スタイルを合わせてペースト」とは?

通常のペースト(⌘ + V
)は、コピー元のスタイル(色・太さ・フォントなど)も一緒に貼り付けられます。
コピー元の情報をそのまま再現するには便利ですが、統一感のある文書を作成するときには邪魔になることもあります。
それに対して「スタイルを合わせてペースト」は、貼り付け先のドキュメントのスタイルに統一して貼り付ける機能です。
テキストの内容だけを取り込んで、スタイルは受け取り側のフォーマットに合わせます。
こんなときに便利:
- WordやGoogle Docsで見た目をそろえたい
- メール本文で読みやすさを保ちたい
- デザイン資料に不要な装飾を避けたい
- レポートやプレゼン資料で統一感を出したい
- Webサイトからコピーした際の変な色や下線を消したい
基本ショートカット:⌘ + ⌥ + Shift + V

Macの多くのアプリで使える標準的なショートカットは:
Command(⌘)+ ⌥ + Shift + V
このショートカットは、対応アプリで「スタイルを合わせてペースト」する標準操作です。
基本的な使い方:
- 任意のテキストをコピー(⌘ + C)
- 貼り付けたい場所に移動
- ⌘ + ⌥ + Shift + V を押す
- 貼り付け先のスタイルに合わせてテキストが挿入される
メニューから選択する方法
ショートカットを覚えるのが難しい場合は、メニューからも操作できます。
アプリによって呼び方が異なる場合がありますが、大体は以下のような場所にあります。
右クリックメニューからの操作:
多くのアプリでは、貼り付け先で右クリック(またはControl+クリック)すると、ペーストオプションが表示されます。
その中から「スタイルを合わせてペースト」や「書式なし貼り付け」などを選択できます。
一部アプリの場合:
- 上部メニューの「編集」をクリック
- 「ペーストしてスタイルを合わせる」を選択
その他のアプリでよく見られるメニュー名:
- 「スタイルを合わせてペースト」
- 「書式なし貼り付け」
- 「テキストのみ貼り付け」
- 「形式を選択して貼り付け」→「テキストのみ」
アプリ別の対応状況まとめ

アプリ名 | スタイル統一ペースト | 備考 |
---|---|---|
Pages | ⌘ + ⌥ + Shift + V | メニューからも選択可能 |
TextEdit | ⌘ + ⌥ + Shift + V | リッチテキストモードで有効<br>プレーンテキストモードでは自動的にスタイル除去 |
Google Docs | ⌘ + ⌥ + Shift + V | ブラウザ標準機能として動作<br>または編集 → 形式なしで貼り付け(Ctrl+Shift+V) |
Microsoft Word | 専用メニュー | 「ホーム」タブ内の「貼り付け」ボタン→「形式なし」<br>または ⌘ + Shift + V(一部バージョン) |
Microsoft Outlook | メニュー操作のみ | 「編集」メニュー → 「形式を選択して貼り付け」 |
Apple Notes | ⌘ + ⌥ + Shift + V | メニューからも可能 |
Apple Mail | ⌘ + ⌥ + Shift + V | メール作成ウィンドウで有効 |
Slack | 非対応 | コピー時にCmd+Shift+Cで書式なしコピーを利用 |
Discord | 非対応 | マークダウン書式のみ保持される |
どうしてもできない場合の回避法
使用しているアプリがスタイル合わせペーストに対応していない場合や、ショートカットが機能しない場合の代替方法をご紹介します。
方法1:一度プレーンテキストにしてから貼る
- テキストをコピー
- TextEditを開いて「新規書類」を作成(⌘ + N)
- TextEditの「フォーマット」メニューから「プレーンテキストにする」を選択(⌘ + Shift + T)
- テキストを貼り付け(⌘ + V)
- 整形されたテキストを再度コピー(⌘ + C)
- 元のアプリに戻り、貼り付け(⌘ + V)
これにより、すべての書式が除去された純粋なテキストだけを取得できます。
方法2:専用アプリを使う
- Paste Plain Text: クリップボードの内容を自動的に書式なしテキストに変換するユーティリティ
- PasteBot: 高度なクリップボード管理アプリで、貼り付けフィルタを設定可能
- Alfred: ワークフロー機能で書式なしペーストを実行可能
- Keyboard Maestro: キーストロークを自動化し、書式なしペーストのマクロを作成可能
方法3:Safariの「リーダー」機能を活用
Webサイトのテキストをコピーする場合:
- Safariでページを開く
- アドレスバー左の「リーダー」ボタンをクリック
- シンプルな表示になったページからテキストをコピー
- これにより不要な書式が減って貼り付けやすくなる
まとめ
Macでは、⌘ + ⌥ + Shift + V を使えば、コピー元の書式を無視して、今書いている文書のスタイルに自動調整して貼り付けが可能です。
おさらい:
- ショートカットは ⌘ + Option + Shift + V
- Apple純正アプリはほぼ対応、Microsoft Office系はメニュー操作で対応
- 非対応アプリでは、一度「テキストエディット」経由が有効
- 頻繁に使う場合は専用ユーティリティの導入も検討する
文章作成や資料編集の場面で、見た目を整える手間を省ける便利な操作なので、ぜひ活用してみてください!
統一感のある美しいドキュメント作成に役立ちます。
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