Homebrewを使っていると、「tap」という言葉を目にすることがあります。
これは何なのか、どのように使うのかを初心者にもわかりやすく解説します。
「tap(タップ)」とは?

Homebrew tapとは、Homebrewで使えるパッケージの追加リポジトリのことです。
簡単に言えば、「公式以外のソフトや、特殊なバージョンのパッケージを使いたいときに追加する場所」です。
ビールの「蛇口(タップ)」から追加のソフトウェアが流れ出てくるというイメージです。
どういうときに使う?
使用例 | 意味・目的 |
---|---|
brew tap homebrew/cask-fonts | 公式にはないフォント用のリポジトリを追加する |
brew tap shivammathur/php | PHPの旧バージョンや特殊ビルドを使うためのtap |
brew tap | 現在追加されているtap一覧を表示 |
tap の追加方法

brew tap ユーザー名/リポジトリ名
例えば:
brew tap homebrew/cask-fonts
これを実行すると、フォント関連の brew install font-◯◯
というコマンドが使えるようになります。
現在のtap状態を確認する
brew tap
このコマンドを実行すると、現在有効になっているtapの一覧が表示されます。
tap を削除する方法(使わなくなったとき)
brew untap ユーザー名/リポジトリ名
例:
brew untap homebrew/cask-fonts
まとめ:tapとは何か?
項目 | 内容 |
---|---|
何をする? | パッケージリポジトリ(倉庫)を追加すること |
何のため? | 公式にないパッケージや特殊なソフトをインストールできるようにする |
よく使うコマンド | brew tap (追加)、brew untap (削除)、brew tap (一覧) |
tapを使いこなすことで、Homebrewでインストールできるソフトウェアの幅が大きく広がります。
必要なソフトウェアが標準のHomebrewでは見つからない場合、適切なtapを追加することで解決できることがあります。
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