みなさんは「ミズハノメノカミ」という神様をご存知ですか?
日本神話に登場する水の女神で、私たちの生活に欠かせない「水」を守ってくれる大切な存在なんです。
今回は、そんなミズハノメノカミについて、名前の意味からご利益まで、わかりやすく解説していきます!
名前の意味

「ミズハノメノカミ(水波能売神)」の名前には、どんな意味があるのでしょうか?
まず、「ミズハ」という言葉は、「水這う」「水生う」「水走」などの水の流れをあらわしています。
そして「ノ」はつなぎの助詞、「メ」は女性を意味し、最後の「カミ」は神さま。
つまりこの名前は、「流れる水の女神」 というイメージが込められているんです。
ポイントまとめ
- 「ミズハ」= 水の流れ
- 「メ」= 女性をあらわす言葉
- 「カミ」= 神さまの意味 → 全体として水の女性神という意味に!
やわらかくて、でもとても大切な自然の力を持つ神さまなんですね。
次は、そんなミズハノメノカミが、どんな神さまたちと関わっているのかを見ていきましょう!
系譜

「ミズハノメノカミ」って、どこから生まれた神さまなの?
実は、ミズハノメノカミはイザナミ(伊邪那美命)という神さまが亡くなるとき、その尿(にょう)から生まれた神さまなんです。
ちょっとびっくりするかもしれませんが、イザナギの排泄物から生まれた神々は、人間の生活には欠かせないものたちでした。
また、ミズハノメノカミは女性の神さまで、水だけでなく井戸もつかさどっているといわれています。
チェックポイント
- 親神:イザナミ(伊邪那美命)
- 生まれ方:イザナミの尿から生まれた
- 同時期に生まれた神:ワクムスビ、ハニヤマヒメなど
水は命を育てるもの。
その水を司るミズハノメノカミが、どれだけ重要な神さまかが分かりますね。
次は、ミズハノメノカミが持つ「神としての力(神格)」について深掘りしてみましょう!
神格

ミズハノメノカミの神格(しんかく)とは、「どんな分野をつかさどる神さまか?」ということです。
この神さまはズバリ、
- 水
- 井戸
- 肥料(糞尿が肥料に使われたことから)
- 子宝・安産(水が生命の源だから)
- 農業(水が農業に必須だから)
などの力を持っています。
特に、「水」と「水を利用する分野」の神として知られています。
🔹神格のまとめ
- 水の神:川・雨・泉・井戸などに関係
- 農業の神:農業用水や肥料などに関係
- 子供:生命の源である水に関係
次は、ミズハノメノカミが登場する「神話のエピソード」を見てみましょう!
神話

ミズハノメノカミの登場は、『古事記(こじき)』という日本最古の歴史書に出てきます。
イザナミが火の神「カグツチ」を生んだことで命を落としてしまい、その身体からたくさんの神々が生まれました。
ミズハノメノカミも、そのうちのひとりで、彼女はイザナミの小便から生まれました。
次は、そんなミズハノメノカミをまつる神社や、お願いごと(ご利益)についてご紹介します!
神社とご利益

「ミズハノメノカミをまつる神社ってどこにあるの?」気になりますよね!
神社一覧
- 丹生川上神社(奈良県)
- 岡太神社(福井県)
ご利益一覧
- 祈雨・祈晴
- 治水
- 商売繁盛
- 安産祈願や子宝成就
最後に、今日のお話のまとめに入りましょう!
まとめ
今回は、水の神さま「ミズハノメノカミ」について、名前の意味から神社までくわしく見てきました。
- 「ミズハノメノカミ」は水と肥料の女神さま
- イザナミの身体から生まれた水(生命)の神さま
- 祈雨・祈晴、安産など多くのご利益がある
- 神社でもひっそりと大切に祀られている
目立つ存在ではないけれど、毎日のくらしを支えてくれる、とっても身近でありがたい神さまなんですね。
神社で手を合わせるとき、ふと思い出して感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
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