【日本神話】神武天皇「カムヤマトイワレビコ」とは?神話から神社まで、やさしく解説!

神話・歴史・伝承

日本の歴史のはじまりに登場する人物、「カムヤマトイワレビコ(神武天皇)」。

名前は聞いたことがあるけど、どんな人?神様?それともただの伝説?
――そう思っている方、多いと思います。

この記事では、そんな「カムヤマトイワレビコ」について、神話や歴史、神社とのつながりまで、わかりやすく紹介します!

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神武天皇とは

カムヤマトイワレビコ(神武天皇)は神から生まれ、初代天皇となった神と人間の中間的存在。

名前の意味

まずは名前から。ちょっと長くてむずかしそうに感じますが、分解すると意味が見えてきます。

「カムヤマトイワレビコ」の意味を一つずつ見てみましょう。

語句意味
カム「神聖な存在」を意味し、神格化された人物。
ヤマト大和(やまと)地方のこと。
イワレ地方の名前。現在の奈良県橿原(かしはら)周辺を指す。
ビコ男子や王子の意味。古い言葉で「若い男性」も指す。

つまり、「神聖な大和の磐余を治めた王子」ということですね。

名前の中に治めた地方や神格性が込められているのが特徴です。

次は、そのルーツ(系譜)について見ていきましょう!

系譜(けいふ)

「カムヤマトイワレビコ」は、ただの人間ではありません。なんと「天照大神(アマテラスオオミカミ)」の子孫なんです!

神武天皇の家系図(簡略)

  1. 天照大神(アマテラスオオミカミ) …曽祖母。日本神話で最も有名な太陽の神様。
  2. アメノオシホミミ…アマテラスの息子。
  3. ニニギノミコト …アメノオシホミミの息子。高天原(たかまがはら)から地上に降りた「天孫降臨(てんそんこうりん)」の主役。
  4. ホオリ(ヒコホホデミノミコト) …山幸彦とも呼ばれる神。海神(わだつみ)の娘と結婚。
  5. ウガヤフキアエズ …ホオリの子。神武天皇の父。

つまり、「カムヤマトイワレビコ」は神の血を引く者として生まれたんですね。

神武天皇は初めて天皇になったとされますが、神の子孫という位置づけです。

では、そんな彼はどんな存在だったのでしょう? 次は「神格(しんかく)」について見ていきます!

神格(しんかく)

「カムヤマトイワレビコ」は神様と人間の間にいる存在ともいわれます。
では、どんな力を持っていたのでしょうか?

  • 建国 …日本を建国した存在。
  • 天皇の祖先神 …すべての天皇の先祖として、日本の皇室の始まり。
  • 軍神…戦いの神として崇められていた。

「建国」「皇室の祖」「軍神」という3つの顔を持つ神様です。

実は、この3つの神格は、彼の神話とすごーく深い関連があります。
次は、そんな神武天皇がどんな冒険をしたのか――神話の物語を見てみましょう!

神話

「カムヤマトイワレビコ」の主な神話は、『神武東征』

『神武東征』は、「カムヤマトイワレビコ」が九州(きゅうしゅう)からヤマト(奈良)まで旅をして、日本を治めるまでの戦いと冒険を描いた話です。

物語の流れ

  1. 日向(ひゅうが・今の宮崎県)から出発
    • 東に向かって船で出発
    • 兄弟や仲間たちと共に進軍
  2. 途中で大きな抵抗を受ける
    • 兄のイツセノミコトが戦死
    • 嵐や敵対勢力による妨害
  3. 神の助けを受けて進軍
    • 八咫烏(やたがらす)という三本足の烏が道案内
    • 剣や弓矢などの神器を手に入れる
  4. 最終的にヤマトを平定し、初代天皇に即位
    • 戦いに勝ち、大和の地を平定
    • 紀元前660年に即位したとされる

ざっくりとした流れはこんな感じですが、何度も戦闘を繰り返しています。

度重なる戦闘や、自然の脅威などの困難を乗り越えて初代天皇となりました。

余談だが、『神武東征』を始めたのが45歳。
そこから大体50歳ぐらいの時に即位し、70年以上経ってから崩御する。

神武天皇が亡くなったのが120〜130歳。

次は、この神様をまつる神社や、ご利益について紹介します!

神社とご利益

「カムヤマトイワレビコ」をまつっている神社は、全国にいくつかありますが、とくに有名な場所がこちらです。

  • 橿原神宮(かしはらじんぐう):神武天皇が初代天皇として即位した地
  • 宮崎神宮:神武天皇が出発した地。

100歳以上も長生きしたという話から延命長寿、開運招来、病気治癒などのご利益がある。

Ex. 実在するの?

カムヤマトイワレビコ(神武天皇)が実在するのかどうかは……実はよくわからない。

神と人間の中間的存在であり、神話上での活躍や亡くなった年齢を見ると、存在してたか疑わしい。

しかし、大和朝廷を築き初代天皇となった人物は確実に存在しているので、絶対にいないとも言えない。

色々な議論がされてるのだが、結局のところ実在してたか分からない謎の存在。

まとめ

ここまで、「カムヤマトイワレビコ(神武天皇)」について、名前の意味から神話、神社までわかりやすく解説してきました。

おさらいポイント!

  • 名前の意味:「神聖な大和の磐余を治めた王子」
  • 系譜:アマテラスやニニギの子孫
  • 神格:「建国」「皇室の始祖」「軍神」
  • 神話:九州からヤマトへの冒険と統治の物語
  • 神社:橿原神宮や宮崎神宮などにまつられ、長命に関わるご利益が!
  • 実在したか?:謎。

最後にひと言
「カムヤマトイワレビコ」は、日本という国のルーツに深くかかわる特別な存在。
歴史や神話にふれることで、今の日本の文化や信仰もぐっと身近に感じられますよ。

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